烏帽子山を背に … 口三方岳 山頂直下の登り!
2011/04/10(日) 口三方岳 (1269.4m)
白山市河内町内尾より
白山比め神社(7:35)→セイモアスキー場 P(7:55~8:10)→登山口(8:40)→959尾根(10:35)→1148尾根(11:45)→
口三方岳山頂(12:20~13:40)→959尾根(14:30)→登山口(15:40)→スキー場 P(16:15~25)→白山比め神社(16:45)
残雪多く、まだまだ冬の装い 。。。
春先に登る口三方岳は今回で2度目となるが、2年前の5月2日 に登った時の印象とはまるで違い
春まだ遠し、残雪と言うより しっかりと雪が残り、周りの眺望も含めてまだまだ冬山の装いで
今年は大雪だった事もあるが、20日程の違いなのに、まるで別の山のようだった!
こんなにも違う別世界を見せてくれるところが、ある意味 冬山の魅力の一つなんだろう。
登山口駐車場までの林道は、密かな期待を裏切り未開通! セイモアスキー場 Pに車を止めて
直海谷川沿いの雪が残る林道を歩きだすと、山側から雪崩れている箇所が多く、土砂や雪だけでなく
大岩や倒木などもあり、30分程の歩きで辿り着いた登山口には、看板が埋もれて見えない程の残雪があった。
登山口からいきなり急登とは分かっていたが、雪解け直後の為か地盤が緩んでおり、
ストックを突いたりするだけで、そこにあった小石が落石となりコロコロ落ちて行く!
前後の間隔を大目に開けて注意しながら急登を登り、開けた564尾根辺りでやっと一息ついた。
その後もやや急登だったが、硬いザラメ雪だったのでつぼ足でも歩きやすく、
959尾根辺りの 「 岩屋は真ん中だよ 」 と木に吊るされた看板辺りが、距離的にちょうど中間点と思われ
959尾根から1148尾根辺りまでの 約1時間強は、緩やかで登りやすい。
道中にマンサクは咲いていたが、タムシバなどの蕾はまだまだ硬く、登るにつれ雪深さは増し
新芽は出るのか?新緑になるのか?と、心配なほど枝が折れたり朽ち枯れた木々が目立っていた。
生憎の春霞で、ややぼんやりではあったが、右手側には早くから白山が頭を出し、ずっと隠れる事はなく
出発地点のセイモアスキー場も、上から見下ろす事となり コース全貌が見えていた。
左手側に大きく見えていた烏帽子山(1136m)は、1148尾根を過ぎた辺りから後方に見えてきて
その山様はとてもカッコ良く、雪の白い尾根が間近に見え、それ程急な尾根には見えなかったので
このまま烏帽子山の方に進むのも有りかな?往復3時間はかかりそうかな?と考えたりした。
1148尾根を過ぎてからは、雪庇ありの細尾根がしばらく続き、何度か軽いアップダウン!
登りきって もう山頂かな?と思うとまだ先があり、白山を背に左手に伸びる尾根上を行くとやっと山頂に着いた!
山頂では、高三郎山、大門山、奈良岳、大笠山、笈ヶ岳がとても身近に見えていた!
春霞でぼんやりだったが真っ白の白山や白山釈迦岳、遠く目を凝らせば大日山も確認できた。
山頂でのお昼は本日のお鍋…( 野菜たっぷりラーメン )と、美味しいコーヒーを頂き、
のんびり山座同定をしていたら予定より30分も過ぎてしまい、ポカポカ陽気の中で時間はあっと言う間!
ところが、下山では健脚揃い?10人の足並み軽く、30分の時短で下山タイムにぴたりと到着した (^^)v
登り3時間40分(標高差920m程)で下り2時間! 尻セードもあり、カンジキの下りは滑るように下りれるので早い。
何だか不思議な位にピッタリなタイムだったが、終わり良ければ全て良し!だ!
帰路、金沢市に入ると、朝は3分咲きくらいだった道中の桜並木が、5~6分咲き位になっていた。
満開の木もチラホラ…今日の暖かい陽気で一気に開花したようで、今週の花見が楽しみである
残雪の林道を歩く!
雪が融けている個所は一部のみ、山側からの土砂崩れが激しく林道全体が荒れていた!
大きな落岩あり、帰りには何と!更に小岩が落ちて来たようでゴロゴロしていて、河原の東屋もこの通り!
通り過ぎてしまいそうな登山口!
(左)直海川沿い林道右手、河原の方に炭焼き小屋のような古い小さな建物が見えたら、直ぐ左手が 登山口 だ!
(右)上からのアングル…下から撮ると平坦に見えるが、足場も悪く、いきなりの急な登りで滑る!
あれっ?カタクリの蕾 が一輪足元に…雪山と思っていただけに、ちょっと嬉しくて元気を貰う (^.^)
硬い雪なのでつぼ足で楽々…10分程登った所からしばらく、マンサク やイワウチワが咲いていた。
冬は見通しが良いので、早くから左手に 烏帽子山 が見えていた。下の方でも残雪は1m位( ↑ 右画像 )
枯れ木や、枝折れした木々が目立っていた!
584ピーク辺り、セイモアスキー場を背にして緩やかな尾根を行く!
セイモア をアップで! 単独の山スキーヤーとすれ違ったが、皆で物珍しくジッと見ていたら転んでしまった!
こんなザラメ雪で?と思ったが、雪山の下りではスキーがあれば楽々とか考えてしまうので、気持ちは分かる (^^ゞ
ここは夏でも 烏帽子山 が綺麗に見える、959尾根手前辺り! 「岩屋は真ん中だよ」と書かれた看板あり。
959尾根を過ぎると、少しずつ頭を見せていた白山が、おっ白山だ!と思えるほど見えて来た。
春霞で薄っすらだが、白山 のアップ!
山頂方向…ここから山頂は見えるのか?見えないのか?
雪山ならではの景観が続く!
雪庇の細尾根を行く!
セイモアスキー場と 烏帽子山 を背に登る!
山頂直下では細尾根のアップダウンを何度か繰り返す!登りきった所からの眺望はとてもスリリング!
中央のピーク辺りが稜線と思われる。
山頂への稜線にでて左手に進むと、歩いて来た尾根と 烏帽子山 へ続く尾根が綺麗に見えていた。
山頂に到着!
このピークが 山頂 と思われるが、積雪はどの位だろう?
山頂からの眺望!
白山、笈ヶ岳、大笠山方面
高三郎山、大門山、大笠山方面…中三方、奥三方を経て奈良岳へと続く尾根!
山頂より北方向…右奥に薄っすら見えていたのは、医王山らしかった。
← クリックでパノラマ画像
白山を目の前に下山。。。
白山は山頂より、下山途中の方が綺麗に見えていた。
下りの左手眼下には、源流らしき谷川も見えていた。
鳥や動物の痕跡!
キツツキを2羽見た!…周りの木を良く観察すると、古い穴新しい穴がいっぱいだった。 熊棚も発見!
熊さんには遭遇したくないが、自然と共存している動物たちに思いを馳せられるのも、山登りの楽しみの一つだ!
やっぱり麓は春!
イワウチワ 朝見た登山口の カタクリ が、帰りには花開いていた。
朝は気付かなかったが黄色の花…サンシュユ?? 向こう岸では雪崩と土砂崩れ!
林道の水たまりに、池と間違えて出産? 大量のオタマジャクシ(頭5mm位)が生まれていた。
これはほんの一部、普通なら可愛いのだが、ウエッと思うくらい大量過ぎて、超気持ち悪かった (>_<)
2~3日天気が続いたら、干上がってしまいそうな水たまりなのに、成長するまで大丈夫なのか心配だったが
雪解け水が常に流れているので、大きくなる頃まで大丈夫と、男性陣が答えてくれた。。ほっ。。
雪割草
2011/04/05(火) 猿山岬へ雪割草を見に 。。。
雪割草…花言葉は「忍耐」…その言葉通り、寒い冬を乗越え雪解け直後に開花するイメージがある。
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主に高山に生えるサクラソウ科と、低山に生えるキンポウゲ科があり、キンポウゲ科は更に
葉の先端が鋭いミスミソウ(三角草)と、丸っこいスハマソウ(洲浜草)に大別され中間型もあるとか!
猿山の雪割草は オオミスミソウ に分類され、その群生は日本有数と言われているそうだ。
――――――――――――――――――――――――――――――― パンフレットより ―――――
のと雪割草の道として、海岸沿いに全長3.7kmの猿山自然歩道が整備されており、雪割草は
猿山から深見手前辺りまで広範囲に分布して咲いているようだったが、猿山岬灯台付近を回っただけでも
かなりの群生が見られ、昨年は白が多かったように感じたが、今回はピンク系の花も多く見られた。
快晴で皆月湾は青々と輝き海水も綺麗で、海鵜が羽根を休めている姿や、遠く外浦海岸も見下ろせて
雪割草と同時に開花していた、白や淡い紫色のキクザキイチゲの群生も見られ、こちらも見頃を迎えていた。
パッと見は同じように見えるが、花びらの数や色、雄しべの色が微妙に違い、画像をじっくり見るのもまた良い (^.^)v
☆ 雪割草 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
☆ キクザキイチゲと皆月湾 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
春と秋のコラボ
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北アルプスさんへ ( 立山の地獄谷です )
大倉岳山頂からの 白山
2011/4/3(日) 新人歓迎山行 大倉岳 (650.7m)
石川県小松市
和気の岩(8:00)→尾小屋鉱山資料館(8:30~9:00)→ほとけ峠(10:15)→大倉岳山頂(11:20~13:00)
ほとけ峠(13:45)→尾小屋鉱山資料館(14:40~15:10)→和気の岩(15:40)
気軽に登れて好展望!
4月にしては気温も低く曇り空の中を、新人5名を含む参加者35名が3班に別れて、鉱山資料館前を出発した。
例年になく大雪で残雪が心配であり、新人歓迎山行と言う事もあり、CLは2日前に下見山行に行き、
大倉岳高原スキー場経由で下山する計画を、スキー場の急下りを避けて、大倉岳ピストンに変更したようだ。
登り始めは九十九折れになった階段状の夏道、直ぐに雪道となったが、朝の雪は締まっており、カンジキ先発隊の出番は無し!
雪は途中まで登山道半分が融けていたり融けていなかったり、春先独特の倒木が行く手を塞いでいたりで、
あたま~、跳ねるよ~、どっち回ろう?…と、尾根に出るまではこんな会話が絶えなかった。
右に大きく迂回するコースになっていたので、ほとけ峠を過ぎた辺りから正面に大倉岳が見えてきた。
目的地が見えていると言うのは安心感や距離感があり、急坂もほとんどなく登りやすい山であり、
山頂手前(山頂まで0.6km)と書かれた表示板辺りは大きく開けた尾根になっていて、ここでも十分と思える程展望が良く、
曇り空ながら視界は良かったので、左手に白山、後ろを振り向くと笈ヶ岳や大笠山が真っ白の頭を見せていた。
山頂までの坂を登り切って山頂に立つと、また一段と眺望が開けて、白山の右側には、白山釈迦岳、
別山、三ノ峰、大日山、そして小松市街、白い屋根の小松ドームも見えていた。
白山の左側には、鷲走ヶ岳、笈ヶ岳、大笠山、大門山、高三郎山、口三方岳…35名もいると寛ぎ方もそれぞれで
全員一緒と言う訳には行かないが、地図やコンパスで Y さんを中心に新人さんも交えて山座同定をした!
あれが白山ですと指さすと 「 あ~あれが白山ですか!」 と応えてくれる新人さんは可愛いですね!
午後から回復との天気予報通り、徐々に青空も覗きだし、真っ白の白山が一段と白く見えてきていた。
山頂は現在は廃止となっている、大日スキー場のリフト終点になっていて、屋根付きの東屋があり
ちょうど良い炊事場となり、初めての試みか?大所帯につき何と4鍋使用、味は2種類、中身もそれぞれで、
KHC のおかぁさん?こと T さんが中心に、いつも準備してくださり、有り難く美味しく頂きました (^人^)
新人さん達にも、ホッと暖かいお鍋同様、私達先輩の暖かい歓迎の気持ちが伝わっただろうか?
下山ではやはり雪が緩んできていて、すっぽりハマる人がいたり、尻セードで下る人がいたり、
超特急でかけ下りる元気人も (^^ゞ 花は一輪も見る事がなかったが、残雪の雪山を十分に楽しみながら下山した。
3班あると、それぞれの先頭を行く SL やメンバーに寄って行動も個性的になっていた。
2、3班はほぼ同時に歩いていたが、1班はマイペースに徹したようで、何度振り向いても姿が見えず
結果15分程遅れて山頂に到着したのだが、久々に参加したメンバーや新人さんには好評で、
反省会では、息切れせずに良いペースで登れて良かったとの意見が出ていた。
圧倒する程の人数で山頂を独占してしまい、他の登山者には多少迷惑をかけてしまったかも
知れないのが気になるが、山頂での時間配分もゆったり取ってあり、十二分に寛げたのは良かった。
「 低山にして360度の眺望が得られて気軽に登れる 」 … 大倉岳はそんな魅力のある山だった!
遊歩道が整備されている 夏道 。。。
駐車場の案内板…冬はスキー、初夏は水芭蕉、夏は夏椿&パラグライダー、秋はモミジやコスモス…
四季折々の自然を愛でながら、大倉岳を一周(約8km)できるハイキングコースとなっているようだ。
鉱山資料館前からスタート!
ぽっぽ汽車展示館前 P に駐車 まずは準備運動
登山口から、九十九折れの浅い階段が続く!
10分程で 仏峠の由来の碑 があり、キジの恩返しの民話が書かれている。
倒木が多い! 中途半端に雪が解けた夏道は逆に歩きにくかった。
(左)適所に案内板あり! 消費カロリーの表示が、男女で差があるのがユニーク! (右) ほとけ峠
大倉岳が正面に!
大倉岳山頂まで最後の登り!
大倉岳 山頂に到着!
「大倉岳登頂!」 と書かれていたので、何だか頑張りましたね!と言われているような気が…(^^ゞ
(右)山頂の表示看板…消費カロリー以上に、カロリーを摂取しているかも?意外とダイエットにならない山歩き?
スキー場経由で一周して下山すれば、約8kmの歩行となるようだ! なかなか親切な案内が多い。
廃止となったリフト下り場や東屋があり、冬でも長時間過ごしやすい山頂だった。
山頂からは360度の眺望!
白山、白山釈迦岳、別山、三ノ峰…
口三方岳、高三郎山、大門山、大笠山、笈ヶ岳…大日川ダム湖も見えていたがまだ凍っていたようだ。
大門山 ( 越前甲 ) 方面
日差しで温められた、木の床で寛ぐ! ゴロンと昼寝をした人も (^^ゞ
小松市街 と白い屋根の小松ドーム 100m程離れた場所に、避難小屋があった。
ちょっと視界のお邪魔虫?大きな反射板 和気あいあい、皆で暖か鍋を囲む
一部、登山道に流れでていた沢 冬の爪後…斜面が一部土砂崩れの林道