売り方の顧客が払った「品貸料」は、調達先と買い方の顧客に渡ります。
信用取引の金利は、買い方が払って売り方が受け取るというのが基本ですが、
品貸料は売り方が払って買い方が受け取るために「逆日歩」と言われるのです。
さて、貸株残高が融資残高を上回り、株不足状態になりますと、
証券金融会社は、不足株を入札形式で証券会社や金融機関などから調達します。
例えば、A損保はX万株を1日当たり1株5銭で応札し、
B生保はY万株を10銭で応札したとします。
この2社の株数(X+Y万株)で不足株が充足しますと、
A損保の分も含めて全株が10銭で決まります。
この10銭を売り方全員が負担し、調達先と買い方に支払われるのです。
続きはまた。