不遇の子供時代を経て「軍」と「愛する家庭」という自分の居場所を見つけたティー坊。運命の輪に巻き込まれます。
(タロット:運命の輪)
アウグストゥスが必死の思いで作った2人の孫が相次いで死にます。あせったアウグストゥスはアグリッパの三男、アグリッパ・ポムトゥムスを養子にします。それだけであればティー坊には関係ありません。
しかしそこは慎重なアウグストゥス。もし三男アグリッパ・ポムトゥムスに何かあったときのために保険でティー坊も養子にしておくことを考えます。一応、自分の妻の子ですから。この養子縁組には自分の血をひいた子を皇帝にしたかったリウィアの画策、という説もあります。
カエサルの敵の家系に生まれ、母をカエサルの血に取られ、今度は自分自身が家を捨て皇帝家に入らなければいけません。いや、それはないよね~、正直。
父の敵であったアウグストゥスを「お父さん」と呼び、実の母でありながら一度は忘れることを強いられたリウィアを「お母さん」と呼ばなくてはなりません。マドモアゼル唯先生を外人と呼んだら100円払わなくてはいけません。
このとき、ティー坊はどんな気持ちだったのでしょうか。いや、ぶっちゃけわかんないですわ。でも複雑な気持ちだったことは分かります。
それだけであれば、それだけであればまだ良かったのです。いや、良くないけどさー。
アウグストゥスは養子となったティー坊に言います。「ユー!今の奥さんと別れちゃえばいいじゃん!エンド ユー!!ミーの娘と付き合っちゃえばいいじゃん!子供つくっちゃえばいいじゃん!」
一度は一人のローマ軍人として生きることを誓ったティー坊。そのティー坊を愛してくれた妻。その2人の仲を単に「自らに流れるカエサルの血」だけを求める皇帝が切り裂きました。そしてその「血」のために自分の娘ユリアと結婚させたのです。
アグリッパ伝にアグリッパの親友として登場したおっくん、いや、もうおっくんとは呼べませんわ、僕の心情的にも。自分の娘を親友と結婚させ、その親友が亡くなったとたん後家となったその娘を今の奥さんの前夫との間に生まれた子に嫁がせる。あーもう書いているだけで良くわからなくなるわ!
参考までに家系図。
結局アウグストゥスは「カエサルの血」のことしか考えていません。そんなにカエサルカエサル言うならカエサルの家の子になっちゃいなさい! あ、なったんですけどね。
幸せに暮らした愛妻ウィプサニアとの離婚したティー坊。離婚後、町を歩いていると既に人の妻となったウィプサニアを見かけます。もし人たらし&女たらしカエサルであれば「どう最近?つーかさー今度飲まない?」とでも声をかけたでしょう。もし徹底的に現実的なアウグストゥスであれば「生活費は足りているか?」とでも言ったかも知れません。しかしティー坊は違いました。向こうから歩いてくるウィプサニアを見て、彼女に気づかれる前に身を隠します。それ以後、ティー坊はよっぽどのことがない限り町に出かけることはなかったと言います。
ここからティベリウスの女性嫌いが始まっていた、という人もいますが、アホか!お前分かってない!なんにも分かってない!死ねばいいのに。
ティー坊はウィプサニアを忘れようとしていたのです。でも…忘れられるわけないじゃな~い。ティー坊はいつでも探していたはずです。どっかに君のかけらを。旅先の店、新聞の隅、こんなとこにいるはずもないのに。二人で歩いた町に出てしまえばそこにウィプサニアの面影を見つけてしまう。ティー坊が単なる男であればそれもいいでしょう。ベージュのコートを見かけて指にルビーのリングを探してしまえばいい。その後、立ち飲み屋にでも寄って「やっぱあいつしかいねーんだよ!つーか早く焼酎お湯割り持って来いよ」とくだを巻いていればいい。
しかし彼は既に皇帝の養子であり婿。あーもうどうしろって言うのさ~。
更に運命の輪は転がります。
…to be continued...
(タロット:運命の輪)
アウグストゥスが必死の思いで作った2人の孫が相次いで死にます。あせったアウグストゥスはアグリッパの三男、アグリッパ・ポムトゥムスを養子にします。それだけであればティー坊には関係ありません。
しかしそこは慎重なアウグストゥス。もし三男アグリッパ・ポムトゥムスに何かあったときのために保険でティー坊も養子にしておくことを考えます。一応、自分の妻の子ですから。この養子縁組には自分の血をひいた子を皇帝にしたかったリウィアの画策、という説もあります。
カエサルの敵の家系に生まれ、母をカエサルの血に取られ、今度は自分自身が家を捨て皇帝家に入らなければいけません。いや、それはないよね~、正直。
父の敵であったアウグストゥスを「お父さん」と呼び、実の母でありながら一度は忘れることを強いられたリウィアを「お母さん」と呼ばなくてはなりません。マドモアゼル唯先生を外人と呼んだら100円払わなくてはいけません。
このとき、ティー坊はどんな気持ちだったのでしょうか。いや、ぶっちゃけわかんないですわ。でも複雑な気持ちだったことは分かります。
それだけであれば、それだけであればまだ良かったのです。いや、良くないけどさー。
アウグストゥスは養子となったティー坊に言います。「ユー!今の奥さんと別れちゃえばいいじゃん!エンド ユー!!ミーの娘と付き合っちゃえばいいじゃん!子供つくっちゃえばいいじゃん!」
一度は一人のローマ軍人として生きることを誓ったティー坊。そのティー坊を愛してくれた妻。その2人の仲を単に「自らに流れるカエサルの血」だけを求める皇帝が切り裂きました。そしてその「血」のために自分の娘ユリアと結婚させたのです。
アグリッパ伝にアグリッパの親友として登場したおっくん、いや、もうおっくんとは呼べませんわ、僕の心情的にも。自分の娘を親友と結婚させ、その親友が亡くなったとたん後家となったその娘を今の奥さんの前夫との間に生まれた子に嫁がせる。あーもう書いているだけで良くわからなくなるわ!
参考までに家系図。
結局アウグストゥスは「カエサルの血」のことしか考えていません。そんなにカエサルカエサル言うならカエサルの家の子になっちゃいなさい! あ、なったんですけどね。
幸せに暮らした愛妻ウィプサニアとの離婚したティー坊。離婚後、町を歩いていると既に人の妻となったウィプサニアを見かけます。もし人たらし&女たらしカエサルであれば「どう最近?つーかさー今度飲まない?」とでも声をかけたでしょう。もし徹底的に現実的なアウグストゥスであれば「生活費は足りているか?」とでも言ったかも知れません。しかしティー坊は違いました。向こうから歩いてくるウィプサニアを見て、彼女に気づかれる前に身を隠します。それ以後、ティー坊はよっぽどのことがない限り町に出かけることはなかったと言います。
ここからティベリウスの女性嫌いが始まっていた、という人もいますが、アホか!お前分かってない!なんにも分かってない!死ねばいいのに。
ティー坊はウィプサニアを忘れようとしていたのです。でも…忘れられるわけないじゃな~い。ティー坊はいつでも探していたはずです。どっかに君のかけらを。旅先の店、新聞の隅、こんなとこにいるはずもないのに。二人で歩いた町に出てしまえばそこにウィプサニアの面影を見つけてしまう。ティー坊が単なる男であればそれもいいでしょう。ベージュのコートを見かけて指にルビーのリングを探してしまえばいい。その後、立ち飲み屋にでも寄って「やっぱあいつしかいねーんだよ!つーか早く焼酎お湯割り持って来いよ」とくだを巻いていればいい。
しかし彼は既に皇帝の養子であり婿。あーもうどうしろって言うのさ~。
更に運命の輪は転がります。
…to be continued...
って思いましたが、
家計図あってもやっぱり複雑ですね。
切ないし~。
奇遇ですよね?まさかパクr
続き早く。
まぁーこの「カエサル・クラウディウス朝」の家系図は複雑なんですよね~、おっくんのおかげで。
大事なことは「おっくんはカエサルの血が大事」「おっくんとティー坊は血がつながってない」の2つだけです。それだけ覚えといていただければ。
>よね3
パクリ is フリーダム♪
マジ話をするとこのシリーズは一人分まとめて下書して、1ヶ月くらいかけて直しているんですよ。だからこの部分を書いたのも厳密に言うと2、3週間前。
はい、まさよし使用料3万円。
>ドッピオ
さんきゅー。
>三国志ファン
そ の と お り