浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

誰かが、どこかで、痛い痛いと、泣いている。

2009-12-12 23:53:51 | 
はい、僕にとっての「新刊出たら即買い」作家ナンバーワンである伊坂幸太郎の新刊が出ました。

もちろん、村上春樹の新刊だって出たらすぐ買うけどもさ、なかなかでねーんだもんよー(言葉を荒げてみる)。

伊坂幸太郎の新刊はこちら。
SOSの猿SOSの猿

はい、タイトルはなんのこっちゃ、という感じですね。「SOSの猿」。

一応ストーリーとしては、冒頭は「私の話」の章と「猿の話」の章が交互に進む。

「私の話」の方は家電量販店でエアコンを売りながらある「副業」をしている人が主人公。「猿の話」の方では五十嵐、という人の話が語られる。

一見、何の関係もないと思える二つの話が同時に進行して…ってのは伊坂幸太郎の得意パターンですね。

「引きこもり」「システムトラブルによる300億円の損失」「孫悟空」「悪魔祓い」「コンビニ前の合唱団」「監禁事件」そして、「SOS」、、、あー、こんなキーフレーズをとにもかくにもひとつの話として成立させ得るのはやっぱり伊坂幸太郎だけなんだろうなぁ。

おそらく「伊坂幸太郎の作品にこんなの求めてない」だとか「『陽気なギャング』『砂漠』を期待したのにがっかり」なんて感想を持つ人が多いだろう、ってこともよーくわかる。

でも、僕は今までの伊坂幸太郎の作品の中では確実に五本の指に入る。

長編だったら『アヒルと鴨のコインロッカー』、短編集なら『終末のフール』という評価は変わらないんだけど、この『SOSの猿』だって僕はかなりのものだと思う。

こういう「ファンタジー」こそ僕が伊坂幸太郎作品に求めてるものなんだよなぁ。
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2 コメント

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またキタ(´艸`) (aya@携帯)
2009-12-13 05:19:58
またキタというかつねに来ますからヾ( ´ー`)

伊坂さん、好きですよ。
東野圭吾様の次くらいに(゜∇゜)
でも図書館派なのでただいま延々と待ち中です。
あるキングって伊坂さんでしたっけか。
これもたしか500人待ちくらいです(∋_∈)
半年はかかるかなぁ(^へ^;)
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Unknown (show@自宅)
2009-12-13 19:43:29
ayaさん

もうつねに来ていただいて…。

伊坂幸太郎いいですよね。図書館では人気ありそうですね~。僕はがんがん買ってしまう派ですが、最近はネットで予約も出来るんで便利ですよね。

機会あればお貸ししますよー。
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