今朝の「しんぶん赤旗」1面トップは、昨日の参議院本会議での、市田さんの代表質問。
その中で、目を引いたのが「自らの懐は温め(政党助成金、民主党に168億円)」「被災地には冷たく(医療費無料化90億円見送り」との見出し。
市田さんは質問でこう訴えています。
「福島の人たちは、日々刻々、放射能被曝のおそれにさらされながら暮らしています。とりわけ子どもたちの健康への影響は、すべての国民が心を痛めています。福島県はそうした不安にいくらかでもこたえるために、18歳以下の子どもたちの医療費の無料化を求めてきました。総理も直接その声を聞かれたはずであります。なぜその願いを拒否したのですか。かかる費用はわずか90億円にすぎません。民主党が懐に入れている政党助成金はそれをはるかにしのぐではありませんか。自らの懐は温めても、福島の子どもたちには手を差し伸べない、こんな冷たい政治はありません」
政府は、この間福島県が求めてきた、子どもの医療費無料化を拒否しました。
野田総理は「国の医療保険制度の根幹に影響を与えるなどの問題があり、対応が難しいとの結論にいたった」と答弁。
原発事故にともなう放射能汚染による子どもたちの命と健康への影響よりも、保険制度への影響の方を心配したわけですね。
福島県の子どもたちの医療費無料化にかかる予算は90億円。
民主党が「自動振り込み」のように受け取っている政党助成金は168億円。
民主党への助成金の約半分を削るだけで出来る事なのに、です。
これは、民主党だけの問題ではありません。
2011年に日本共産党をのぞく、各党が受け取った助成金は以下のようになります。
民主党 168億2588万円
自民党 101億1468万円
公明党 22億7534万円
みんなの党 11億1630万円
社民党 7億6230万円
国民新党 3億9571万円
たちあがれ日本 1億9659万円
新党日本 1億3574万円
新党改革 1億1941万円
全部で、320億円ほどにもなります。
この間、民主党は、国会議員の定数を減らす言って、比例80を削る方針を出しました。
消費税増税をするかわりに「身を削る」からと。
でも、比例部分は、選挙で一番大事な民意の反映を一番している部分です。
それに、仮に減らしても、年間約50億円ほどしか「節約」できません。
助成金は、年間320億円。
「身を削る」というなら、助成金を廃止した方が、よっぽど効果があります。
でも、「なぜか」、もらっている政党から、助成金をなくそうとの声はあがりませんね。
昨日の市田さんの質問は、「身を削る」と声高にわめいている政党、人たちの正体を、わかりやすく浮き彫りにしました。
まさに、「いいかげんにしろっ!」ってこと。
そんな政党や人たちに、「消費税しかありません」とか言われても、信用ゼロです。