Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

クリーブランド (Cleveland, Ohio)

2014-04-28 13:15:20 | アメリカ生活雑感
4月12日


さて、旅の最終日。
コロンバスから車で約2時間、今回の最終目的地クリーブランドへ向かう。
オハイオ州では州都コロンバスに次ぐ第2の都市クリーブランドは、五大湖のひとつエリー湖湖畔の町。
湖を利用した数々の運河や鉄道の起点としての立地の良さからかつては工業都市として栄えたが、1960年代以降重工業は衰退し、徐々に勢いを失っていった。

そのクリーブランドの中心街でかつて鉄道の起点として栄えた「ウェストサイド・マーケット(West Side Market)」へ。
1912年に古い駅舎をそのまま利用してオープンしたこのマーケットは、国内で最大規模の屋内・屋外マーケットとして知られる。

 
この建物にはメインエントランスがなく、前後左右どこからでも入れるように小さな入口があるのみ。
どんな人たちにも平等に扉が開かれている、ということを表しているらしい。







移民の街でもあるクリーブランドで、このマーケットは「お国の味」を求めてやってくる市民の台所となっている。
大小合わせて100以上の店舗がひしめき合い、活気にあふれている

 
お隣には新鮮な野菜やグロッサリーなどを売る市場も併設されている。
土曜日ということもあって市場は大賑わい


マーケットのすぐお隣にある「Market Garden Brewery」で昼食。

 


店内にブリューワリー(ビール醸造所)がある、創業101年の老舗レストラン。
パティオのある店内は広々としていて清潔、とても気持ちがいい。


この日は地元のJazz Bandが演奏していた。


話が弾んで、飛び入り参加!みんなビックリ。


汗ばむくらいの陽気にビールが進みすぎて、昼間っからノリノリの一行



ビールがおいしくて思わぬ長居をしてしまい、次の予定地のクリーブランド美術館には1時間近く遅れてしまった・・・。




この美術館はクリーブランド、いやアメリカの中でも重要な位置づけにあるという。
ルノワール、ダリ、モネなどの西洋画家に加え、アジアのコレクションはアメリカ国内でも群を抜いているそうだ。
しかも、入場料は無料。また先進のテクノロジーを駆使したディスプレイも特徴だ。


 
タッチスクリーンで、探したいアートが一発で探し出せるしくみ。
また、手持ちの携帯電話に好きなアートの画像を保存することができる。


 


エコフレンドリーな広々とした館内。現在、350億円をかけて大拡張工事が行われている。
この美術館、またぜひゆっくりと一日かけて行ってみたい。


さて旅もいよいよ最後の目的地へ。
このコースを選んだの実は、これが半分くらいは目的だったといってもいい。


「ロックの殿堂」(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)


実はここクリーブランドはロックンロールの歴史においても重要な場所だ。
クリーブランドのDJ、アラン・フリードが1951年、最初にリズム・アンド・ブルースを“ロックンロール”と呼び、ロックンロールの流行に火をつけたといわれている。
この場所からほど近い屋外コンサート場で、最初のロックコンサートが行われ、以来クリーブランドではロックの聖地としてさまざまなロックコンサートが開かれている。

「ロックの殿堂博物館」では、ロックの歴史を詳しく解説しつつ、往年のギタリストたちが使ったギターや様々なアーティストの衣装などの展示、ライブ映画の上映等が行われている。







ジャニスジョプリンの車(フェラーリ)


マイケルジャクソンのキラキラ手袋も


マイケルの衣装。左の安っぽいスタートレックのユニフォームみたいなのは、
マイケルがジャクソン5時代に実際に着ていたもの。


ジミ・ヘンドリックスの衣装


ジョンレノンの自筆の楽譜やパスポートなどなど


レコーディングの歴史も展示されている。興味深い


ピンク・フロイドの“Wall”
 


やはりこの方、プリンス




 
 
日本の誇るギター職人で、世界中の名だたるギタリストにギターを作り続けてきた
表“ムーニー”克美さんが、ロバート・ロックウッド・Jrに作った12弦ギターが、昨年殿堂入り。ここに永久保存されている。


念願の「ロックの殿堂」をやっと拝めて、この旅も思う残すことなし。
最後の夜は、クリーブランドの繁華街、「4th ストリート」にある、キャバレー&コメディクラブ&シャンペーンBar&マティーニBar併設の、一大エンターテイメントレストラン、「Pickwick & Frolic Restaurant and Club」へ。





迷うほど広い店内


シャンパンBarではバッチェラッテ・パーティー(女性だけの結婚前夜祭)をやっていて大騒ぎ


シャンパンBar



明日は恐怖の4時半起き。いよいよSweet Home Chicagoへ戻る。
朝早くから夜遅くまで、充実した3日間の旅もこれにて終了。
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Columbus,Ohio (コロンバス、オハイオ)

2014-04-27 18:22:47 | アメリカ生活雑感
4月11日

夕べは久々に早く床につき、ゆっくりと眠ることができた。
さて、本日向かうのはお隣のオハイオ州、コロンバス。
インディアナポリスから約300キロ、東へ向かってバスで向かう。




オハイオ州の州都コロンバス
人口は約80万人。世界 134 カ国以上の人々が 105 カ国語を話す多文化が街の至るところに息づく町だ。
また、5万人以上の学生数を誇る全米で3番目に大きい総合大学オハイオ州立大学があることでも有名で、大学都市としても栄えている。
特に、カレッジフットボールチーム「オハイオステート・バックアイズ(Buckeye State)」は強豪として名高い。
ホンダの北米拠点が近いため、日本人も多く住む町でもある。


コロンバスはいわゆるオハイオの“おへそ”とよばれている


中心部から10分ほどのところにある、総合モール“Easton Town Center”で昼食。
このモールには、200以上の店舗・レストラン・映画館などがあり、日がな一日休日を過ごす場所として市民に親しまれているそうだ。
しかし、こういう「巨大モール」はアメリカに住んでいる身にはいまさら珍しくもなんともなく、
25ドルのギフト券をもらったところで他の人たちみたいにはしゃいでお買い物をするわけでもなく・・。
でもまぁ、せっかくもらったのでオハイオのローカルショップで時間を潰しながら、GOROのおみやげに「犬のお菓子」を購入。


 

  
かわいいローカルなおみやげがいっぱい



次に向かったのは、これまた有名な「コロンバス動物園」




何が有名って、ここで飼育係をしているJangle Jack Hannaは、TVショーなどに出演している、アメリカでは知らない人のいないほどの人気者。
園内にも彼のショーのコーナーがあるほどだ。


動物に身近に触れることができるコーナーもあり、えいにエサをやったり珍しい動物を間近でみせてもらったり。
園内でピクニックできる場所もあるし、ここなら家族全員で一日十分楽しめそうだ。


 
 



そして今日の最後は、コロンバスの中心街近くのおしゃれな通り「Short North District」へ。
このあたりは70年代までは風俗業やドラッグディーラーなどが多い治安の悪い場所だったそうだが、
その後、再開発により主に若いアーティストたちがギャラリーをオープンするようになってから、おしゃれなエリアに変わっていったのだという。
学生の都市らしく町を歩く人たちも若い人が多く、活気にみなっぎっていた。



 
ギャラリーのオーナーさん


コロンバスはゲイ・フレンドリーな町でもあり、ゲイの人たちも多く住んでいる。
それにしても「HIVテスト車」が普通に停まっているというのもすごい。



夕食は、人気のアメリカンレストラン「Hubbard Grille

  
ポークチョップでおなか一杯・・・



今日は夕食後に、ホテルに帰る道すがら仲間たちとちょっといっぱいだけ飲みにでかけてみた。
きのうはみんなぐったりしていたけれど、二日目の今日は比較的体力が戻ってきた感じ。
左から、ルーマニア、ハンガリー、ドイツ、アイルランド、オーストリアのジャーナリストたち。
年齢も国も違う人たちが、縁あって初めての街で一緒に飲む。亦楽しからず也。



明日は最後の目的地、クリーブランドへ。

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インディアナポリス!

2014-04-22 12:18:23 | アメリカ生活雑感
さて、無事に5日間のコンベンションが終了したあとは、IPWの“おまけツアー”に参加。
シカゴに集まった海外メディアを対象に、3泊4日でシカゴの近郊の町や州を視察できる特別なツアーが企画されていたので、この機会を利用して今まで行ったことのないインディアナとオハイオを巡ってみることにした。

普段自分で車を5~6時間運転して出かけていく根性も動機もなかなかなかったのだが、このツアーでは20人ほどのメディアの人たちが一緒にチャーターバスに乗って各地の見どころを効率よくめぐることができる。
しかも各地で専門的な方々から説明を聞くことができるのだ。
このような絶好のチャンスを逃す手はない。


4月10日

ほとんどうとうとする暇もないまま、午前6時起き。ホテルをチェックアウトして、外で待っていた大型バスに乗ってツアーがスタートだ。

最初に向かったのはお隣、インディアナ州の州都、インディアナポリス。
まずは、この街を一躍有名にした「インディアナポリス500・カーレース」のサーキット場「Indianapolis Motor Speedway」へ。


ツアー参加者全員で。
14か国、17人というインターナショナルなメンバー。



100年以上の歴史を誇るこのサーキット場を、今日はなんとレースカーに“試乗”させてもらって2周できるのだそうだ!
というわけで、さっそく・・

「アムロいきまぁ~す」

 プロドライバーの後ろに乗せてもらって

 サーキットを爆走。時速300キロを体感。快感~!!

  
楽しくって小躍りなのだった。ルーマニア、ポーランドから参加したふたりと。


メインイベントを終えてしまった感のある私たちが次に向かったのは、インディアナ動物園。
ここは霊長類の研究が有名で、「チンパンジー博士」ことDr. Robが併設の研究所で行われているチンパンジーの学習実験などについて詳しく説明してくれた。
京大の霊長類研究所との共同研究もしているそうだ。






次に向かったのは、アメリカンインディアン&アメリカ西部のアートを多数展示していることで有名な「Eiteljorg Museum」
素晴らしいコレクションにしばし見入ってしまう。












全米大学スポーツの殿堂、“NCAA Hall of Champions"で、大学スポーツの展示を見て・・・



 



夕食は、インディアナポリスで一番有名なステーキハウス、“St. Elmo Steak House”
ちょうど同じ日、市内では世界の消防士さんたちが集まる大コンベンションの真っ最中で、
このステーキハウスも一目で消防士さんとわかるガタイのいいお兄さんたちであふれかえっていて、ちょっとむさくるしかった。






個々の名物は、世界一スパイシーな、シュリンプ・カクテル
一口食べたらあまりのHotさに涙ポロポロ・・それでもまた食べたくなる。

  
もうひとつの名物、ミニョン(高級ヒレ肉)をいただく。



長い一日が終わってホテルに帰ったら、もうぐったり。バタンキュー。
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シカゴを売り込め~“IPW” in Chicago4~ Partyづくし

2014-04-21 19:11:37 | アメリカ生活雑感
さて、4月4日にチェックインしてからの毎日、朝が早いのもそうだが毎夜なんやかんのとParty続きで睡眠不足。
はたから見れば「毎日楽しそうねー」という感じだが、実際のところは体力勝負なのだった。

毎晩何をして過ごしていたかというと、アメリカ各州の観光局らが主催するPRパーティーへの出席。
世界からメディアが集まるこの機会を利用して、各州はやっきになってメディアを呼び込んで「接待PR」するわけである。
とはいえ、一生懸命地元の産業をアピールするものもあれば、ただ飲んで食っておわりという単なる人寄せでしかないものもあるわけだ。
個人的には、せっかく旅費を払ってシカゴに来ているのだし、限られた時間しかないのだから、
他州のPartyに出るよりもシカゴ市内に出て、シカゴのことを知ってもらいたかったというのが本音だ。
ただ、昼間は商談に忙しいのでこういうPartyで他のメディアの人たちと人脈を広げるという意味ではいい機会かもしれない。


■4月5日(土)

6:00PM~
シカゴ市内のレストラン「Farmhouse」で、コロラド観光局主催の「Taste Of Colorado」に出席。
コロラド州の地ビールやワインなどが主にふるまわれていた。
コロラドは、ロッキー山脈から流れ出る質の良い水が豊富なため、酒造会社も多く、200以上のブリューワリーがあるのだそうだ。


コロラドのブリューワリー「SKA BREWING」(DURANGO) からわざわざ来てくれたおふたりさん


ずらりとならんだ地ビール


これはコロラド産のワイン「The Infinite Monkey Theorem」by URBAN WINERY(DENVER)


洋梨が丸ごと漬かったブランデー。
ひとくち口に含むと芳醇な味わいが広がり、しばらくして洋梨の甘い香りがほんわりと。
ところで「どうやって梨を丸ごと中に入れるのか?」と話題になったが、実がまだ小さいころから瓶をかぶせてしまうのだそうだ。

このPartyでは、ご招待くださったコロラド観光局のN部さんをはじめ、先だってお仕事をさせていただいた「地球の歩き方」の関係者の方々など、日本のメディアの人々とも知り合うことができ、久々の日本語トークが楽しかった。




10:00PM~
この勢いを借りて、知り合ったばかりの日本のメディアの方々おふたりを誘って、ブルースを聴きに「Rosa's Lounge」へ。
この日は大好きな“Sugar Blueバンド”のステージだったので一人でも行くつもりだった。
いやぁ、良かった!何度見ても大好き、このバンド。それに、あの「Miss You」を生で聴けた。
おふたりも相当喜んでくれて、連れて行ったかいがあったというものだ。
Sugarからお土産にハーモニカもらっちゃった

 
嫁のIlariaのベース、Rico Macfarlandのギターががっちりバックを固める。ドラムは、Pooky Styx。


■4月6日(日)
7:00PM~10:30
シカゴ観光局(Choose Chicago)らの主催する、IPWオープニングパーティー、"How Do You Chicago?"
宿泊ホテルからチャーターバスを連ねての、IPW参加者総参加の大パーティーが市内某所にある映画撮影セットで行われた。

中に入って度肝を抜かれたのが、その「セット」。
あたかも今まさにこれから何かの映画の撮影が始まるかのよう。シカゴ市の見所がミニチュアでちりばめられた場内のところどころに、「シルク・ド・ソレイユ」ばりの曲芸の女性たちが宙づりになってお菓子を配っていたり、氷の彫刻の中からウィスキーが注がれたり・・・。
また、「食のシカゴ」を象徴するかのように、市内の有名レストラン&Barのベンダーが夜店のようにずらりと並んでいる様は圧巻。
さしずめ「巨大シカゴ・アミューズメント」だ。
よくここまでのセットを作ったものだ。聞くところによると、6か月前からセットの準備を進めていたという。






 
 
 
 

場内には二つのステージが設けられ、そのひとつは「ブロードウェイ・ステージ」
シカゴはNYに負けず劣らないブロードウェイミュージカルのメッカである。ここで、4月からいよいよ始まるミュージカル、「Motown The Musical」のプレビューが行われた。
待ってました~!










さらにメインステージでは、今年のグラミーにノミネートされている若きR&B女性シンガー、Janelle Monáeのショーが繰り広げられた。
なんだか一晩だけ夢の世界にいるような気分だ。


 
大ヒット中の“Rio2”の主題歌に、場内大興奮。

明日からコンベンションが始まるというのに、こんなにエネルギーを使ってしまっていいのか?というくらいのオープニングパーティーだった。


■4月7日(月)

7:00PM~ ブルックリン市、商工会議所などが主催するPartyに出席。
なんでも、シカゴ市内に近々ブルックリン市が室内巨大ロッククライミング場をオープンするらしく、そのプレ案内&Partyだった。
それにしてもなぜ、ロッククライミングなのか??いまだに不明。

Brooklyn Boulders Chicago : 100 South Morgan, Chicago


8:30PM~ テキサスParty @市内某所のおしゃれなBar
ブルックリン・パーティがちょっと退屈だったので、顔見知りになったドイツ人のジャーナリストの女友達と一緒にテキサスのPartyに行ってみた。
立錐の余地なしの人ごみに負けて、早々に退散。



■4月8日(火)

9:00PM~終わるまで サンフランシスコParty @ヒルトン・パーマーハウス・ホテル

サンフランシスコ観光局が主催する、“IPW名物”のダンスパーティ。
シカゴの歴史的建造物でもあるパーマーハウスの中が見たくて参加してみたものの、なんだかただのゲイバーのようになっていた。
こんな使われ方をするとは、パーマーさんもあの世でさぞかし・・・




  


■4月9日(水)

コンベンションの最終日ということで、夜は閉会Partyが開かれた。
会場は、なんとシカゴの誇る「産業科学博物館」。
この博物館が一夜限りのParty会場となったわけだが、やはりものすごい仕掛けが待っていた。


シャトルバスで乗りつけると、エントランスではシカゴ・チルドレン・ゴスペルクワイヤーが歓迎のゴスペルを熱唱中。
その一生懸命さに胸がじーんとした。

  
中に入ると、2階の特設ステージでLynn Jordanがパワフルボイスでパフォーマンス中。博物館がクラブと化していた・・・

このPartyのテーマは“シカゴのDiversity:民族&音楽の多様性”
シカゴに暮らす様々なネイバーフッドの紹介とそこに息づく多様な音楽を、ロック、ブルース、ジャズ、ポップス、ハウス・ミュージック、インド音楽、メキシカン音楽などを通して楽しめる仕組みだ。


この博物館で一番人気のアトラクション、「竜巻実験」もすぐそばに。
音楽に興味がない人は、博物館内の展示を静かにゆっくりと見て回ることができる。とてもいいアイディアだ。


 
シカゴの“ソウルフード”のベンダーが並ぶ


東洋~インドのムード漂う、1階フロア


地下1階は、渋くJazzライブが行われていた



そして、最後を締めくくったのはご存知、シカゴ出身の歌姫、ジェニファー・ハドソン。
実はこの最後のステージ、“ハウスミュージックのGodfather”とも呼ばれたシカゴ出身の名ディスクジョキー、Frankie Knucklesが務める予定だったのだが、彼がなんとIPW開催1週間前に急死するというよもやの事態に。
そこで急きょ彼女に出演依頼をしたところ、1週間前にもかかわらず快くこの大役を受け入れてくれたという。
さすが、ジェニファー。シカゴをに対する彼女の深い愛情を感じる。
しかも、堂々の45分ステージは圧巻だった。



 
最後は観客も舞台に上がって一緒に踊る。


シカゴの美しい風景をバックに"And I Am Telling You I'm Not Going"を熱唱。
その圧倒的な生歌に、思わずほろり。ありがとう、Jennifer!


一枚も自分の写真がないので、記念に1枚撮ってもらった。


本当におつかれさん!自分。
さて、IPWは終わってもまだまだ明日から別の旅が続くのであった。
今夜は夜更かしせずに荷造りしなきゃ。


(つづく)
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シカゴを売り込め~“IPW” in Chicago~その3

2014-04-20 18:24:29 | アメリカ生活雑感
4月7日月曜日から、本格的商談会が始まった。
東京ドーム1個分はまるまるあるだろうと思われる広いフロアの中に、アメリカ各州、各都市のブースがびっしりと並び、国内外のゲストをあの手この手で呼び込んでは売り込みをしている姿が目につく。
コンベンションが始まる前からも、インターネット上で個別の20分間の商談アポイントが設定されているので、彼らは時間通りに移動するのに会場の中を文字通り走り回っていた。

初めて参加の私は、あまりのもの珍しさから各ブースに足を止めては資料をもらったり話を聞いたりしていた。
観光パンフレットだけではわからなかった各地の魅力、歴史、裏話などを聞け、いい勉強になった。
相手の言っていることが相手の言葉でわかるというのは素晴らしい、とこの日つくづく再確認した。



会場入り口すぐは、もちろんシカゴのブース。


  
各州が趣向を凝らしたブース設定をしていて楽しませてくれる。


こんなことをして遊んだり・・・


イリノイ観光局のJohnさんとロジャーさん。
昨年ミシシッピリバーの旅でお目にかかって以来の再会。


別の商談ルームでは、逆に海外メディアが机に座ってアメリカ各観光局の方々からの売り込みを待つ。
ここで某大手出版社さまの机に間借りして座っていたらどんどんと観光局が売込みがやってきて、
その話をきいているだけでもわくわく。とても勉強になった。




また、このコンベンションで度肝を抜かれたのがド派手な昼食。
この昼食会場ももちろん、アメリカを売り込む大切な道具になっていて、第1日目は題して"Rock Out with the World Classic Rockers" (クラシックロック・ランチ)
アメリカの往年のロックバンドのオリジナルメンバーが集まっての「ドリームバンド」が、昼食会場のど真ん中に設けられたステージで昼間っから熱い演奏を聞かせてくれた。
まさに、これぞアメリカー。これでもか!という感じだ。
個人的には、Bostonの“More Than Feeling”を生で聴けたのが一番うれしかったかな。





 
Anysley Dunbar from "Journey"
Michael Monarch from"STEPPENWOLF"
Nick St. Nicholas from "STEPPENWOLF"
Greg Walker from "SANTANA"
Fran Cosmo "BOSTON"
Randall Hall from "LYNYRD SKYNYRD"


参加はできなかったが、二日目のランチはニューヨーク市が主催する「ブロードウェイ・ランチ」。
ブロードウェイミュージカルがこれでもかとステージ上で繰り広げられ、昨日以上に盛り上がったらしい。
特に、もうすぐ始まる「Motown The Musical」のプレビューで登場した“ジャクソン5”に、会場は興奮の坩堝になったそうな・・・
やはりやることがド派手なのだ、アメリカは。

三日目は、アラスカ、テキサス、オレゴン、ルイジアナ各州が主催。
州の自慢料理がブッフェ形式で会場に並び、巨大スクリーンでは各州のPRビデオが繰り返されていた。

夜は夜とて、毎晩のようにParty、そしてParty.....(この様子は次回)

いやはや、いったいこのコンベンション、どれほどの宇宙的なお金がかけられているんだろう?
何が不景気だ?といった感じだ。
参加している(招待されている)側も、もう毎年10回以上参加しているという人たちもざらで、あちこちでちょっとした同窓会状態がくりひろげられている。
アメリカの大接待で、アメリカで年に一度の楽しい数日間を過ごす業界の人たち・・・なんだかものすごい世界を見た気分だ。


つづく
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シカゴを売り込め~“IPW” in Chicago~その2

2014-04-19 19:47:39 | アメリカ生活雑感
4月6日(日)

さて、2日目の日曜日から徐々に公式行事がスタート。
午前10時からは、シカゴの100階建て超高層ビル、ハンコックタワーの展望ルーム(95階)で、国内外のメディアだけが招待されての「メディアブランチ」。
5月にはここに新アトラクションの“ティルト”(360°CHICAGO)がオープンする。
ティルトは、ガラス張りの外壁とスチールの枠とが一体になった乗り物?のような構造で、床に立つとそのプラットフォームがゆっくりと傾いて建物から張り出すスリル満点のアトラクション。
本当はこのIPWに間にお披露目する予定だったが間に合わず、この日はまだ工事中の姿のままだった。

何年振りだろうか、ここに来たのは。
この日は天気も良く、95階からぐるりと見渡すシカゴの町は本当に美しかった。




“Welcome TO CHICAGO IPW”の砂文字


フロアは国内外から招待されたメディアの人たちであふれかえっていて、エマニュエル・シカゴ市長もシカゴの営業マンと化して各メディアに愛想を振りまいていた。
せっかくのチャンスなので、私もそそっと近づいて
「シカゴに拠点を置く日本語のメディアです」とご挨拶。
エマニュエルさん、大きな目をぎょろっとむけて、握手をしながら「あなたは東京?それとも大阪?」と聞いてきた。
「大阪の近くです」「あ、そうなのー」
なんてどうでもいい会話をして終わり。

フロアにはシカゴ市内の選りすぐりのレストランやBarなどの“ミニ屋台”がお店の紹介ボードとともに並び、昼間からカクテルやらワインやら、シカゴの地ビールやら、おいしいチョコレート、エスニック料理・・・などなどの小皿が踊る。
それを一つずつつまみながら眼下に広がる素晴らしい景色を見ていると、気分も爽快おなかもいっぱい。海外のメディアも、NYともLAとも違うシカゴの魅力を再確認していたようだった。
改めてわが町、シカゴを誇らしく思った瞬間。


  
 



エマニュエル市長もこの5日はシカゴの売り込みに大忙し
かつて、ホワイトハウスでオバマ大統領の片腕ともいわれた彼がシカゴ市長に転身して早や3年。
そのえげつないほどの改革路線が市民からはかなり嫌われているのだが・・・




メディアブランチでほろ酔い、いや、おなか一杯になったところで、今度は市内観光。
昨日に引き続き、いくつかのテーマごとに組まれたシカゴの名所を巡るツアーのうち、私は今まで足を踏み入れたことのなかった「シカゴのLGBTQツアー」を選んで申し込んでいた。
「LGBTQ」とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダ・ジェンダークィアの略。
シカゴは、アメリカ国内でも有数のゲイフリー(ゲイの人たちに優しい)の都市として知られていて、その歴史も古い。
その歴史をたどりつつ、アメリカでも最大規模のゲイコミュニティーを訪ね、最後は一番人気のゲイバーで飲んで帰る、という楽しい企画だ。


スタート地点は、アメリカのソーシャルワーカーの先駆者として知られるジェーン・アダムズ女史が、1889年に古い邸宅を再利用してシカゴサウスで始めた共同住宅「ハルハウス」。
当時スラム化し荒れ果てていたサウス地区で、近在の貧しい労働者階層の移民たちが互いに支え合い助け合いながら暮らすための「セツルメントハウス(共同長屋)」をスタートさせる。
居住者が人種や性別、年齢にかかわりなく平等に社会的、教育的な学習の機会を得られるようにと、このセツルメンツには学校、図書館や体育館、音楽館や幼稚園、それに薬局までもが備わっていた。
彼女はその後もここを拠点に女性の救援、平和活動、市民運動にも尽力し、1931年にアメリカ初の女性ノーベル賞(平和賞)受賞者となる。
また、ゲイ(レズビアン)でもあり、40年間にわたるメアリー・ロゼット・スミスとの関係は、同士という域を超えた深い愛に満ちていたという。
まだ、“ゲイ”という言葉も認識も社会になかったころ、愛を貫いた二人の信念には脱帽する。


このハルハウスの一部は博物館として公開されている










そしてツアーバスはいよいよシカゴのゲイの本拠地、Boystown(ボーイズタウン)へ。
Halsted通りとRascoe通りの交差点あたりがその中心部。
6月の最終日曜日にある「ゲイ&レズビアン・プライド週間パレード(GAY&LESBIAN PRIDE WEEK PARADE)」の期間は、何十万という人たちで賑わう。

 
(右)ゲイコミュニティセンターのトイレ。
「男性と自己認識している人用」


最後はゲイに一番の人気Bar「Side Track」へ。
残念ながらここまでに時間を使いすぎて、中で一杯やる時間がなかった。
店内はすごくおしゃれで、何層にも入り組んだ構造がなんか不思議な空気を醸し出していた。
今度は夜にでもゆっくり来てみるとしよう。


 
テラスが広々として気持ちいい


こんなオネエも
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シカゴを売り込め~“IPW” in Chicago~その1

2014-04-16 15:38:01 | アメリカ生活雑感
アメリカ国内の都市で年に一度開催される米旅行業界最大のコンベンション「IPW」。
開催都市は毎年持ち回りと決まっていて、2014年はここシカゴでの開催だった。
シカゴがホスト都市になるのは15年ぶりとあって、開催1年前からシカゴ市・イリノイ州はシカゴを国内外に売り込もうともうバリバリに気合が入っていてその入れ込みようはすごかった。
エマニュエル市長もかねてより観光事業の拡大推進路線に積極的で、学校を建てる予算を大型ホテル建設に回して市民の大ブーイングを浴びているほどだ。
それほど観光事業というものは大きな収入を見込めるおいしい事業らしい。

私は、いわゆる「シカゴ在住の日本語情報メディア」として特別に推薦をいただき、このIPWに日本の代表団の一員として参加させていただいた。
はっきりいって、始まるまでこの「IPW」がどういうものなのかさっぱり知らなかった。
そもそも“IPW”とは?「インターナショナル・パウ・ワウ」の略。
パウ・ワウとはネイティブインディアンの用語で、その昔、インディアン部族が大切な決定を行うときに酋長らが集まって行った会議に由来しているという。
なるほど。

今回の参加者は70か国以上の国々、6200名ほどの旅行業界に携わる人たちで、日本からは94人の代表団が参加した。
これには、①ツアー会社(JTBや近ツリなど)、②旅行出版会社(「地球の歩き方」のダイヤモンドビッグ社、「るるぶ」のJTB出版など)、③プレス(フリーランスのトラベルライター、トラベルジャーナルなどの媒体)が含まれているわけだが、私はこの中では③に属する。
日本にいてもこれだけ一度にこの業界の人お会いすることはないので、そういう意味でも「旅行業界」というものを知るにはいい機会でありとても興味深かった。

さて、それでもまだ「IPW」の中での自分の立ち位置がわからぬまま、ひとまず日本代表団の宿泊先であるシカゴのマリオットにチェックインし、シカゴでの5日間が始まった。

 
ここが私たちプレスだけが利用できるプレスルーム
毎日のニュースを打電したり、ここで一息ついたり


4月5日(土曜日)

月曜日からの本格的な開催に先立って、この週末はシカゴ市観光局がコンベンション参加者向けに様々な市内バスツアーを組んでいた。
私はその中から、知っているようで知らないシカゴの近郊の町を巡るツアー“Neighborhood Explorations: Wicker Park, Humboldt Park, Ukrainian Village, Logan Square & Lincoln Park”に参加してみた。
シカゴはアメリカでも最も多国籍の移民で成り立ってい民族の坩堝だ。これらの移民たちが築いた「村」を巡るツアーである。





最初に訪れたのは、19世紀後半にウクライナからの移民によって築かれた「ウクライナ村」
シカゴダウンタウンから北西、Western通り、Damen通り、Division通り、Chicago通りに囲まれた地域。もともとはドイツからの移民が定住した場所だったのだが、その後ウクライナの教会区(Parish)がいくつか建てられたことでウクライナ村になったそうだ。
教会はもちろん、ウクライナの銀行、学校、博物館、レストランやビジネスがこの地区に集中している。
“摩天楼の父”“モダニズムの父”と言われたアメリカ人建築家、ルイス・サリバンが手がけた数少ない教会のひとつ「Holy Trinity Orthodox Cathedral(至聖三者大聖堂)」(1903年建立)もこのウクライナ村にある。
ちなみに、この大聖堂は1976年にアメリカ合衆国国家歴史登録財 、1979年にはシカゴの歴史的建造物に指定されている 。


ウクライナ近代美術研究所

 
ウクライナ出身のアーティストなどの作品が展示されている。


ウクライナ村を少し北上すると、「ウィッカー・パーク地区」。
長く連なるビクトリアン様式のアパートや、歴史的な教会が建ち並ぶシカゴ近郊でも人気の居住区で、昨今では若者に人気のクラブやバー、ライブハウスやレストランなどで夜は相当なにぎわいを見せる。
そういえばこのあたりは夜にしか訪れたことがなかったので、昼間の静かな町を見たのはとても新鮮だった。




ここから少し西、ノース・サクラメント通り沿いにある「Humboldt(フンボルト)公園」のあたりが、「プエルトリコ地区」。
プエルトリカン・レストランやショップも多い。また、1896年に建てられた「Institute of Puerto Rican Arts & Culture(インスティテュート・オブ・プエルト・リカン・アーツ & カルチャー)」では、プエルトリコ出身アーティストの作品展示のほか、さまざまな音楽イベントなどを開催しており住民憩いの場となっている。
このフンボルト公園あたりは“ブルーバード”と呼ばれる、車道が広々とした緑の植え込み部分に挟まれた作りになっていて、目に優しくとても気持ちいい。
犬の散歩をしている人たちも多く、今度GOROを連れて3人で出かけてみたい場所だ。





フンボルト公園を北に突っ切ったところが、緑に囲まれた「ローガン・スクエア」。
グルメやコーヒーショップ、名だたるシェフが腕を振るう有名レストランやカクテルラウンジなどがひしめく。

そして最後は、ダウンタウン北部、観光客にも人気の高いおしゃれでハイソな「リンカーン・パーク地区」。
有名なレストランやブティック、映画館や劇場などが多い繁華街だ。
このリーンカーン・パーク(公園)のど真ん中にあるのが、「リンカーンパーク動物園」
この動物園、街の真ん中にあることに加えて、年中無休でしかも無料というのが特長だ。また、子供たちが動物にエサやりをしたり、直接触れたりすることもできる。とにかく一日中無料で遊べるのだ。
クリスマスには、園内一面がライトアップされる(ズー・ライト)ことでも有名で、シカゴの家族にとては大切な憩いの場所のひとつ。




 
久しぶりに動物を生で見たけれど、やっぱり動物園っていいな。


今日のツアー、わずか5時間足らずの駆け足ツアーで、バスの中から説明を聞きながら回っただけの場所もあったのが残念だが、今までゆっくりと足を運んだこともなかった近郊の町の概要を知ることができて本当に良かったと思う。
次回はひとりで時間をかけて回ってみよう。

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IPW ~全米旅行業界最大の商談会

2014-04-15 01:02:28 | アメリカ生活雑感
4月5日から9日までの5日間、シカゴでIPW(インターナショナル・パウワウ)という全米旅行産業協会が主催するコンベンションが開かれた。
IPWは、全米各地から旅行業界のあらゆる事業者が集結し、アメリカ国外からのバイヤーとの商談会を行ういわゆる旅行業界の最大規模のビジネスコンベンションで、今回は世界約70か国、約6200名という参加者を集めて盛大に行われた。
日本からも毎年約100名のバイヤー、ジャーナリスト・プレスが参加していて、今回私は推薦によりこのプレスの一員としてこのコンベンションに参加させてもらうことができた。

この5日間はもちろん、シカゴにはりつき状態で取材や顔つなぎご挨拶などをしてまわっていた。
早朝から夕方まではコンベンション会場にはりつき、夜は夜とて毎日のように各州・都市の主催する個別のパーティーに参加、まさに体力勝負の5日間だった。
10日から13日までは、終了後イベントとしてインディアナ~オハイオを巡る視察ツアーに参加。
昨日やっと9日ぶりに自宅に戻ってきた。
毎日早朝から動きづめだったので、家に戻ると一気に疲れが出てぐったり。

それでもこの1週間は内容の濃い、将来につながるとても実り多い日々だった。
この様子はぼちぼちとUPしていく予定。
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