一言メモ

そのとき思った事

島田奈美さん

2017年12月15日 23時43分49秒 | Weblog
島田奈美といえば30年程前に活動されていたアイドルです。
当時はアイドルが戦国時代というか毎年かなりの人数デビューする
世相的にも華やかな時代でした。
アイドルに関する雑誌も多く、毎年どんな子が新人として世に出て
どんな活躍をしてくれるのだろうかと予想しながら読むのが楽しかったものです。
あるとき何かのオーディションから出てきた女性に目が止まりました。
丸顔で可愛らしいルックス…自分の思い描くアイドル像に対しストライクな人材の出現に
大変喜んだものです。
記憶は大変過去のものなので失念している部分も有り断片をつなげて当時を思い返しますが
島田奈美のファーストアルバムとセカンドアルバムを予約をして立て続けに購入している事からも
お小遣いも多く無かった中で頑張って予算を割いている訳です。
やっぱり強く応援をしようと思った事が見てとれます。
しかしピタッとそこからCDを買っていないのです。
思い返すと島田奈美のCDをじっくり聞いた記憶が無い…。
それどころか歌に対してあまり肯定的な印象を持って無く、
それは最近までその感覚でいました。

子供の頃からつきあいのある旧友と少し前に会ったとき
そういえば島田奈美好きだったよねって言われたりして
わざわざそう言われるほど熱を入れていたのかと気になりYouTubeで動画をチェックし始めました。
聞くと記憶の奥から蘇ってくるものです。CDは買わなくなっても曲はチェックしていたのでしょう。
デビュー間もないあたりの曲ではTVの収録にも慣れていないようで不安定な感じもしますが
歌に対して真剣に打ち込んでいるような真っ直ぐさが伝わってきます。
同時に何故当時の自分が聞かなくなったのかも理解できたような気がします。
結構アクセントを強調する歌い方で自分がそれに慣れなかったのかもしれません。
今聞くと初恋に戸惑う女性の気持ちを切なくも決意を込めて歌っています。
一言でいって「こんな健気な歌があるんだと心を打たれました。
そこからは時を超え第2次島田奈美ブームが到来してベストCDを注文してしまう訳です。
今の感覚で見ればまったく島田奈美は完璧でその姿は愛らしく歌も上手で
ずーっと見とれてしまうくらいです。
同じ曲でも衣装を幾つか替えたりフリも一部替えたり、歌い方すら替えるところがあったり
いろいろな事にトライしている事が分かります。自分はこれを肯定的に受け止めました。
CDに録音した物のトレースでなく、できる表現を可能な限り詰め込んでいこうという意欲に
この人はただのアイドル志向でなくアーティスト志向、向上心が詰まった人なのだと感じるのです。
当時だってもうちょっとこの人を見ていれば分かった事かもしれないのですが
私は悔やまれる事にそうしなかった。他のアイドルをチェックするのも忙しかったのでしょう
怠惰な学生はこうして数十年後にそのツケを払うのです。
もちろん私の応援の有る無しで彼女の経歴になんら影響を与えるわけは無いのですが
こんなアイドル歌手として恵まれた才と努力をしたであろう人がB級アイドルと言われてしまうなんて
80年代のアイドルの世界は恐ろしいほど生き残りが難しかったのでしょう。
彼女のラストコンサートの映像は全てを賭けて苦闘して来た歌手の悔しさが滲んでいて
見続ける事が自分にはできませんでした。

数十年塩漬けにしていたこの気持ちが蘇った事は嬉しい事です。
折角なのでその分これから曲を聴き続けていけたらと思います。
島田奈美さんはいまは本名で音楽ライターやDJをされているそうです。
これからのご活躍を祈っております。

内気なキューピッド 島田奈美 1987 7.5  60fps

久しぶりのツーリングが…

2014年10月29日 21時13分01秒 | Weblog

昔の同僚でツーリングもたまに行くバイク仲間が
10年ぶりほどに大型バイクに復帰した。
V-MAXという特に重量のある車種で
自分のニンジャと並べて走るのに懐古趣味を感じられて良いなー。
なんて一緒に走るのが楽しみでしょうがなかったのです。

甲府の大盛りで有名な食堂を目指してゆっくり走る予定だったのですが、
どうも大垂水あたりで前に車が無くなってからペースがどんどん速くなっていく。
登りはついていったのですが途中で路面に水が出ていたりして
そういうのが苦手な自分はちょっとペースダウン。
コーナーひとつ分くらい離れて下りにさしかかった時…。
前を走るV-MAXがアウトに膨らんだ際、リアが小石にとられてスリップダウン。
当の本人は顔面から路面に叩きつけられました。

ぱっと見バイクもダメージが少ない様に見えたのですが
端に止めて助け起こしに行くと彼はピクリとも動かずうつ伏せのまま。
彼は昔よりはマシになったけど今でもどちらかというと重量級の方なので
ひとりではおいそれと移動させられないしダメージの程度もわからないので
動かして良いものやらどうなのか迷います。
口からボタボタと液体が出てきているし、結局口元の打撲による出血だったのですが
冷静でない自分はそれが血であることを理解できていませんでした。
走行中にペットボトルでも飲んでいたかな?なんて的外れな事を考えていました。
そのうち気絶から覚めた彼がしっかりした口調で返事するのにホッとして
脇を抱えてガードレールに移動させますが足がおぼつかず路上につんのめる始末。
バッタもののシステムヘルメットとはいえ、
フルフェイス状態で口元部分をたわませて腫らす程の
打撃を受けた訳ですから相当な衝撃をも頭部に受けていたのでしょう。

見かねて通りかかった車の家族に警察、救急の連絡までしてもらって
見ず知らずの自分たちによくぞここまで親切にと感謝一杯でした。
病院では精密検査で幸い深刻なダメージは無く、
そのあと帰宅できましたが急ぐ旅でも無いのに
コーナーを攻めるのは大きな反省点となりました。

やっぱり無事に行って帰ってくるのがツーリングですし…。
彼から後日の連絡がありメールに添付してあった画像を見て驚きました。
フロントはぶつけていないのにフォークが両方曲がっている。
しかも部品は中華製で走行中にそうなった可能性を修理を依頼したバイク屋さんに指摘されたとの事。
オークションで買ったバイクだそうですが
何が仕込まれているか分かったものじゃないですね…。
近くの信頼できるバイク屋さんで買うのが一番だと思いました。
それとフルフェイスのヘルメットが必須ですね。


「送ってきたメールに添付されていた謎のFフォークの曲がり」


あれ、グローブが?

2013年12月09日 21時43分33秒 | Weblog
本日はバイクのオイル交換。
半年ごとのイベントになっておりますが朝から寒い。
厚着をしてマフラーまでしっかりとして出発。
モチュールの300Vをいつものように入れてもらいます。
こないだ久しぶりにツーリングに行ったとは言え
なかなか走行距離が延びない訳でオイルもそれほど劣化を感じさせません。
以前は某オイルを入れていたのですが3ヶ月ほど経つと
当初のしっとりした感じからガチャツキ感がでたのですが
このモチュールの300Vを勧められて使い始めてからそういった
劣化のような面は殆ど感じません。
しかし交換して走ると出だしは同じようでも
回転をちょっと上げようと吹かすと
すいーっといつもより伸びやかに、
まさに飛んでる絨毯のような滑らかさを出してくれました。
おおーやっぱりオイル交換の効果は凄い。
なんて満足しながら走っていると信号で停車。
なにげなく手のひらを覗くと…グローブの指先に穴が!



そろそろ指先が繊維がほつれてきたような状態なので
限界が近づいて来たとは思っていたのですが急に穴が大きく空くのですね。
このグローブは夏用に買ったメッシュグローブなのですが
夏は当然涼しいのですが冬場も日中なら暖かさを感じるくらい
保温性を有しているので一年中ほぼこのグローブを愛用しておりました。
2007年に買ったのですから充分使い倒したと言えましょう。
ということでこの冬場にメッシュグローブなんて売っているのかと
半信半疑で2りんかんさんへ。
グローブ売り場の隅の方でしたがしっかり置いてありました。
同じシンプソンの手袋と思ったのですがサイズが無く
色々試して無限電光の2りんかん限定モデルをチョイス。
ナックル部分のプロテクターや手のひら側にスライダー付き。
いろいろ緩衝材が入って保護力UPしているのに
操作には影響しない作りが決め手で購入決定。
特価で3980円ってのも良かった。
指先が革なのでより耐久度が高いでしょうね。
ハンドルグリップと手のひらのスライダー部分が干渉するような
そんな違和感があったのですが、
少し運転しているとむしろそこに力をかける事により
その下のパット部分が馴染んで安定するのがわかりました。
なるほど!良くできているグローブです。
通販もよく利用する自分ですがお店に足を運ぶと
こういった限定品が安く手に入ったりなんてするのですね。
今度はヘルメットでも新調したいな-。


Mario Del Monaco

2013年10月20日 00時46分00秒 | Weblog
オペラ「トゥーランドット」の有名な曲「誰も寝てはならぬ」。
この曲はトリノ冬季五輪で荒川静香が金メダルを取った時につかった曲で
確か朝の放送で出勤時間までに出番が来るかハラハラしながら待っていて
見事な演技で最高の結果を出したドラマチックな展開に非常に印象に残った出来事だった。
その時に「誰も寝てはならぬ」という曲の持つ魅力に捕らわれたと思う。
こんな曲を思うように歌えたらなんて思って口ずさんでも
とても伸びやかに朗々と歌うことなんで出来るはずもない。
とても難曲だと思うのですよーこれ…。
開会式でルチアーノ・パバロッティが歌っているのですけど
いろいろ聞いてこのデルモナコバージョンが自分の好みとしては最高の出来かな。
さすが黄金のトランペットと称された歌手です。
すげー!としか言いようがありません。
不安と期待と覚悟がこの歌詞には込められています。
全てを賭けて氷上の演技を行う選手の気持ちにまさにぴったりじゃないですか。



ALFRED BRENDEL

2013年08月06日 23時37分04秒 | Weblog
ピアニストで個性的でない人なんていないでしょうけど
その個性が凄みにつながっている人はそう多くはないと思います。
グールドはその最右翼かもしれないですがこのブレンデルも負けてなかったのですね。
大昔モーツァルトを良く聞いていた頃このブレンデルの演奏が好みだったのですが
映像で見る機会がほとんど無かったので今回偶然みつけた「皇帝」に驚きました。
独特の理屈っぽい演奏がオーケストラと対峙して一歩も退かずに押し切るなんて
ものすごいパワーです。
頬ぷるぷる、首ブルブルで見ているこっちが心配になってきますが
力強さは落ちることなく最後まで艶やかに音をだしています。
じいさんのパワーってすげーなと指揮者の元気あふれる動きもあわせて
感心しました。
蛇足ですが、なんかこの指揮者
番組で一生のうち一度は指揮者を体験してみたいとか言うような
そんな視聴者参加番組で引っ張り出されたおじいさんのような
身体からにじみ出るウキウキ感がたまらなく良いですね。


ALFRED BRENDEL - BEETHOVEN PIANO CONCERTO NO. 5 "EMPEROR" - MVT. 1 - PART 1/3

化粧なんて似合わない

2013年07月01日 23時03分13秒 | Weblog
泣ける曲なんて感受性の強い10代ならいくつかあるものです。
歌の上手い女性にはとても惹かれる自分はある日この曲を聴いて
心を捕らわれてしまいました。
岩崎良美さんはいまでも大好きな歌手です。
一度実際に見る事ができた事がどれほど自分の中で
大事な思い出になっていることでしょうか。
当時はレコードでノイズは避けられませんでしたが
音質はしっとりしてCDとはまた違った良さがあったのですよね-。
そのシングルを何度も何度も繰り返し聞いて
良美さんと出会えたらいいなーなんて妄想をしていた頃が懐かしいです。
いまだにあの頃の映像をみるとドキドキするのですが
やっぱりこの曲を歌っていた頃が最も好きです。
ずーっとこの気持ちは変わらないでしょう^^;

Japanese singer - Yoshimi Iwasaki

松尾清憲 - 愛しのロージー(1984)

2013年06月22日 00時00分53秒 | Weblog
80年代は音楽が素晴らしい時代だったなーと振り返っているが
ああーこんな曲もあったあったと思いされたのがこの愛しのロージー。
車のCMに使われていたと思うのですが聴きやすくて格好いい曲だなーと
何度も口ずさんでいました。
この人はこの曲以外ってほとんど知られてないのかな?
自分もこれ以外ではアスピリンノイローゼしか知らない。
良い曲を歌っていてもそれだけで世間に知られない事もあるのは
なんかもったいないし残念。
相曽晴日もそんな感じだったし…ちょっと寂しいですね。


松尾清憲 - 愛しのロージー(1984)

杉真理 / バカンスはいつも雨(レイン)

2013年06月20日 23時00分33秒 | Weblog
80年代は洋楽、邦楽共に珠玉の時代だったと思う。
いま聞き返しても古いどころが未だに心に沁みるのはなんでだろうか。
CMで使われその恋に戸惑う不安やもどかしさを雨の憂鬱と重ねてなんとドキドキさせられるのだろう。
高校のあたりで聴いていた自分の感傷を今でも思い出せるなんて音楽って他に代え難いものだ。
雨は嫌いだけど、春や初夏の雨上がりに日差しが戻って来る瞬間!
こんなさわやかな時間をあと何度味わえるだろうか。


杉真理 / バカンスはいつも雨(レイン)

林美智子 - フィガロの結婚 「恋とはどんなものかしら」

2013年06月06日 23時26分43秒 | Weblog
林美智子 - フィガロの結婚 「恋とはどんなものかしら」


最近ちょっと気まぐれでクラッシックへ回帰。
モーツァルトのオペラは魅力的な曲が多くてつい夜更かしして聞き惚れてしまう。
しかも気まぐれで日本のオペラ歌手さんはどんなものかとみてみたら!
女性歌手のレベルはとても高いと思いました。
その中でもこのケルビーノは初々しく恋に揺れる若者を上手く演じていると思います。
この歌を何度もリピートしても飽きが来ない。
虜になっている自分に気づいて「あ、モーツァルトの策略にはまっている」と思い知らされるのです。

森高千里

2012年03月23日 19時32分12秒 | Weblog
振り返って同じような年代で代表に挙げられる人は誰かなと思うとこの人の名前が浮かびます。
当時としては鮮烈な衣装で活躍した彼女ですが当時はアンチも多く批判にさらされ
心ない意見に叩かれていたと思います。
アイドル全盛時代から爛熟期にさしかかったあたりで色んな方向性を求めたアイドルがでていましたが
タレント活動より歌手を中心に活動を目指し
その中でも際だって目立った存在であったが故に受けた批判だったと思います。
しかしそれを逆手に「非実力派宣言」などというタイトルを付けたアルバムを出したり
作詞を手がけてその実力を光らせるなど本気度を見せつけられたものです。
もともと森高千里のファンだったわけでもない当時の自分は
アーティストという言葉が簡単に使われるようになった風潮に嫌気があったのもあり
歌手活動に重きを置くアイドルにちょっと偏見をもっていたのも確かでした。
(今思えばなんて事無い事の、例えばラ・ムーを結成した菊地桃子が批判にさらされたような物です^^;)
アーティスト気取りで衣装の目立つ歌手だなんて思っていたらいきなり非実力派宣言なんてする訳なので
イメージ大事なアイドルが一体どういう事だとそのプローモーション戦略にちょっと戸惑ってしまいましたね。
庇うように「非実力派」なんて事は無いよ歌は上手い方だよなんて
何故かファンでもないのに友人に森高のフォローしていた記憶があります。
その時には確かに歌は実力派を名乗るほどではないけど良い声をしているし上手い方だなって思っていたようです。
それからしばらくはこの件を忘れてしまいます。
数年後のある日、友人に車で迎えに来てもらってその車内でかかっていたCDが森高でした。
おおー意外にいいねーと盛り上がって何か火でも点いたのでしょうか即CDで森高ランドを購入しました。
このなかでも「道」がお気に入りで何度繰り返して聞いたでしょうか。
それからアルバムは気づく限り買っていました。
ネタに走ったような曲もあるけど誰でもが胸に抱いたような寂しさや切なさを込めた歌に魅了され
すっかり歌手、森高千里にはまってしまったのです。
東北道を北に向かうときは渡良瀬川通過で渡良瀬橋を聴きながら走りますし
上信越自動車道の霧の濃い妙高高原あたりを通りながら聴いた「友達の彼」は心の中に沁みました。
沖縄に向かう飛行機の中、当時キャンペーンで流れていた「私の夏」は自分の青春時代の最高の思い出と一緒にあります。
友人と歴史を巡る旅行をしたときも夜はFMで森高のDJ番組が無いか一生懸命探したものです…。
そんななじみが深い森高さんですけど自分は今まで一度たりともファンを公言したことはありません。
森高さんが結婚されたときも嫉妬もなく良いダンナさん見つけて良かったと喜んだものです。
こういう感情って何なんでしょうね。すごく素敵だと思うのに独占したいなんて思わない。
こんな感情になったひとはこの人しか無いのですよ。
きっと初めから手に入れたいなんて想う事がとんでも無い事に思えてしまっていたのでしょう。
今でもCMで見かけるといい感じで年を重ねて相変わらず素敵だと思いますね。
森高の前に森高無く、森高の後に森高無し。
もうああいったスタイルで活動する人はいないでしょう。
ひとつの時代でした。

デビュー曲のNEW SEASON