鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

間違った問題(7) 同音異義語のある熟語書き取り さ行

2009年11月06日 | 書きかけで更新がなかなかできない記事

(21.11.29 *追加)

略語等
目次等

21-2直前の正答率 50/71=70%

[さいじ]
×瑣砕さいじ(細膩四(1)20-3K あ 「じ」の右側を戈にしてしまった。
×(広)煩言さいじ(砕辞四(2) ×事
(広)さいじ(細事にこだわる(「辞典」)

×(広)俳諧さいじ(歳時記(「辞典」) 

 は、「新字源」には、「さい」の正解字の異体字として掲載されているが、「辞典」にも「必携」にも載っていないため、採点基準[1](2)からすると間違い。唯、1級配当には、の音符字、噦・穢があり、これとの書き分けが難しい。も許容字体として欲しいと思います。

[さた]
さた(蹉跎)歳月 四(1)あ
×(広)消息≒さた(沙汰

[しこう]
(広)養って愛せざるは之を しこう(豕交するなり(「孟子」) 合9-6K←しこう(豕交)獣畜 四(1)
御前に家臣が大勢しこう(伺候or祗候していた。8-2K、20-1K
かゆ(粥)と野菜を少し許り、牛乳二合ほどつとめてのみます、すべて栄養上の しこう(嗜好はありませんと(このみ と注記有り 木村芥舟「福沢先生を憶う」)6-3K 20-1K 問104頁K
(広)しこう(恣行とは、ほしいままにおこなうこと 問104頁K 
×(広)しこう(四荒)八極 四(4)
×(広)子として奉公はしこう(至孝のつとめ也(「貞享版沙石集」)
(広)しこう(至高の域に達する(「辞典」)
×(広)しこう(至公)至平 四(4)
(広)ボランティアしこう(志向の学生が増えている(「辞典」)
(広)しこう(私行を暴く(「辞典」)
(広)しこう(思考力の低下が著しい(「辞典」)
(広)しこう(指向性アンテナ(「辞典」)
(広)憲法を しこう(施行する(「辞典」)
(広)道路工事を しこう(施工する(「辞典」)
(広)定期的に しこう(歯垢を取る
(広)しこう(試行)錯誤 四(3)

[しと]
進みて しと(仕途or仕塗)に入るに及びては、軒冕の栄頓に其の志気を蕩かし 20-3K
(広)平和の しと(使徒(「辞典」)
(広)税金の しと(使途に不明な点がある(「辞典」)
僧侶≒しと(緇徒

[しゅじゅ]
×しゅじゅ(珠襦)玉匣 四(1) あ ×繻 需の音符字の書き分けも難しい。
しゅじゅ(侏儒の言葉
(広)しゅじゅ(種種)雑多 四(5)

[しょうじん]
(広)盾の形は望の夜の月の如く丸い。・・鋲の輪の内側は四寸ばかりの円を画して しょうじん(匠人の巧を尽くしたる唐草が彫り付けてある。(出典 漱石「幻影の盾」)合9-7K
(広)しょうじん(精進落とし
(広)しょうじん(精進料理
×(広)勇猛しょうじん(精進四(4)
(広)しょうじん(精進)潔斎 四(2) 
(広)しょうじん(小人)閑居 四(2)
(広)しょうじん(小人)之勇 四(J1)
(広)暗箭しょうじん(傷人四(J1)

[しょうしょう]
×禍は しょうしょう(蕭牆の中より起こる 本3-11-8K
風は しょうしょう(蕭蕭として易水寒し(史記「刺客列伝」)4-1K
(広)しょうしょう(少少お待ち下さい(「辞典」)
×(広)風雨しょうしょう(瀟瀟(「辞典」)
(広)しょうしょう(悄悄と帰路につく(「辞典」)
(広)服装から何から、誰が見ても硬派中の しょうしょう(鏘鏘たるものである (ソウソウとも読む)(鴎外「ヰタ・セクスアリス」)
×(広)王侯しょうしょう(将相四(2)

[しょうぜん]
×毛骨しょうぜん(悚然or竦然 四(1) あ
孤影しょうぜん(悄然四(1)
環堵しょうぜん(蕭然四(1)
茅堵しょうぜん(蕭然四(1)
×(広)此の国しょうぜん(承前の例と為して(「将門記」)
×(広)その霊は生る時よりも しょうぜん(昭然としてその墓十里荊棘を生ぜず( 「北越雪譜」二・三)
×離れ小島かと思ふに似ず、しょうぜん(聳然として潮を吹くは、鯨の孤り出て遊ぶにぞありける(坪内逍遙「内地雑居未来之夢」)
(広)号鈴しょうぜん(鏘然として護門の狗吠旅亭に聞え 「そうぜん」とも読む(「花柳春話」リットン原作 織田純一郎訳)

[しょうち]
しょうち(勝地本来定主無し 21-1K
(広)しょうち(小知or小智は菩提の妨げ
(広)部下を しょうち(召致する。(「辞典」)
(広)オリンピックの しょうち(招致合戦(「辞典」)
(広)ご依頼の件は しょうち(承知致しました。(「辞典」)

[ぜいせい]
後悔ぜいせい(噬臍四(1)あ
(広)ぜいせい(税制改革(「辞典」)

[せっき]
せっき(積毀)骨を銷す。20-3K
入り日≒せっき(夕暉
×(広)唐土に巫山あり。雲髻せっき(雪肌のすめる処ときく(洒落本、「廻覧奇談深淵情」 羅廓島之記)
×(広)二十四せっき(節気
×(広)年末≒せっき(節季

[せんけつ]
(広)大便検査で せんけつ(潜血が認められた 本3-11-6K
×生臭い血を せんけつ(羶血という 本3-11-6K
せんけつ(鮮血)淋漓 四(1)
甘井せんけつ(先竭四(1)
(広)せんけつ(先決問題(「辞典」)
(広)独断せんけつ(専決
×(広)短褐せんけつ(穿結四(J1)

*[せんそ]
せんそ(吮疽)之仁 四(1)19-1Y あ 
若し幼主の君せんそ(践祚ある時は、摂政先ず是を受けて、御治世の始めに必ず君に授け奉る( 「太平記」一三 龍馬進奏事)12-2
蟾蜍眉間白汁、之をせんそ(蟾酥)と謂う(「和漢三才図会」五四)

平成21年8月18日より記す



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