鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

書き取りで間違ったところ 原因と対策

2009年02月04日 | 20-3(第48回)

(四)4支障となるもの ○隘路 ×蹉跌

【原因】 直感的には隘路なのですが、待てよ、隘は、「せまい」という訓だから、隘い路(みち)なら、通行できる、一方、蹉跌の蹉も跌もつまずくだから、こちらの方が支障となるのではと誤解しました。隘には、ふさぐ、ふさがる、さまたげるという意味もあるのですね。

 だから、隘路も、①狭くて通行が困難な道という意味の他に、②物事を実行する上での妨げという意味もあります。一方、蹉跌は、障害や失敗があって行き詰まることです。 隘路は、原因、蹉跌は結果です。

【対策】 「辞典」の親字欄 訓以外の意味欄もきっちり読んで理解する。熟語の見出し語の意味も二つ以上あるときは、よく読んで、構成する漢字の意味との関係を押さえる。

(五)
じょうそく(躡足)附耳 ×定足 
風光めいび(明媚) ×明眉 
瑣砕さいじ(細膩) ×弋の横棒の上にも一を書いてしまいました。

【原因】 孰れも、過去問にも問題集にもなかったと思います。目は通してあるだが、書いたのは、「辞典」に転記した1回だけです。これでは憶えられません。

【対策】 今回は、10問全て「四字熟語」の1級見出し語だから、これをなるべく多く学習する必要がある。先ずは、問題集の復習未了のものをもう一度復習して、問題集に出てこない1級見出し語も学習する必要有り。


(九)7 せっき骨を銷す。 ○積毀 ×赤器

【原因】 全く知らない熟語です。骨を銷すのは、道具だろう、だから「き」は器と考えました。この時点で不正解。石器は簡単すぎる、斥器はどうか、赤器、お、灼熱の道具なら骨も銷けるだろうなんて思いました。

 尚、「大漢和」の赤の項、せききと読む熟語は、赤卉、赤気、赤鬼、赤旗、赤冀、赤亀、赤驥とありますが、赤器はありませんでした。

【対策】 「辞典」の見出し語にない熟語の書き取りなので、当面捨て問。ただ、「成語林」に載っています。満点狙いのためには、 「三度のメシより漢字が好き」の著者が実践されたように、「成語林」から自作問題を作る必要があるのかなあ。


(十)3 寒蛩りかに鳴きて ○籬下 ×李下

【原因】 りかと来ると、李下の冠・・がまず浮かぶのが受験生の性。でも蛩(こおろぎ、但し「辞典」に訓はない)は、叢で鳴き、李の下では鳴かないよなあと思い、叢に相当するリと読む漢字を考えましたが全く浮かびませんでした。李の下に草が生えていればそこで鳴くだろう、まあ仕方がないと考えて間違いました。

【対策】 籬下は、 「辞典」の見出し語にあるので、これは書けるようにしたいと思う。「リ」一文字から、籬(まがき)を想起するのは大変だから、リカの同音異義語を纏めて憶えるということかなあ。しかし、「辞典」の音見出し語一つ一つについてこんなことをしていたら、終わるのは何時のことだろう?


9 しと ○仕途 ×市都

【原因】 ↓の記事参照
【対策】 なし。なお、仕途は、私が第二辞書に使っている「新字源」(旧版)にも載っていますから、この辞書の熟語(6万余)を全部憶えるという方法が考えられますが、そんなことできる訳がありません。


【結論】 先ずは、 「四字熟語」の1級見出し語です。



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