石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

唸りながらインタビュー

2008-07-31 20:51:18 | ベンチャー社長インタビュー
炎暑の中、上京。日本橋蛎殻町にある株式会社「ラクーン」の社長・小方功氏を訪ねてインタビュー。

 主にアパレルと雑貨で、インターネットを使った「問屋業」を起業して、同業他社を寄せ付けず「ひとり勝ち」している。

 「オンライン激安問屋」→「スーパーデリバリー」→「バイヤーズナビ」と絶妙な名称を振って、サービスの質を「進化」させている。上場しても、奢らず、溺れない、その極意は何だろう?

 ベンツに、愛人に、ロレックス・・と空想してしまうが、「今してる時計は3千円ですよ」とケロリとして言う、言い方に無理がない。

 「東大卒と高卒が、仲良くヤキトリ食ってる会社です。僕も一緒になって幸せです」と言うことばに「社風」を感じた。

 この人を作ったのは、MBAとか経営の「指南書」の類ではない。或る「華僑」との出会いが彼を作った。

 「あなたのように名誉ある時間を過ごしたい。あなたのように年をとりたい」

 思わずそう言わせる人物に出会ったことが、小方社長を際立った経営者にした。

 「ウーン」・・オラは、唸りながら辞去した。社長はビルの入り口まで見送ってくださった。
 

去年のきょう

2008-07-30 18:19:57 | 雑談
去年のきょう、参議院の選挙があり、自民党が大敗した。それから、小田実が亡くなった。

 疾走する時間。銀河系は全体に生き急いでいないか。

 今夜は、お隣の逗子海岸で花火大会。山の向こうから「音」だけが聞こえる。

  脳髄の闇夜に開く花火かな 

お笑いを一席

2008-07-29 13:06:31 | 雑談
暑さのあまり「全身倦怠症」である。それを「前進健闘賞」と文字転換する、パソコンにまでバカにされている。

よりによって、今住んでいる賃貸マンションの、エアコンが壊れて使い物にならず。ぶ然として交換工事の日を待つ。

 よけい暑くなるから、怒らない。

肝心なときに「コトリ」と音もしない文明よ、オラは犬のように舌を出し「ゼーゼー」という息遣いだけが、命のあかしである。

古今亭志ん生の落語だったら「暑いねー、まばたきするのもイヤんなっちゃったよ」と笑わせるところだ。

ホントに、まばたきするのも面倒くさい。

まばたきしないで、これを書いています。目をつぶってですよ。舌を出しながらの「ブラインドタッチ」。

内なるガラバコス島

2008-07-28 07:53:01 | ベンチャー社長インタビュー
 先日インタビューしたITベンチャー企業「ライトアップ」社長・白石崇氏の記事を編集作業。改めて内容の深さに感銘を受けた。

 経済の先行きに悲観的な見方が強い中、IT業界もシュリンクし、社長が欝になる時代、明らかに供給過多だそうだ。

 しかし、10社に1社は好調で、どういう会社か? 答えは簡単で「進化し続ける会社」だけが生き残っていくという。

 ライトアップの昨年度成長率:525%

 「苦しみながら独自の進化をしてゆきたいのです。マダガスカル島やガラバコス島には独自な進化を遂げた、不思議な動植物がいますよね。進化とは何か、独自とは何ぞや? それを決めるのはトップです」

 35歳の若い社長の口から「ガラバコス島」の名前が出るとは思わなかった。実に学ぶところ大きい。

 思えば、誰もが「内なるガラバコス」、「進化と創造のきっかけ」をもっている。それを意識するかしないかが重大な分かれ目だ。

おねだりメディア

2008-07-27 18:07:45 | メディア
NHK会長と民放各社の社長が、「地デジ大使」と称する女子アナをゾロゾロ連れて福田首相に会った。

「地デジに理解を」とは、税金投入の「おねだり」だ。

 それを「ニュース」として自局の番組に流す。メディアとして、ジャーナリズムとして、恥ずかしい場面である。

 老人も若者も、生きにくくなった世の中。メディアは世の中が狂い始めて久しいことを知っているはずだ。

 2千億円のカネがあれば、国民の「経済自殺」の全部を救える。そんなに地デジがいいものなら、「業界内調達」が当たり前だろう。

 あるいは、無駄なだけの「国防費」の大半を、「地デジにまわせ!」とキャンペーンを張ったらどうか。

オヤジ四天王

2008-07-26 16:04:03 | 雑談
妻は「オヤジ好き」である。

 新作の「インディ・ジョーンズ」を横須賀ヒューマックス・シネマで見て、65歳・ハリソン・フォードのオヤジぶりに、今なお満足していた。

 何しろ、彼女は小学校低学年の時に「スター・ウォーズ」を見て、主役の若者より、脇役のハリソン・フォードに、既に目をつけていた。

 その頃、一世を風靡していたYMOの細野晴臣も「好ましいオヤジ」リストに加えている。

 以降、彼女のオヤジ番付には、ハゲをカミングアウトして以降のショーン・コネリー、映画「レオン」に主演したジャン・レノがいる。

 高レベルのオヤジであるには、大事な条件がある。

 格好いい、に加えて必ず「かわいい」ことだ。それには、不完全でマヌケなことを「隠さない」こと。

 ハリソン・フォードと同い年のオラが夫の座をゲットしたのは、当然、この二つのハードルを越えたからだ。そう自負している。

 ショーン・コネリー、ハリソン・フォード、ジャン・レノ、石井信平

 これが彼女の「オヤジ四天王」、不動のリストである。

染まりやすい性格

2008-07-25 16:47:49 | ベンチャー社長インタビュー
 きのうは炎暑の中を上京。神田で、「プライムワークス」社長・池田昌史氏をインタビュー。

 携帯のコンテンツで最先端を走っている、ベンチャーの星だ。思いついたアイディアを、片っ端から事業化してゆくパワーの源を聞いた。

 根っこには「楽天的な性格」があった。それから、自己の「アイデンティティ」というものを「変化し続けること」に置いている。これが彼をユニークにしている。

 この2点を聞けただけで、インタビューは大成功! ハハハハ・・・。

 オラはホントに染まりやすく、楽天的だ。

父の癖

2008-07-24 16:35:21 | 雑談
 父は1978年に亡くなった。

 父のクセは、食事中に箸で茶碗のヘリを叩き、舌鼓をうち、「うまいなー!」と感に堪えたように言う。

 オラはこれが、とても嫌いだった。

 4年間のシベリア抑留から帰国して、もう何を食べても「幸せで、ウマい」から、こういう仕草になったのだろう。

 父のこのクセを妻に話したら、これが妻のクセになってしまった。食事のたびに箸で茶碗を叩き「うまー!」と言う。

 父のクセが隔世遺伝を遂げているのを目の前にして、オラは言葉もない。

迷惑な遺産

2008-07-23 14:38:16 | 雑談
杉並に住む姉から電話あり。30年も前に亡くなった父の株券が見つかり、「相続」の手続きが必要だという。

 やっとオラも、期待していなかった「遺産」が天から降ってくる身分になれたのかな? やっぱり、人生の土壇場で「運」が向いてきたのかなー。

 使い切れないカネで買った南フランスの別荘で、オラは夕陽を見ながらロマノ・コンティエを舐め、葉巻をくゆらしている・・そんな場面を一瞬想像した。

 よくよく聞いてみると、商船三井の株券で時価総額「数万円」程度、このたび株券の電子化に伴い、早急に相続の手続きを証券会社からせっつかれているのだそうだ。

 「その程度のものなら、相続を放棄しますから、どこなりと寄付でもしてください」と姉は何度も言ったのに、手続き上、それはできないというのだ。

 相続には兄姉4人、全員の戸籍謄本・印鑑証明・誓約書が必要とのこと。オラの本籍地、東京中野区役所まで謄本を取りにゆかねばならない。炎天下の1日仕事だ。

 おとーさん! あなたが沢山残さなかったお蔭で、オラたち兄弟は仲いいです。でも、こういう中途半端が一番困ります!

ファンタジーを封印せよ

2008-07-22 22:35:27 | 社会
昨日のブログの件で、外国人とモメてしまった。

 アイルランド人の大学教師がオラの「朝飯メイト」のひとりだが、「ビキニ女性の心意気」の話をしたら、急に怒り出してしまった。

 「それじゃ、ナイスじゃないボディの女性が水着でやって来たら、追い返すのか?」というキツーイご下問である。正論だ。

 答えに窮していたら、「そんな社会のどこがいいのだ」と怒られてしまった。

 「いや、窮屈なことが多いと、ヒットラーやスターリンが統治した時代のようで、少しおおらかなほうがいいのでは、とファンタジーを語っただけだよ」

 このニュアンスが英語では伝わらない。

 「ヒットラーとファンタジーを、どうして一緒に語れるのだ!」とますます手がつけられなくなってしまった。

 出来てしまった誤解の溝は埋まらない。

 そもそも、あの美女が水着でやって来たのがいけない。分厚いオーバーを着せて、ヒモでしばって、オラのファンタジーも封印して、出直したい。