肺がんの患者さんですが、ずっと「左の首が痛い!」と言っていました。
先日、開発途中の新鍼法で腰仙部を治療したら、今までは伏臥になって首を左右に動かすときも「痛い、痛い!」と言っていましたが、軽いストレッチで動かしたら、ボリボリっと音がして首が曲がりました。
と同時に、
「ああ、気持ちいい。ああ、気持ちいいわー」と言っていました。
けして強く押したわけでもないのですが、勝手に首が動くような感じで詰まっていた首が伸びたのです。
実はその治療法は、腰椎後弯や猫背の治療法を考えている時に、ある手技療法からヒントを得て開発した治療法で、最初のモデルは私。v(^◇^)v
スタッフに指示しながら鍼を4本打ってもらったのですが、ジワジワーっと腰が軽くなっていき、全身の関節が柔らかくなった感じがしました。
その効果を調べるために、立位のまま前屈と後屈をしたのですが、治療後に後屈をしたら、一人のスタッフが、
「ええーっ! 先生大丈夫ですか。そこまで曲げて大丈夫ですか」と驚いていました。
後屈している私も、目に入る壁の景色でかなり曲がっていることは知っていたのですが、横から見ていた彼らは、「異様なものを見た!」と思ったかも知れない。(笑)
「これはすごい!」と思って、いろいろな方に試してみたら、やっぱりすごい!
この新鍼法は、骨格矯正鍼や顎関節矯正鍼、三温鍼、育毛鍼、筋腱鍼などと同じように特殊鍼法になりそうなので、暫くは「秘伝」にしなければならない。
明後日の 臨床実践塾 では公開はするのですが、テキストには入れてありません。
テキストに入れたら、そのテキストだけを見た人が適当に試す可能性があり、私がまだ経験してないマイナス面が出たときに、対応できるかどうか心配だからです。
例えば、治療法を開発するときには、何らかの悪い症状が出てくる可能性があり、そのような症状が出た時に解決できなかったら、新鍼法までダメになってしまうからです。