ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

吉井貞俊様通夜風景(スケッチ&コメント)

2012-11-07 06:09:27 | スケッチ


吉井貞俊様通夜風景

江嵜企画代表・Ken



西宮神社、前権宮司、吉井貞俊さんが、11月2日、午前2時25分なくなられた。心筋梗塞だった。なくなられた日の夕方、奥様の春子さまからお電話をいただいて知った。5日通夜、6日告別式が西宮山手会館で神式にて、しめやかに執り行われた。

吉井さんは多くの方にその都度、その時々、つれづれなるままにまとめられたスケッチ、資料、写真などをコピーされたものをかなりの数の方に郵送されていた。筆者もその末席を汚していたようだ。その元気そのもだとお見受けしていた吉井さんが、昨年12月突然西宮病院に入院された。その間も郵送は間断なく続いた。からだに触るとは思いながら、ただお大事にとしか、多くの方も言えなかったのではないかと想像している。

6月に一時退院された。8月に西宮神社会館で個展を開かれた時会場でご挨拶出来たのが最後となった。9月にいただいた「貞俊の生涯」B4、8枚、「貞俊の生涯」付図をB4、4枚いずれも裏表隙間なくコピーされた資料が貼り付けられていた。付図の中に記された「私のあの世についての考え」(大阪今里にて)を原文のまま少し長くなるが紹介する。

「それは私が生きている間の事しか知らないが、私が生まれてくる前の事も知ることが出来た。だから私の肉体は無になっても全然別な方法でその後のことも知るはず。それがどの様なものか全然分からないが、なにか楽しみでもある。そう思う程、その中間に生きたこの世はお陰さまばかりの時を過ごさせていただいた。」と書かれていた。

その後に「おはらい町にて」の文が続く。「私のこの世は人々が一生に一度来てみたいと思ってる内宮のまじかで始まった。勉学は東京で10年間、その後の50年、これまた全国各地からお越しくださるえびすの森の中で過ごさせていただいた。ありがとうございます。誠に有り難いことでありました。」と書かれている。

先の個展直後、8月27日付けで、「私の天孫降臨」なるB4、10枚の資料が届けられた。その中で吉井さんは「西宮えびすの神のご恩にはただただ感謝であるが、それを支えたのは①伊勢まで歩いていくこと②比叡山の山歩き③大阪と京都の間を流れる淀川の川畔沿いに歩くこと。この歩き思考の中には根本的に日本の神話に語られている天孫降臨がその根底をなしている。」と。そのあとの文で「道歩きが出来なくなっしまった今日、各有識者による天孫降臨の意義の探求、まずそれを行ってみようと言うのが私の現況でございます。」と文を結んでおられる。

10月5日いただいた「貞俊図鑑」にはご実家の周辺を皮切りに西宮市内までB4、 8枚裏表にびっしり家々の絵を入れた。10月10日付けはB4、9枚裏表に、お孫さんが描いた絵を中心にまとめられた。随所に奥様の春子さんが描かれた貞俊さんの似顔絵がちりばめられていた。『年末までもつかな!!』なということばと「葬儀は近所の方々だけで結構と思っております。」と書き込み、「大人のマナー」【葬儀】「突然の訃報にも慌てずに」とのタイトルの新聞の切り抜きをご丁寧に張りつけておられる。おそらく死期を身近に感じておられながら、死というものを、茶目っ気たっぷりに、流しておられるようだが、その実、達観しておられたのであろう。

いただいた資料で最後となった10月14日付けのB4,11枚はいままで訪れた日本と世界の名所旧跡、神社仏閣を縮小コピーした上で貼り付け、「行ってみたかったところ」として①「マチュビチュ遺跡、②「イースター島」の写真を入れた。その隣に、「これからゆくところ」とメモ書きして、「公益社西宮山手会館」と書き、同会館の正面入り口の写真を載せた。写真の傍には奥様の春子さんが描かれた、あかんべーと、舌を出しておどけた貞俊さん似顔絵を添えておられる。まるで、奥様との共同作品ではないか。お参りの方は、優に1000人は越えていたから「葬儀はご近所の方々だけで結構」との吉井さんの遺志は残念ながら守られなかったようだ。

資料をいただいたら、全てハガキだったが、即、所見を添えてお礼の返事を送らせていただいた。奥様からの先日の電話では「ハガキを何度も読んで大変喜んでおりました。」と話して下さった。怖れ多くも、吉井さんと大袈裟でなく、魂レベルでの気持ち交流というご縁をいただく事が出来、ただただ感謝である。特に10月に入ってからは配信の数が増えた。死をま近かに感じておられたのではないかと、今読み返して、なお一層それを感じる。この世にはおられないが、吉井さんの遺された「あの世でのことが、何か楽しみでもある」と書かれた言葉が、強く印象に残っている。(了)

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