けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

本日、モリエンテス特集

2008-11-26 22:05:37 | football
数日前にlevante-emvに載ったモリエンテスのQ&Aインタビュー。少し前の公式プレスカンファレンスの後くらいでしょうか。真面目に現実を見つめたり、ちょっと言葉を濁してみたり、よき家庭人をアピールしてみたり。非常に長いですが、適宜お楽しみください。ちなみにごく一部に18禁的な内容がありますのでご注意ください(ってたいしたことないんですが)。

----------------------------------------
彼の名前はゴールと同じ意味を持つ。フェルナンド・モリエンテスは、チームでの彼の新しい役割を「自然に」受け入れている。彼は、それは「役に立つ」と感じると言う。チームでもっとも多くの賞を勝ち得て、バレンシアでの最後のシーズンを過ごす。ただし、15ゴールを決めることで、自動的にその契約は延長されるようだ。

Q:フットボールではゴールが求められ、時間単位で換算すれば、あなたはバレンシアで最も採算の良い選手なのでは?
M:そうは思わないな、リーガでは失敗しているんだから。でも、そうだね、3つの大会で僕はチームを助けることができている。率直に言って、毎日毎日、僕は満足しているよ。

Q:先発であることと役に立つこと、どちらがより重要ですか?
M:役に立つことだと思う。先発であると感じることはできないけれど、そう、役立つと感じることはできる。なぜなら、僕はプレイしたり、ベンチから貢献することもあるからだ。

Q:この新しい役割を担うのに負担はありましたか?
M:最初はね。でもそれから、現実と周囲の状態から自然(とそうなること)について考えた。僕はその点には重要性を置いていない。望むことは、チームの誰かが負傷したからという理由ではなく、僕の特長によってプレイしたいということなんだ。

Q:ベテランとして、あるいは経験を積んだ人間として? (Veterano o experimentado、と聞いている。どちらもほぼ同義だと思うのですが、スペイン語としては細かい違いがある?)
M:経験を積んだ、という方がいいな。でもフットボールの選ばれた人間たちの世界で15年間キャリアを過ごしてきたことによって、僕がベテランとして考えられているのもわかる。実際は、年齢を重ねたことが僕に与えてくれた経験は、誰もが望むもの、ということだ。

Q:フォワードの価値を評価するのは、おそらく絶対的にそのゴール数でしょう。ずっとそういう評価を受けてきて、窒息しそうではありませんでしたか?
M:今はノーだね。でも以前はイエスだった。最近まで、現在や将来が僕の挙げるゴールに依存すると思っていた。でも今は違う。それは僕の年齢や経験、あるいは僕のわからない何かのために存在するんだろう。でも今は僕は他のことでチームに貢献し、そして満足している。

Q:フットボール選手にはどの試合でも最高のものが求められますが、それは自動的なことなのでしょうか?
M:状態が良いと何か当然のことのように思われるけど、そうでなければ批判の雨が降ってくる。これは今起こっていることで、大きな特徴がある。シーズン当初は、勝利を得ることが評価されなかった。なぜなら、非常に難しい1シーズンと、クラブの社会的な側面で大変なプレシーズンを過ごした後では、勝利して当たり前だと考えられていたから。今、ネガティブな結果の後では、シーズン当初に良いスタートを切ったことが評価されている。ここから僕たちがしなければいけないのは、できる限り規則性を保っていこうとすることだ。

Q:今シーズンの初めに、今シーズンがバレンシアでの最後のシーズンだということを明言しました。そして今、もし契約にあるシーズン15ゴールで自動契約という内容をなしえたら、プレイを続けたいと考えているようですね。考えを変えさせたものは何でしょうか?
M:毎日状況は異なっているように思える。数ヶ月が過ぎて、結果的に僕の契約更新は機密の問題になっていて、ゴール次第ではなく、多くが他のことに影響を受けるようになるだろうと考えている。それが今の僕の考えで、最後までそういう考えでいくだろう。

Q:あなたの経験からいって、白いものがこうも早く黒くなってしまうのは驚きではありませんか?
M:洗練された話ではないけど、ここだけの話ではなく、どんなチームにもあることだ。驚くよね。数日の間に頂点からどん底にまで落ちる、だから良い時期を楽しむことが重要になる。今、例えば、トレーニングでは僕たちはとても楽しくやっているけど、それは集中を欠いているという意味ではない。なぜなら、このプロフェッショナルのレベルでは、1週間でヒーローから悪人になってしまうことを知っているからだ。

Q:エメリについてはどう考えていますか?
M:僕は後から評価をする方が好きなんだ。評価するのに十分な時間が持てるからね。監督が仕事をしているときには、ロッカールームで深刻な問題が起きない限りは、その監督を悪く言う人は誰もいない。監督が去ったときになって、悪い役割や意見が始まる。エメリを評価するのは、僕と彼との旅が終わったときにしたいな。今現在で言えば、彼はとてもオープンに話し合いをするタイプだと見ることができる。エリートの監督に求められる経験を手にしようという、多くの野望を持っている。そして多くの時間を監督業に捧げている。なぜならこれが、最終的に、彼がそう生きたいということだから。彼は僕が出会った中でも最も若い監督の1人で、サラゴサで同時期を過ごしたビクトル・フェルナンデスを思い出させるよ。

Q:後から評価するのが良いのですね。ではクーマンを評価してください。
M:彼は、言われているほど悪くはなかったよ。でも結果がね。不幸なことに、彼はやることすべてがうまくいかなかったし、それは僕たちも同じだった。チームはいま精神的に変化している。(その頃)僕たちは悲観論的な空気の中にいた。それはクーマンが一緒でなくても、他の監督でも同じだ。ロッカールームは常にネガティブで、僕たちが必要としていたのは、ちょっとばかり心理学者的な監督だったんだ。

Q:エメリは、このカテゴリで監督をするのがほとんど素人だということを自慢にしているようだけれど、彼の経験については、どう見ている?
M:わからないな。彼はフットボール選手でもあったから、両側面を知っているんだ。彼は好きだよ。僕に将来についてのアドバイスをくれた。

Q:エルゲラが不自由な状態にあることは理解していますか?
M:難しい状況にあるね。彼はエリートレベルからやってきた選手なのに、プレイもできず召集もされない状態にある。誰にとっても最悪なことだ。この問題を彼は重要な事態と見ているだろうと思う。でも、このテーマについて、エルゲラ自身も監督も、他の誰もいないところで話すのは好きじゃない。この種の問題はしばしば起こることで、内部で処理されるべきことだ。なぜなら、最終的には悪い状態のままになるのは選手で、状況が好ましくなくなるからだ。エルゲラは確実に保証できる人間だよ。

Q:ロッカールームで起きうることで、一番深刻なことは何?
M:僕が見てきた中では、チームメイト同士のケンカだ。最後にはどちらかにつかないといけなくなるからね。

Q:振り返ってみてください。モリエンテス少年はどんな子でしたか?
M:今と同じ。すごく落ち着いていて、良い子で…

Q:(質問がわからなかった。嘘でしょう?みたいなニュアンスだろうか)
M:子供の頃に知り合いだった人たちは、良い子だったよって思い出させてくれるんだ。小さな生徒で、両親に言わせれば問題は何もなかったって。

Q:どんなことについて誇りを感じていますか?
M:フットボールをやり、このプロフェッショナルの世界で過ごし、選ばれた世界で生きる、そういう自分の夢を達成できたこと。

Q:プロフェッショナルであることはあらゆるものに優先するのですか?
M:いや、今はプロフェッショナルのことよりも個人のことがより重要だ。ただ、プロフェッショナルであることは、個人的な安定感をもたらしてくれる。

Q:それは何かを変えましたか?
M:いや、僕はとてもノーマルだよ。

Q:いろいろ異なる個性のひとたちがいる大きなグループの中で、モリエンテスが貢献するものは何でしょうか?
M:できることは、その時々に応じる。全力を尽くすような状況では落ち着きを与えるようにとか、それ以外の場合では、楽しむこととかね。

Q:成長していくために、排除することは何ですか?
M:僕の性格についてはなにもないよ。どんな政治的なつながりも作らないということかな。

Q:将来について、経済面の計画は?
M:フットボール選手は、非常に特権的な地位にある。何を持っているかとか、その選手から何かを得るのを喜びとするような人たちに取り巻かれているとか、そういうことを知らなければならない。金を稼げることというのはその選手を選ばれた人間にする。普通の人なら、15回や20回人生を送れるような金額だ。悲しいことに、浪費に明け暮れて何も得ない選手というのもいる。そうだね、その日暮らしを好きな人たちもいる。最後には、誰もが死ぬんだからってね。でも僕は、将来についていろいろ考える。

Q:最近旅行したときのことを思い出してください。
M:最近って、チームとだよ。

Q:では家族とは?
M:休暇の時には、僕は飛行機に乗らないようにしているんだ。時々そうもいかなくなるけど。クリスマスには、どこか見にいくなら、リバプールに行くよ。

【以下、18禁】
Q:カッサーノは、600人か700人の女と過ごしたと認めていますが、信じますか?それともほら話だと思いますか?
M:僕は本当だと思う。

Q:数えたんですか?
M:もちろん違うよ。でも可能なことでもあるから、まったくのほら話とは見れないんだよ。

Q:あなたの仲間が言っていました、コンセントレーション(試合前夜等にチーム単位で集合し宿泊すること)では、セックスと食べ物が完璧な夜を作り出すと。
M:残念なことに、コンセントレーションでは僕はセックスしたことはないよ。でももしその人がそう言うなら…。コンセントレーションの唯一の良い点は、結婚して子供がいるような人たちにとって、休養になること。誰も何も言わないと思うけど、それ以上のことはないんだ。
【ここまで、18禁】

Q:この世界には大きな深淵があると?
M:人々が思っているより小さな物だよ。ごくわずかなことしかないのに、皆はプロフェッショナルのことをあまりよく思わないんだ。

Q:グアルディオラ監督は、バルサがカーサでプレイするとき、チームの集合時間を試合の2時間前にしています。これをどう考えますか?
M:完璧だね。コンセントレーションの時間は、退屈しかもたらさない。試合と同じ日にコンセントレーションをするほうが好きだよ。

Q:監督としての、グアルディオラのプロフィールは好きですか?
M:すごくね。僕は元選手から監督になるという流れを支持している。ロッカールームで過ごしたことがあるような人は、選手がどう考えるかとか、どんな状況であるとか、そういうことをいつでもわかっている。

Q:元のチームメイトがいるようなところでチームを指揮するとしたら、あなたは困惑しますか?
M:そう思うよ。僕の性格では、なにか決定を下したりはできないだろうね。

Q:家庭でのモリエンテスはどんなふうですか?
M:できるかぎりいつでも、落ち着いて休養しようと努力している。でも4人子供がいたらほとんど不可能だね。子供たちと遊ぶのは大好きなんだけど、結局ほとんどは毎日サッカーをすることになるんだ。

Q:うまく扱えている?
M:ダメ。幸運なことに、義理の父がいて、家の中の問題があると助けてくれる。彼がすべて解決してくれているよ。

Q:料理はできますか?
M:うん、作るのは好きだよ。でも元に戻せないんだ。妻がいない時には、あれこれ散らかして、赤ちゃんたちのために夕食や何か食事を作ってやるのは好きだよ。

Q:子供たちの宿題を助けてあげたりしますか?
M:やるよ。問題は日々それが難しくなっていくことだね。固い頭でできるだけ手伝うんだけど、だから子供たちは、僕が彼らを助けてあげるのは、それを知ってるからだとわかっているんだ。
----------------------------------------

あまりにも長いので感想をあれこれ書く気も失せてしまうのですが、突発的なこんな地元紙インタビューも面白いですね。チームメイト同士がケンカしたらどっちについたらいいか困るとか、元チームメイトがいたら監督なんて無理無理とか、もう本当にモリエンテスらしい。ウナイ・エメリに関しては、ちょっとモゴモゴした感じですが、今の扱われ方では仕方がないか。それが自分の役目と理解してはいても、満足のできる使われ方ではないですからね。だからといって何か問題があるわけではないと思いますが。
あと、ちゃんと片付けてください。


ハンガー
昨日、バレンシアでは公式スーツのお披露目が行われました。このスーツを手がけたのは、あのロエベ(LOEWE)。スーツやシャツの仕様についてはいろいろ細かい描写もありましたが、専門外なので詳しいことはさっぱり。関連記事曰く「グレーのスーツ上下、パンツは細身、シャツの襟に特徴あり、黒と白のストライプのネクタイ、黒のレインコート、黒と茶色のリバーシブルのベルト、黒のシルクスカーフ、全天候型(マルチ?)バッグ、黒のショルダーバッグのセット」で、12月5日のバルセロナ遠征から着用予定。

スペインでも最高レベルのブランドのひとつが、初めてフットボールクラブのオフィシャルスーツに携わったということ、いつも地元ブランドだったのが背伸びをしてみたバレンシア、とお披露目式はそこそこにぎわったようです。で、モデルとして駆り出されたのが、エドゥ、モリエンテス、マルチェナ、レナン。モデルならアルビオルにやらしとけと思わないでもありませんが、スーツの似合いそうな人という人選だったんでしょうか。エドゥはいつもおしゃれだし相応しいなと思いますが、モリエンテスはなんで駆り出されたのかな。levante-emvの記事内では「4人の選手たちにとって快適なものではなかっただろう。時にモデルのように振舞わなければならなかった。あるいはハンガーか」と書かれてました。ハンガー代わりか……。


ハンガー4つ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿