けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

人殺しの家族を助けましょう。

2004-06-29 20:06:08 | 研究
衝撃的なタイトルで始めてみましたが、こちらのサイトさんにある川渡り問題の変形版のことです。実際の問題はこちら。我々の学問分野でいうと「思考・問題解決」になります。

従来の川渡り問題は、
3人のホビットと3人のオークが川を渡ろうとしています。ボートは1そうしかなく,2人までしか乗れません。また川のどちらの側でも,オークの数がホビットを上回ると,ホビットはオークに食べられてしまいます。ホビットが食べられないように工夫して,全員を川の向こう岸まで渡してください。
というものです。こちらのサイトさんで言うとこれがそうですね。

ただ、今回の「人殺し一家問題」はさらに複雑でして
父親と母親,息子と娘が2人ずつ、メイドと犬。母親がいないと父親は娘を殺し,父親がいないと母親が息子を殺す。またメイドがいないと犬は他の家族を殺してしまう。船は1そうだけ,一度に乗れるのは2人まで。ただし舟を漕げるのは父親と母親,メイドだけ。
と、ずいぶんややこしい制約があります。

ここのところのKKC先生の授業が「洞察と類推,問題解決」の辺りだったので、今日の授業で紹介してみました。
隣の研究室のSNさんは、「メイドが川を渡ってセラピストを連れてきて両親に家族療法をすればいいんだよ」と言っていました。面白いけどそれは違います。
同じ研究室のYG先輩は「まず犬を川に沈めて…」と言っていました。それは動物虐待です。


まあ問題を解くのはそれはそれで面白いんですが、重要なのはどのような思考過程が人間の内側で行われているのかということです。どんな手段を用いたのか、どんな段階を経ていったのか、と。

授業が終わった後KKC先生と少し話しましたが、解決方法がひらめいた瞬間(なんだかヘンな名前ですが「アハー体験:aha experience」ていいます。「あー!」ってひらめくから、てことなんですが。)が面白そうだねえ、てことになりました。何か実験できるだろうか?

ということで、難しくかつひらめきやすい、実験に使いやすい課題ってないでしょうか。ハノイの塔とか従来の問題だと知られすぎてるような気もしますし…。何かない?

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