フェルナンド・モリエンテス 「スタメンでもリザーブでもなく。ただチームのために戦うだけ」

2003年8月30日、リーガエスパニョーラ03/04シーズンJornada1、レアル・マドリーvsレアル・ベティスの試合で、交代で10分ほどプレイしてから約1年。ついにモリエンテスが白いユニを着てベルナベウに帰ってきます。CL予備予選、レアル・マドリーvsヴィスラ・クラクフ戦。その試合を前にしたモリエンテスのオフィシャルインタビューを、怪しげな訳で載せてみます。



彼はその期間を「長かった」と表現する。そしてだからこそ、明日はファンに「おかえり、フェルナンド」と迎えて欲しいと願っている。モリエンテスは、常にマドリディスタに愛されていることを感じていた。そして自分が帰ってきたことが、チームにとってプラスになることを望んでいる。彼は、自身が「明確な考え」を持ちたいとしている。それは「スタメンでもなくサブなのでもなく、ただチームのために戦うだけだ」ということだ。この戦い（ＣＬ）は「毎年のように」偉大なものであるが、そのキーは「自分たち全員が、チームが良くなるよう考えること」。ヴィスラ戦で、彼はベルナベウに「デビュー」する。論理的には簡単なこと、でも彼は警戒する。「僕たちはワナに陥る試合にならないように望んでいる」

Ｑ：ヴィスラ戦は、危険な試合？
Ｍ：そうならないように願っているよ。僕たち全員が、彼らのように失うものが何もないようなチームと対戦することに対する恐れを抱いているのは、当然だと思う。みんながレアル・マドリーが何の問題もなく予備予選を通過することを望んでいるけれど、でもどんな試合でも、それを乗り越えるためにある決まったやり方で向かう必要がある。もちろん僕たちがフィールドに自分たちのスピリットを注ぎ込むのなら、何の問題もないよ。

Ｑ：主な危険は集中力を失うこと？
Ｍ：そうだね。質では僕たちは、彼らを上回っていると思う。でもこういった試合では、CLのセミファイナルと同じくらいのモチベーションを持つのは難しいんだ。僕たちはシーズン開始前で、この試合が僕たちがCLに参加するための最も重要な試合であるのにね。

Ｑ：何かサプライズが起きてしまう？
Ｍ：誰もそんなサプライズが起こることは考えないよ。僕は何事もなくこの試合が終わることを願っている。だって僕たちはCLの本戦に勝ち残って、抽選に参加することを考えているんだから。でも簡単なライバルなんてない。僕たちはそのことを忘れてはいけないんだ。この試合は、今シーズンベルナベウでの最初の試合になる。僕たちは誰もがっかりさせることはできない。僕たちはここで失敗するつもりはないんだ。

Ｑ：ベルナベウへ戻ることは、特別なものになるでしょう。
Ｍ：去年からのことを考えると、「長かった」だね。そして今、僕は多かれ少なかれ、以前と同じような感じを受けると思う。今日はベルナベウのピッチで練習をしたけど、特別な感じを受けることはなかったよ。でも違うカミセタを着ていたあのときは、そう、イエス、だね。

Ｑ：あなたの目標は、先発の11人に入ること？
Ｍ：僕の目標は、チームのために戦うこと。だってここでは、スタメンかリザーブかということを確信できる人は誰もいないからね。明日プレイするのはチームであって、その中に入るかどうかではないんだ。僕ははっきりした考えを持っている。「最初からすべての選手が参加していることが、チームにとって重要なんだ」ってね。こうして考えることが、僕たちをすごく重要なゴールへと導くはずだよ。
（この辺特に自信なし…）

Ｑ：オーウェンが来たことで、競争は激しくなったでしょう？
Ｍ：毎年のことだよ。最初の年は、たった3人のFWしかいなかった。オーウェンが来て、他の人が去って、でもやっぱりおなじ競争が続いていくんだ。チームのどのポジションも、競争レベルは高いまま維持されている。皆が期待するのは、監督が選択に困ることじゃないかな。もしそうなったら皆幸せじゃない？

Ｑ：ファンに愛されていると感じる？
Ｍ：移籍する前の6年間、ここではいつだって良くされていると感じていたよ。去年は特別だった。だってまるで裏口から出て行くようだったし。でも最後には僕にとって素晴らしい年であったことを示せたし、だから僕はここにいる。僕はいつだって望まれていると感じていた。僕が移籍を決めたとき、僕はそれが一番適切な判断だとそのときは考えた。僕はいつでもファンから多くの影響を受けていたし、ファンは僕に、それに立ち向かうための自信をくれた。これは皆にとってすごく重要なことになると思うよ。


出場機会があるといいなとは思いつつも、やはりチームが勝ち抜けるのが第一。試合は25日の夜です。