けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

それぞれの代表

2006-11-15 20:15:01 | football
昨夜はイケル、ハビ・ナバーロと共に会見担当だったモリエンテス。一番詳しくQ&A形式で載せてくれたASからです。

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Q:W杯に召集されなかった後で、再び代表に復帰した今の気持ちは?
M:代表召集は、いつでも僕自身にとっては大きい。シーズンのスタートがすばらしかったことへの個人賞のようなものだ。この試合は楽しみたい。テストでもなく何かを証明しようとする場でもなくね。

Q:あなたの代表でのゴールアベレージは素晴らしいものです。43試合で26得点、88分ごとに1点というあなたの記録を上回るのはランガラだけです(ディ・ステファノとか他にもいると思うのですが、一応ASはそう書いています)。
M:僕にとっては個人的に、スペイン代表にとって非常に重要な存在である選手たちと共に得点者リストに入っていることに誇りを感じている。これは誇らしいことだよ。その記録に夢中になったりはしないけれど、もし僕が成績をさらに上げることができればもっと良いね。

Q:復帰してみて何か変化はあったでしょうか?
M:そうだね、年をとったなあって感じるよ。以前は「60年代」がいたけれど、今はほとんどが「80年代」だよ。若いよね。ラウル? みんなが知ってることだけど、僕はラウルと最高に良い関係がある。だから、はっきりと彼が今僕たちと一緒じゃないということを感じてしまうよ。

Q:スペインは「バレンシア・アタック」でいくようですが…
M:そう、それがもう1つの誇らしいことだし、すごく嬉しいことなんだ。チームにとってもファンにとっても二重の喜びだよ。

Q:なぜ背番号を「9」ではなく「10」にしたのでしょうか?
M:2002W杯では僕は「9」をつけていた。でもモナコでは「10」を身につけるのが好きだった。「10」は僕にとって良いものであり、好きなんだ。

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これだけではあれなので、ちょっと興味ある「デビュッタント」のハビ・ナバーロのインタビューも。次節バレンシアが対戦するセビージャのカピタンでもあります。

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Q:おそらくあなたは32歳でデビューを飾るということになるのでしょうが、チャンスがやってくるのが少し遅かったと思いませんか?
J:イニャキ・サエス前監督が呼んでくれた時は、結局デビューするチャンスがなかった。今回はチャンスがもっとありそうだと思っている。

Q:プジョルとセルヒオ・ラモスが次の公式戦(EURO予選対デンマーク)がサスペンションだという事実がドアを開けましたね。
J:今回は私のほか新しくロポも呼ばれているけれど、スペインには代表に召集されるだけのセンターバックがたくさんいる。これはミステルによってなされた決断だ。ミステルが今回召集した中で私たちを見たいと望んだ。彼を納得させられるだけのことをする必要があるだろう。私たちはそうできるはずだ。試合がどうなるか見ていこう。

Q:あなたが今回代表に入ったことはまた、最終的に、セビージャの素晴らしいシーズンに対する賞でもあると考えられますね。
J:確かに、セビージャは素晴らしい状態にあり、その結果特別な目がセビージャの選手たちに注がれることになるんだろう。

Q:セビージャの選手たちが代表に召集されていなかったことは内部で話題になりませんでしたか?
J:答えはイエスだが、その問題については多く話してはいない。良いレベルを保っている時は、セビージャの選手たちが召集される可能性はもっと大きかっただろう。

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32歳での代表デビューは、プスカシュに次ぐ遅さなのだそうです。しかしハビ・ナバーロ、男前です(極めて個人的な感想です)。
最後は前回に引き続いてカピタンの責を負う、イケル

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Q:ルーマニアとの親善試合を前にした代表にカピタンとしてどんな価値を見ていますか?
C:監督が新しい選手を見ようとしていること、召集された選手たちの団結を増すこと、その意味で重要な試合だ。

Q:ルーマニアは広くなの通ったライバルではなく、また最近マドリーはステアウアとの2試合で彼らを上回りました。
C:個人的には数名の選手を知っているけれど、クラブ単位で対戦するのと国の代表として対戦するのとでは違うものだ。ルーマニアはEUROの予選で良い戦いをしている強いチームだ。

Q:ラウルがいないことで、同じようにあなたによりチームを牽引する役目がくることになります(かなり意訳)。
C:チームを牽引? それはないよ。その役割はミステルが担うべきことだ。選手は皆が団結して前に進んでいくだけだ。

Q:ラモン・デ・カランサ(スタジアム)ではどのような雰囲気を期待していますか?
C:カディスのファンたちは違っている。本当に素晴らしいよ。スペインでも最高のファンだ。良い雰囲気でピッチを満たしてくれるだろう。

Q:レアンドロについて知っていることは?(質問した記者の間違い。マドリーに加入が決まったマルセロのこと)
C:レアンドロ? あ、マルセロのことだね。よく知らないけれど、今僕たちは代表にいるんだから、そのことについてはチームに戻った時に話す機会があるだろう。

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カディスのファンを持ち上げるイケル。カピタンのお仕事も大変です。

試合は本日22時より。今日に限ってはあらゆる手段を尽くしても試合を見ることはできないようです。(スペインに住んでいるなら話は別です)。起きられたらラジオに挑戦したいと思います。


追加:ちょっとしんみり
バレンシア方面ニュースのLas Provinciasにもモリエンテスのインタビューがありまして、概要は同じなのですが、もう少しラウルについて書いているところを抜き出します。

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メランコリー
率直な言葉で、モロは友人のラウルがいないことで奇妙な感じを受けていることを認めている。
「僕は彼とはいつも特別な関係を築いていた。代表にいるのに、僕たちがコンセントレーションを共にしていないのは初めてのことだ。もちろん彼がいないという意味で」
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負傷でラウルが外れたがモリエンテスは代表に呼ばれているということはおそらくこれまでもあったと思いますが、そういう意味ではなく、戦術的な理由による監督判断でラウルがはずれている、ということが奇妙なんでしょう。「チームの雰囲気は変わらないけど、若くなったね」というのと前後して出てきた発言のようですから、時が流れたということをしみじみ実感しているのではないかと思います。
バレンシアに移ってきた辺りから、だんだん「辞めること」に関係する発言が出てくるようになっているモリエンテス。そういうのを聞くたびに、先が長くないんだなあとこちらもしみじみしてしまいます。あと何年、何試合見られるかな…そんな秋の夜。


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