けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

CLファイナルにまつわるこんな話

2005-06-24 02:09:37 | football
エスパルスの情報誌『エスパルスニュース』とともに届くサッカー情報誌静岡『GOAL(今月はナポリ特集)』に毎号コラムを書いているリヴァプールファンの名代良さん(前も何度か紹介したはず)。彼の今号のコラムは、CLのファイナルについてでした。


2005年5月25日。当然のごとく現地に乗り込んでいた名代氏は、その日スタジアムに向かうべくホテルの部屋を出て乗ったエレベーターで、ジェラード、シャビ・アロンソ、ディディ・ハマンと出くわしたそうです。ホテルが同じことには気づいていたけれどもあまりにもの偶然に呆然とする名代氏。ところが、なぜかその名代氏をじーっとみつめるジェラード。その目は、名代氏が着ているユニフォームに向けられていました。
名代氏が着ていたのは20年前、リバプールがリーグカップとFAカップのダブルを達成した1985/86シーズンのもの。名代氏は栄光の年にあやかりたくて、このユニフォームをこの日のためにチョイス。その栄光の年のユニフォームにジェラードは気づき、シャビ・アロンソとハマンに「これは伝説のユニフォームだよ。ケニー・ダルグリッシュが着ていたやつだ!」と嬉しそうに説明したのだとか。次の部分はちょっと引用します。(問題があるようだったら消します)。

しかし、よくジェラードもいまや見ることも稀な、20年も昔のユニフォームに気づいたものだ。こうしたクラブの過去にかかわるこだわりはファンの専売特許で、選手は悲しいほどに無頓着なもの、というのが通例だというのに。
 これが意味することは一つしかない。やはりジェラードは私同様、リヴァプールファンなのだ。チェルシーへの移籍が取りざたされる最中に、たびたび口にしていたリヴァプールへの愛着は、ただのリップサービスではなかったのだ。
 今やアロンソとハマンにまで熱い視線を注がれて夢見心地の私の横で、誰に言うでもなさげにジェラードがぽつりと言った。
“We might be in a luck today”
伝説のユニフォームは、決勝戦での幸運の印かもしれない、と。アロンソが笑顔でうなずいた。
 もう何も臆することはなかった。私はごく自然に右手をジェラードに差し出して、言った。
“Steven, good luck. I'll do my best in the stand”
(スティーヴン、グッドラック。僕もスタンドで全力を尽くすよ)
“Thanks......”
 リヴァプールの主将は、笑顔で私の目を見つめながら、力強く握手してくれた。



あの日のあの試合の数時間前、そんなことがあったんだ…と思うと何か言葉に言い表せない気持ちになりました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Kei)
2005-06-24 09:21:52
CL Finalの当日の名代氏の話、すごいですね。 ラッキーだけでは勝てないけど、やはりこの日は勝つべくして勝ったという感じなのですね。
Unknown (本人)
2005-06-25 00:39:51
このコラムを読んで、ファイナルのあの壮絶な試合の背後にはいろいろな巡り合わせがあったんだなあとしみじみしてしまいました。スティービー、リバプールから出てったらいけないよ…
Unknown (vamosmoro)
2005-06-25 10:08:32
ステキな話、ご紹介ありがとうございます。

ところで、sharuさんのblog、リバプールの話、多くなってきましたね(笑)。

うれしいです~。

ま、他は当分試合ありませんが・・・ドテッ

Unknown (本人)
2005-06-25 19:59:23
>ところで、sharuさんのblog、リバプールの話、多くなってきましたね(笑)。

気づかれましたか…(笑)

マドリー関係は思わず心もすさむような移籍ネタばかりなので

リバプールに逃避して心を癒されています。

そろそろ選手たちは集合でしょうか。いよいよ新シーズンですね。

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