田舎暮らし(スローライフ)を始めて20年

住居から見えるのは、山と田と畑。縫うように走る道路。不便ですが、静かで、季節がはっきり分かります。

古傷

2021年10月22日 | 日記
ーあたし、この頃子供の頃のこと、よく思い出すの。コンプレックスの塊だった。思いだすだけで辛くなるの

ーよかったら聞くよ

―…言えない…

ー誰かほかの人でも?

―…言えない…

意外だった。彼女はきれいだし、頭もいい。気立てもいいから周りに信頼されてる

帰宅してハタと思い当たった

切り傷も直後は傷むけれど、しばらくすると新しい組織が下から盛り上がってきて、遂には傷跡さえなくなるではないか

きれいさっぱりする時を迎えているのかもしれない

でもなあ  フラッシュバックっていうのもあるなあ

何かの折にひょこっと出てきて叫びたくなったり胸が痛くなったり

私はこっちが多い

たまには年を経て捉え方が変わるものもある

自分側の見方捉え方だけでなく、相手の気持ちや状況が分かってきて

事実は変わらないが、意識下に押し込めた辛さやもろもろの思いがすっと軽くなることがある