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三木たかしさん

2009-05-18 00:10:30 | 作詞・作曲

 作曲家・三木たかしさんが5月11日に亡くなられ、20日に増上寺で葬儀・告別式が葬儀委員長・船村徹さん(三木さんが13才で歌手を目差し弟子入りし、作曲の才能を見出された恩師)により行われる予定とのことです。
 最後のテレビ出演となった今年1月に放送されたNHK歌謡コンサートで、30年ぶりに妹の黛ジュンさんとの共演を果たした三木たかしさんを僕も見ましたが、ガンとの闘いの最中とはいうものの『さくらの花よ泣きなさい』を歌う黛ジュンさんの側で、作曲家特有の味のあるギター伴奏も楽しませて貰いました。
 また先日偶たま鑑賞した香港映画『ラブソング』では、全編にわたってテレサテンの歌声とメロディーが流れ、時代の気分を懐かしく愛おしいものに演出していました。阿久悠さんとのコンビで作られた石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』は、紛れもなく日本を代表する歌謡曲と言えるものですが、一方荒木とよひささんとのコンビで作られたテレサテンさんの『時の流れに身をまかせ』『つぐない』『別れの予感』などは、広くアジアで親しまれた或る意味で時代を先取りしたメロディーのように思えます。
 劇団四季とのコラボレーションなど、ジャンルの垣根を越えて活躍されたということもニュースで初めて知りました。先日の忌野清志郎さんに続き、まだまだ早い惜しまれる悲報です。

※ NHK-BS2は今日18日(月)、「三木たかし~時代を彩った作曲家~」(午後6時)を放送します。昨年末に曲作りの苦悩などをインタビューした未公開映像を中心に、関係者の証言を交えながら作品の数々が紹介されます。
【追記】上記の放送を見ました。「‥‥音楽が好きだったので、(作曲家生活)50年はとても楽しかったです。」という言葉は、既に残された命の長さを覚悟している人のメッセージのように感じられました。また「天才と自己嫌悪の繰り返し」と表現されたメロディー創造の至福と苦悩を支えたものとして、月に30冊の本(小説や古典など何でも)と輸入盤30アルバムをノルマに、時代の情念とイメージを意識して養っていたと話されたのが印象的でした。

※『ラブソング』は少し長尺ですが、コメディー的でもあり、また淡々と流れるストーリーの中にも哀愁漂う作品でお薦めします。
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※ この歌が作曲されたエピソードや競作に至った状況など、後日週刊文春で興味深い記事が出ていました。
※ こちらのYouTubeの男性のカバー(カラオケ)も違った趣きがあります。
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