つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

鉄ではなく鋼です

2005-12-15 14:33:42 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、久々に流行りモノの第380回は、

タイトル:鋼の錬金術師(1~12巻:以下続刊)
著者:荒川 弘
文庫名:ガンガンコミックス

であります。

扇:言葉の錬金術師! なSENでーっす。

鈴:言葉の練丹術師! なLINNで~すっ。

扇:中華な方々だったのか……。

鈴:とっぷり浸かってるがな、いろんなところで(笑)

扇:にしては墨攻の評価って低くなかった?

鈴:だってあれ、小説じゃないんだもん。
だからカタカナ文字とか使ってても気にならないし~(笑)

扇:気にしたから点数低めになったんだろうに……。
ま、中国四千年オタクはほっといて、久々に現代のヒット作でございます。
鋼の錬金術師! 略してハガレン! 読んだ事はなくても知ってる人が沢山いると思われるメジャー作品!
初の試みかも……

鈴:ま、SF三十年オタクはほっといて、確かにいまのヒット作は珍しいねぇ。
しかもアニメにもなり、さらに映画にまでなった……ってそういや『名探偵コナン』やったじゃねぇかっ!(笑)

扇:いや、あれもう惰性だし。(危険発言)
それでいいなら『美味しんぼ』もやったぞ。
って……それは置いといて。
割と重いテーマを扱った少年マンガです。

鈴:まぁでもいちおうあれは……な。終わらせようと思えばいつでも終わらせるこたできるから、けっこう好きでやってんのじゃないかえ?
さておき、このマンガの主人公たちの目的は、ひとを生き返らせる錬金術を行ったために失った兄の身体の一部、そして弟の身体全部ってんだから、まぁ重いわなぁ。
ま、とりあえず、キャラ紹介行っとくかね。

扇:おっけーポ○キー。
でも俺、兄貴嫌いだからそっち先書いて。(理不尽大王)

鈴:そういう理由で次に回すか……。
ま、いーや。えーっと、とりあえず主人公のエドワード・エルリック、通称江戸。
通り名がタイトルと同様の「鋼の錬金術師」
若くして国家錬金術師の資格を取った天才少年……なんだけど、チビ(笑)
基本的に実力はあるんだけど、けっこう負けっ放し。あまちゃんだし、お子様だし、……とは言え、少年マンガ的にはお約束なキャラ。

扇:んじゃ、真の主人公アルフォンス・エルリック、通称亜流。
エドの弟、苦労人、真面目、つか良い子過ぎ。(褒め言葉)
阿呆の兄貴のおかげで、鎧に魂を封じられた状態になってしまう……が、それでも明るさを失わない、非常に前向きな少年。
ちなみに生身時代からエドより喧嘩が強かった……出来杉君以上っすか?

鈴:じゃぁ次にエルリック兄弟の錬金術の師匠のイズミ・カーティス。
病弱なれど、未だに兄弟を手玉に取る腕っ節の強さと錬金術で、ふたりとも師匠と聞くと震えが走るほどのひと。
ただし、7巻の89ページに「てめー何者だ!!」
「主婦だッ!!!!!」
とのたまう気っぷのいいお姉さん(笑)
つか、お姉さんと言わないときっと殺される……(笑)

扇:ロイ・マスタング大佐、未来のエド。
焔の錬金術師の通り名を持つ一流の国家錬金術師。
大総統の地位を狙っているが、部下に甘々なので少なくとも長生きできるタイプではない……つか、死んだら死んだでストーリー的には困るが。
美人でキッツイ性格の副官がおり、多分というか確実にこいつとくっつく。

鈴:では、アレックス・ルイ・アームストロング、通称「豪腕の錬金術師」
漢気溢れる筋肉むきむきの少佐で、ケン○ロウなみに服がなくなるひと。
……いいわぁ、このキャラ(笑)
イズミの旦那さんと筋肉で意気投合したり、感動して泣いたり、もー漢気満載。
ビジュアルも額の真ん中しか髪がないってところがまたグッ

扇:つか、この漫画の人々って基本的に男気満載なんですけど……。
あとはぁ~、あ、ヒロインのウィンリィ・ロックベル。
筋金入りの機械マニアで、エドの右腕・左脚のメンテ担当。
従軍医師だった両親を患者に殺されたという暗い過去を持つが、エルリック兄弟のおかげで精神の安定を得たようだ。
ちなみに、マッドが付くタイプの技師なのはお約束。(笑)

鈴:お約束だねぇ。
しかし、これ、アニメになったんだが、アニメのほうがかなーり出来がよくて、うまい具合にまとめてくれてたから、マンガのほうをどうするかは気になるなぁ。

扇:つか、今のところアニメと同じ展開だからなぁ……。
ラストが同じになるとは思えないが、どうまとめるんだろうねぇ。
ま、それは置いといても非常に丁寧な作品です。(珍しく素直な讃辞)
絵も安定してますし巻数もそれなりなので、今から読んでもいいんじゃないかと思いますね……少なくともただ戦ってりゃいいっていう少年漫画とは違います。
というわけで今日はこれまで、サーヨウナァラァ~

鈴:そうね。
久々に少年マンガとしては素直に評価できる話ではあるわなぁ。
まだ12巻までしか出てないし、大人買いするには許容範囲とは思われ(笑)
と言うわけで、今日はこの辺でさーようなぁらぁ~