無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

遅れてきたバーベキュー

2006-05-28 | 


先日のこと。
毎日とはいかないまでも、2~3日に1回くらいは必ず投稿をする掲示板があり、
もちろん毎日覗いてはいるのだが、たまたまネタが無くて1週間程書き込まない日が続いた。
すると1週間目くらいに、オレが「消息を絶った」という書き込みがあった。
さすがに「人を拉致されたみたいに言うな!」とレスしたのだが
なに、オレのことばかりではない。
いつも拝見しているブログやホームページなどでも、ピタリと更新が止まることがある。
これが1週間以上ともなると、ちょっと心配になってくる。
「もしかしたら何か事件が?」とか「身体を壊して入院か?」などなど…


というわけで長らくのご無沙汰です。
すでに10日も前のバーベキューの事を書くのも気が引けるのだが…
なにしろ、このバーベキューの翌日から、更新する気力さえなくなるほど
鬼のような忙しさだったんである。

社内の有志を募り、バーベキューの予定を立て
「文化フライ」の大量買い込みや、家庭では使うことなどあり得ないような
12~3人前用の巨大パエリア鍋まで用意したのに
週間予報の雨マークを見るたびに憂鬱になっていた。
早いうちに対策を練ろうと、雨の場合のことも色々考えたのだが
出した結論は「雨天決行」
この気合いの入った結論に恐れを成した「ヘタレ」どもが
続々と参加を辞退す、参加者は当初の半分に減るという
一番怖れていた事態に陥った。

しかしながら、日頃の行いか、土曜日の夜半に雨は上がり
晴天とまではいかないものの、取り合えず雨の心配はなくなった。
途中でパエリアの材料などを買い込んで、お昼頃に現地に集合すると、
やはり雨の影響で足元がよくない。
先に到着していた者達は、すでにビールを開け、早速呑んでいる。
よーするにこの連中は呑めりゃいいのである。



食料調達係が買い込んできた、肉類。



炭で火の具合が良くなってくると、どんどん網の上に乗せていく。



会社のスキーで一緒になった、義母の会社のEさんのところのワンコ。
ボーダーコリーのモモ



金四郎の3~4倍はあろうかという大型犬だが、このワンコが実に人懐こい。
以前も一緒にスキーに連れてきたので、我々のこともちゃんと憶えていて
しきりにじゃれついてくる。
ぬかるんだ地べたをモロともせずに、ゴロゴロと転げ回り
ドロだらけの体で飛びついてくるのには些か閉口したが
とにかくいつもヘラヘラ笑ったような顔で、メーワクだが実に可愛らしい。



モモとの再会を喜んでいると、金四郎は金四郎で
通りがかりの女の子に「可愛い~~」などと頭を撫でられて
タダでさえ長い鼻を更に伸ばして、うじゃじゃけてやがる。
たまに通りかかる犬には、鬼のような顔をしてギャンギャンと吠えるクセに
人間様の前では滅法大人しい。



さて、せっかく仕入れた文化フライも参加人数の減少で
やや拍子抜けの感があったが、早速串に縫いつけて揚げようかと思ったら…



幹事のデザイナー君が持参したツーバーナーの調子が悪く
家庭用のカセットコンロで揚げるハメになってしまった。



もちろんソースの「二度ヅケお断り」である。

「コレはなんだか懐かしい味だなぁ」

文化フライを知らない人々に振る舞うと、なかなかの好評であった。
どんどん揚げるぞ~と意気込んでいたが、まさかのガス切れで
仕方なく近所のコンビニへと車を飛ばし、ボンベを買ってくる間に
みんな大方喰い終わってしまって、写真を撮るヒマを逸してしまった。



もう一つのメインは、ニョウボの作る「パエリア」



如何せん、火力不足で、やや芯の残った仕上がりになったが
味はなかなかのもので、この頃になると雲の間から照りはじめた陽差しの効果もあり
概ね好評であった。



電話営業の「セクシーマダム」Fさんが作ってきてくれた手作りのケーキ二種。

のんびりとした日曜の午後を満喫していると
テントの支柱に繋がれて、肉のおこぼれを貰っていた金四郎が、突然興奮状態になった。
近くを通った、ラブラドールに異常なまでの敵意を剥き出して
オレの静止を振り切るように、テントの支柱をトッぱずして猛ダッシュ。
一直線にラブラドール目掛けて疾走し、あろうことか大喧嘩を始めてしまった。
オレはぬかるんだ地べたでドロドロになりながら、追いかけて
ようやく金四郎と、相手のラブラドールを引き離した。
先方のご主人に平謝りに謝り、なんとか事なきを得たが…



金四郎!!!
しばらく隔離だ貴様は!!!!!!!


夕方
片づけをし始め、参加者が減ったり、天候に恵まれないながらも
楽しみにしていたバーベキューは、無事に終了。

車の運転のため、酒を呑めなかったのは残念だが
文化フライもパエリアも、なかなかの好評で胸をなで下ろした。
しかし金四郎は次回から留守番だ!!!!


※文化フライの後日談。
この日の2~3日前。突然、仕事場に文化フライの「長谷川のおじさん」がお見えになった。
会社の行事ということで、文化フライ注文の際に領収書をお願いしたのだが
当日、お忘れになったご様子であった。
会社の~とは言ったものの、正式に買った数より多い「おまけ」を頂いたこともあって
あえて、その日はその事に触れずにいた。
おじさんはその事を思い出されたご様子で
「領収書を、と仰っていたのを思い出しまして」と
わざわざ一枚の領収書を届けてくれたのである。
先日もそうだが、おじさんのお気持ちを思うと、またまた大恐縮であった。

「いや、池袋まで用事があったし、年寄りはバスがタダだから」

と笑っておられたが、それでもここまで来て下さるとは…

長谷川のおじさん。
文化フライ、好評でした。
ありがとうございました。またお願いします。



「島田さんに10ポイント!」-3

2006-05-24 | 芸能


「島田ゆかり私設応援団板橋支部」支部長のさとしです。
「内村プロデュース」で拝見して以来
島田ゆかりさんのファンになって幾年月…
さてさて、島田さんの出演情報の告知をさせていただきます。

今回は何と!お芝居。
公式HP『しましまのかなかな』のギャラリーでは舞台公演の写真も掲載されていた。
しかしオレが島田さんを知り、HPにお邪魔させていただくようになってからは
テレビ出演のみで、生の島田さんを観る機会がなかったのだが
これでようやく念願が叶うというわけだ。
今回のお芝居は、神田時来組プロデュース公演「幕末ノ丘」
HPの告知で知り、早速DMを送っていただいた。
しかも直筆のメッセージまで添えられている。
役どころは島原の遊女・吉栄(きちえい)
奇しくも昨夜、島田さんが定期的に出演しておられる『「ぷ」っすま』が放映されていた。
この番組での役どころというと、だいたい奥様役が多く
しかも殆どが、性格の悪そうな役どころばかり。
しかし逆に言うと、こういう「悪役」が出来るのも、確かな演技力があってこそなのだ。
番組をご覧になった事がある方にはお分かりであろうが
ユースケさん、草なぎ君をはじめ、芸人さんを相手にし、
何が起こるか、どんなアドリブが出るか分からないような設定で、
よく吹き出してしまわないものだと感心させられる。
もちろん、それが「プロ」というものなのだろうが、やはり凄いものだと思う。
「内村プロデュース」では、あくまで“エキストラ”という立場であったが
番組でのユニット「NO PLAN」のラストアルバム『LAST PLAN』の中の
『ARIGATOU!』という曲では、“出過ぎず引き過ぎずシマダさん”と
その歌詞にまで歌われている。いかに信頼されていたかが分かるというものだ。


さて、ウダウダと書いていても始まらない。
今回は宣材写真の使用許可も戴いたので…


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



■神田時来組プロデュース公演 「幕末ノ丘」

■日程 5月31日(水)~6月4日(日)

  5月31日(水)  19:00~   
  6月1日(木)  19:00~
  6月2日(金)  14:00~/19:00~
  6月3日(土)  14:00~/19:00~
  6月4日(日)  13:00~/17:00~


その他の詳細は、公式HP『しましまのかなかな』のインフォメーションにて。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



オレは今回、6/3の夜の部のチケットを予約させていただいた。
島田さんは、オレのブログにもたまに遊びに来てくれて
そのたびに「是非今度は“デパ地下ツアー”に行きましょうね」という話になるのだが、
残念ながらまだ一度も実現していない。
「デパ地下ツアー」とは、オレが以前にアップした『ますのすし』
『黒あなご一本巻き』の記事がキッカケになっている。
オレ同様に、旨いものが大好きな島田さんは、いとも簡単に喰いついてくれ、
以来「是非今度ご一緒に」というのが合言葉のようになってしまった。
今回の公演では、是非この『黒あなご一本巻き』を差し入れにお届けしようと思ったのだが
なにしろ生ものであり、季節も入梅の頃、夏になりつつある。
弁当なので、多少の日持ちはするのであろうが
鮮度の問題で、お仕事中の島田さんに何かあっては申し訳ないので
また次回へ見送りとなってしまいそうだ。

ちなみに↓が『黒あなご一本巻き』





今回は画像のみで、ご勘弁を頂くことにする(逆効果かも)。

ともかく!
島原の遊女から俊足妻まで
幅広い演技が冴える島田ゆかりに期待せよ!



自己紹介バトン

2006-05-22 | バトン


いつも遊びに来てくださる「きょうのわたし あしたのわたし」
ユキティさんから、久しぶりにバトンを頂いた。

「自己紹介バトン」

そういえばブログ内で断片的に、自分の生活や
これまでの来し方は、ポツリポツリと書いてきたものの
あらためて自己紹介となると、なかなか恥ずかしかったりする。
ブログを始めて、あとちょっとで2年。
これから書こうとする「自己紹介」は、
ほぼ過去の記事に書いてあるものが殆どだが
カテゴリー分けがされているし、大抵の人は
興味あるカテゴリーをお選びいただいたうえでお読み下さるのだろうから
過去の記事を、残らず読んでくれている方はまずいらっしゃらないだろう。
ある人にとっては
「犬猫をおもちゃにしてブログネタにしているヒトデナシ」
またある人にとっては「喰い意地の張ったおじさん」であったり
「いい年して仕事場におもちゃを飾っている変な人」

皆さんはオレをどんな目で見ていらっしゃるのだろう…

いや、どんな目で見られようがオレはオレだし
今さら取り繕ったって仕方ない。
確かに「変なおじさん」には違いないもんね。
というわけで、ひとつずつお答えしていきましょう~!
急に口調がかわりますが…


Q1 先にバトンを回す方4人を書いておく

あんまり友達いないんで…
先日、お会いしたてんもりさんにお願いしようかと。
バトンとは別に興味あるし…

Q2 お名前をどうぞ

「さとし」。本名です。

Q3 おいくつですか?

つい先日46歳になりました。
1960年生まれの子年。牡牛座、天王星人+、血液型はA型。

子どもの頃には、まさか自分が46歳になるなんて考えもしなかった。
自分の父親が46歳の時と、今の自分を比べると
やっぱり幼いとつくづく感じます。

Q4 ご職業は?

グラフィックデザイナー。
この仕事に就いて、早24年になります。
もちろん就職した当時は、アナログの時代。
デジタルへ移行して、十数年。
コンピュータ歴は無駄に長いのですが、まだまだ使いこなせていないし
仕事のことしかわからないから、ネット関係では戸惑うことばかり。
本来なら、ブログなどもオリジナルで作れないといけないんでしょうが…
うちの会社にいる一番若い女の子が24歳。
この子が生まれた頃、もうこの仕事をしてたのだなぁ…
プロフには「兼イラストレーター」としてますが、実際割合としては
悲しいかなデザイン9に対し、イラスト1くらい。
よかったら仕事&趣味で描いた作品を集めた
イラストのアルバムがあるので、お暇でしたら見て下さい。
こんな絵を描くおじさんです。顔に似合わない?ほっといてください。
前職は「アニメーター」

Q5 ご趣味は

よく言えば「多趣味」ですが、要は「熱しやすく冷めやすい」
最初からブログをお読みいただければ(んな暇なやつぁいねぇって)
その時その時の「マイブーム」がお分かりになろうかと。
しかし逆に言うと「広く浅く」いろいろとネズミのように齧ってますから
そこそこ話題には付いていけるので、コレもありかと。

Q6 お好きな異性のタイプは?

お付き合いしてみなければ分かりません。
キザにいうと「好きになった人が理想のタイプ」ってやつですか?
ただ単に「見た目」だけの理想をいうと、有名人なら
山本未来さん、天海裕希さん、かとうあいさんなど、
面長で鋭角的な顔が好き。ちょっと年輩になるけど、
最近は高畑淳子さんが好き(熟女好きなので)。

Q7 特技は?

どこでも眠れる。
気分転換が上手い。
ちょっとしたことで幸せになれる。
ハヤイ話が「単純」で「お安い」。

Q8 資格はありますか?

普通免許を40過ぎて取得。
その他柔道5級、そろばん4級はまさに「飽きっぽい」男の面目躍如。
ちなみに「柔道5級」は、昇級試験で勝てば4級、負ければ5級。
ま、そんなもんです。

Q9 悩みはありますか?

特になし。
もちろん無いわけじゃないけど悩みだしたらキリがないし、
真剣に悩んでたらきっと何度も自殺してます。



家に帰って犬と猫をからかって、旨いもん喰って
一晩寝て忘れる事にしてます。
人生、成るようにしかならないし
逆に言えば「成るようになる」
『泣くのは嫌だ、笑っちゃお』『明日は明日の風が吹く』がモットー。

Q10 お好きな食べ物とお嫌いな食べ物は?

ラーメン、白飯 したがって明日死ぬとしたら、最後に喰いたい「ラーメンライス」



若い頃は好き嫌いが多かったのですが、30歳を過ぎて
お酒を美味しいと思って飲むようになってからは
味覚も変わってきたような気がします。
昔は「貝類」「きのこ類」「苦い野菜」がダメでしたが
最近は大好きになったものもあるし、
好んでは喰わないものの、普通に喰えるようになりました。
ただし、いまだに二つだけ…
「生のりんご」と「椎茸」。この二つはダメです。

Q11 愛する人へ一言

自分より早く死なないで下さい。

Q12 バトンを回す方々の紹介

「ちゅらかじとがちまやぁ」のてんもりさん。
僕同様に喰うことに労を惜しまない、ナイスなおじさんです。
このブログを読むと沖縄に行きたくなります。



というわけで「自己紹介バトン」終了。
コレに懲りず、いつでも遊びに来てください。
今後ともよろしくお願いいたします。


ブンカ的日曜日

2006-05-21 | 


西新井と合羽橋で調達してきた品々で、早速日曜日の食卓が賑わう。
遅めに起きた朝、朝食はもちろんホットサンド。
ガキの頃、ラーメン屋の朝メシにしてはモダンなものが出てきた。
それがこのホットサンドだった。
オレと同じ、新しもの好きなオフクロが作ってくれたもので、
こんなウマイものがあるのかと思った記憶がある。
オレの好みから言うと、もっとこんがり焼けていた方が好きなのだが
カリッと焼けたパンから、流れ出てくるアツアツのチーズは
いつ喰ってもタマランものがある。

日曜日の恒例行事。
朝食後の掃除洗濯をちゃっちゃと済ませ、
遅めの昼メシはもちろん「文化フライ」だ。
冷凍してあったヤツを解凍し、竹串に縫いつける。



油の温度は高すぎず、低すぎず。




初めて揚げた頃に比べると、だいぶ上達した。



↑これが初めて揚げたときの画像。揚げ上がりの色がバラバラである。
それに比べると、実にいい色合いに揚がった。

実は昨夜、久しぶりの文化フライに我慢しきれず
深夜、家族が寝静まった頃に一人で2枚ほど揚げて喰っちゃったのである。
ニョウボがゴボウとゆで卵のサラダを作り
文化フライは一人2枚ずつ。



オレが深夜に抜け駆けでもしない限り、大抵はこうして家族で喰う。
しかも2枚くらいはペロッと喰っちゃうものだから
15枚入りのパックなんざぁ、アッと言う間になくなってしまう。
秘伝のソースに、和カラシを利かせる。



昼間なので我慢したのだが、これが冷えたビールとの相性がヨロシイ。
なにしろ、冷凍庫に入りきれないくらいの量が残っている。

ああ、なんてゼータクな気分…嬉しい。

ビンボくさ!と仰るなかれ。
こんなささやかな幸せこそが、ブンカ的な生活の基本なのだ。


下町人情散策~その2

2006-05-20 | 雑感


さて、大量の文化フライを持って向かった先…
と、言いたいところだが、さすがにそれは無理であった。
一旦、会社に戻り一休みした後に向かった先が浅草は合羽橋。
来週のバーベキュー、オレの秘密兵器が「文化フライ」なら
ニョウボは「パエリア」でショーブしたいとのたまう。
しかし、今うちにあるパエリア鍋では貧弱すぎて無理!ということで
12~3人分がいっぺんに作れるような鍋を調達すべし!との命が下り
早いハナシ「パシリ」ですな。
大パエリア鍋を求めてやって来たというわけだ。

仕事場のある西巣鴨から、白山通りをひた走り
17号から、東大前を左に切れて言問通り。
金竜小学校前の交差点を右折すれば、そこに合羽橋道具街がある。
ちょうど三社祭の宵宮であったらしく、
祭り装束に身を固めた人々が多く行き交う。

傍らにバイクを停め、道具街を見て歩くと
これがなかなか面白い。



やや写真がぶれてしまったが、蝋細工の食品サンプルを発見。
これが実に楽しい。もちろん値段もいい。
外人観光客の多くがコレを土産に買っていくというが、それも頷ける。
時間のある時にゆっくりと見て回りたいくらい
厨房機器、器類、調理器具など、家庭用からプロ仕様まで
ありとあらゆるものが揃っている。

しかし、あんなに青かった空の雲行きが怪しくなってきた。
早いところ用事を済ませなければと、それでも色々見て回り
ようやくパエリア鍋を発見し、それを購入。



直径45cm、人数にして12~3人前分。
こりゃ当日が楽しみになってきた。
安心して店を出ると、あっという間に空が真っ暗になってきた。
馬の背を分ける雨というが、まさにその通りで
凄い勢いで降り出してきてしまった。



こうなったら慌てても仕方ない。
幸いアーケードになっているので、
濡れずに色々な店を冷やかすことが可能だ。
もちろん懐の都合もあるので、無闇に買うわけにもいかないが
パエリア鍋が予想以上に安かったので
以前から欲しかった「ホットサンドプレート」を購入。



朝食の楽しみが増えた。
それにしても鉄製でデカイ鍋が重くて、しかも持ちにくい。
雨宿りを兼ねて、どこかでお茶でも飲もうかと
喫茶店を探すのだが、「あった!」と思うと
大概はディスプレー見本だったりして、ややこしいたらありゃしないのだ。



ようやく見つけたと思ったら、皆考えることは同じらしく
雨宿りの客で満員だったりする。
ふと、とある喫茶店用の家具の店を見ると
↓こんな看板が…



一階が喫茶店家具で、二階には本物の喫茶店があった。
喫茶店というもの自体、少なくなった昨今。
オレはアイスコーヒーか、アイスカフェオレ派だが
やっぱりこういう下町の店に入ったら、そういうものが飲みたい。



「クリームソーダ」である。
こういう鮮やかなグリーンのソーダ水も、滅多に見なくなった。
この喫茶店が、実に家庭的でお母さんの店主に娘さんと
その子供という、三代で切り盛りをされている。
とはいっても三代目は、まだ幼稚園児らしいが
この女の子が、可愛い祭り装束に身を固め
客が出て行くと、かわいらしい声で
「ありがとうございました~」と送り出してくれる。
しかも階段の上では、店のマスコットなのか
シーズーのワンコが陣取って、客を送り迎えしている。



しばらく外の様子を見ながら、一服していると
どうやら雨も小降りになってきた様子なので
今のうちに一気に帰ってしまおうと、空を見上げると
まだ、やや降ってはいるものの、雲は切れ始め
遠くの空には明るさが見えてきた。
帰るなら今のうちと、走り出したのだが…

やっぱり降りが激しくなってきやがった。
結局、会社に戻る頃にはズブ濡れである。
仕事場においてあったジャージに着替え、
濡れたジーパンを乾かしていると



雨のバッキャロー!

下町人情散策~その1

2006-05-20 | 雑感


一昨日、久しぶりにはすぴーさんに電話をした。
来週の日曜日に、社内の有志を募ってバーベキューをやることになった。
オレが以前から、事あるたびに話題に出していた文化フライ
これを「食べてみたい」という希望があったので、
ではひとつ、久しぶりに取り寄せてバーベキューのメインにしようではないかと思い
「長谷川商店」さんに電話を入れてみた。
ところが何度コールしてもお出にならないため、「もしや」と思ったのである。
急な電話はご迷惑であったろうが、はすぴーさんは快く話に応じてくれ
更には「もしよかったら、貰った分があるからお分けしますよ」とまで仰ってくれた。
毎度毎度頂戴しても申し訳ないし、何よりも今回は量が多い。
バーベキューの分、また、一家揃って文化フライファンの自分の家用と合わせると
1パック15枚入りのものを4パックほど欲しかった。
最悪の場合ははすぴーさんのご厚意に甘えるとして
一応昨日、もう一度「長谷川商店」さんに電話を入れてみると
旦那さんがお出になってくれ、前回の礼を述べ、また今回も譲って欲しい旨を伝えた。

電話でのやりとりで旦那さんから、大変恐縮で
そして「ちょっといい話」を聞かせていただいた。

今年の春のこと。
花見にでもおいでになったのだろうか、会社の近くの飛鳥山公園に来られたそうで、
その時、オレの会社が近くであることを思い出され、
お土産に文化フライを持って、会社に訪ねてこられたというのだ。
前回お会いしたとき、こちらの住所を教えた記憶がないので
恐らくは会社の電話番号から、調べていただいたのであろう。
ところが、ビルの受付でオレの名前を伝えると
「うちにはそういうものはおりません」と言われ、仕方なく帰ったということだ。
うちの会社の入っているビルは、建設会社の持ちビルで
1階はエントランスになっており、メゾネット式の階段で2階の受付に続いている。
しかし建設会社の受付であるため、そこでオレの名を出しても
「おりません」と言われるのが当然だ。

「うちのヤツが大変ガッカリしましてねぇ」

もちろん客観的に考えれば、オレの落ち度はないのだが
失礼ながらご高齢の身で、しかもオレが大好物であると言った文化フライをお土産に、
わざわざ会社まで来ていただいたことを考えると
これはひたすらにお詫びをするしかない。

下町のおばさんには、こういう方が多い。
今なら「大きなお世話」の一言で片づけられてしまうのだろうが、
オレのためにお土産を持って、わざわざ訪ねてきてくれる
この気持ちには「喜ぶ顔が見たい」という以外に一切の打算がない。
しかもオレが居なかったからといって、それをオレに愚痴るでもない。
「電話を下されば…」と言ったのだが、実はそんな簡単なことではない。
押しつけがましさの微塵もない、純粋で「世話好き」で「喜んで貰いたがり」な
いい意味の「おせっかい」。シャイな江戸っ子の下町気質。

ひたすらに恐縮して詫び、しかも今回も届けてくれるとまで仰るのを固辞し
長谷川さんの地元である、西新井まで出向くことになった。
実際にお会いして、直にお話しさせて頂くのが
その気持ちに対する礼儀であると思ったのだ。

心配であった空模様は、まるで真夏のような強い陽差し。
上着を着ていると、バイクに乗っていても暑いほどである。
約束の駅前の交番へと向かう。
前回同様20分も早く着いてしまったので、西新井大師を散策してみた。



時間が早いためか、参詣客も少なく、露店も開業前と行った風情だ。



懐かしのアメ細工は主人が不在だったが、ガキの頃はその細かい細工に目を見張ったものだ。
「あなたの干支を作ります」とある。



喫煙所の前の池には、散歩や参詣のお年寄りや子供連れのお父さん達がくつろぐ。



鯉に混じって親子の鴨もいる。長閑な昼下がりだ。



参道は草だんごの店が多い。



昔ながらのせんべい屋さんの店先では、店番のおじさんが居眠りをされていた。

ブラブラと10分ほど彷徨いて暇を潰し、待ち合わせの交番前に行くと
自転車の荷台にそれらしい荷物を乗せた、年輩の男性が
タバコを吸いながら環七を行き交う車を眺めている。
前回は「長谷川のおばちゃん」が来て下さったが、
今回は旦那さんらしい。しかし顔を知らないので恐る恐る尋ねてみると
思った通り、旦那さんであった。
会社を尋ねていただいた際のお礼とお詫びを言い、
立ち話ではあったが、少しお話をさせていただいた。
旦那さんのお話によると、はすぴーさんの宣伝効果のおかげか
最近はポツポツと注文なども増えているらしく、
先日は、オレの出身地でもある松戸の市民祭りで500枚もの注文があったという。

「最近はお宅の近所にも届けてるところがあるんで
言ってくれれば2パック以上ならお届けしますよ」
「『文化フライ』を継いでくれる方はいないんですか?」

そう聞くと、やや寂しげに笑っておられた。

「もったいないですよね。うちも家族みんな大好きなんですよ」

15パック入りのものを4パック注文したのだが、
前回同様に“おまけ”をくださった。有り難いことである。

「もし次回訪ねて頂くようなことがあれば」

と、オレの名刺を渡した。
これではまるで「お土産」をねだっているようなものだが
オレはこれでいいと思った。
注文をしていないのに「近くに来たから」という理由で
わざわざ訪ねてくれる、この人達の気持ちは
遠慮することが逆に失礼であると思ったからだ。
もしかしたら絶滅してしまうかも知れない『文化フライ』の存在を、
オレ達の心の中で大事に生かしていかなければならない。

お礼を述べて旦那さんと別れ、会社に戻って包みを開けて驚いた。
4パックどころではない。3パックの包みが2つ。
10枚入りのパックが一つ。おまけが2パック。
計9パック100枚の文化フライ!
秘伝のソースはペットボトルに2本。



これはバーベキューで大盤振る舞いしても、家族でも充分に楽しめる。
有り難いことである。

長谷川のおばちゃん、旦那さん
ありがとうございました。
お気持ちしっかり頂きました。
遠慮なく頂戴します。

下町の人情散策の1日




追記/はすぴーさんのブログ「今日のつれづれ。。。」にて紹介していただきました。
『文化フライ』は『はすぴー倶楽部』「絶滅寸前のこだわり商品」内にある
『文化フライ』『続・文化フライ 』に詳しいです。



“がちまやぁ”来る

2006-05-13 | 


昨年の9月中旬、社員旅行で沖縄に行った。
3日間、ひたすら呑んで喰って遊び、楽しい時間を過ごした。
最終日に、「ちゅらかじとがちまやぁ」のてんもりさんが空港まで来てくれた。
オレとしては、てんもりさんのブログでお馴染みの店を廻りたかったのだが
社員旅行というものの性質上、自分勝手な行動は出来ない。
しかもオレの場合は家族も一緒である。
飛行機の関係もあり、お会いできたのはほんの数分で
会話は元より、挨拶すら満足に出来なかった。
それでも「お荷物になるでしょうが」と、沖縄そばと「じーまみー豆腐」のお土産を頂き
「次回は是非、お忍びで」と仰っていただいた。
家族があると、なかなかお忍びというのも難しいが
そのお言葉が嬉しく、再会を楽しみにして
後ろ髪ならぬ、後ろチョンマゲを引かれる思いで沖縄を後にした。

そのてんもりさんが、東京に来られると言う。
これは何かしらのお礼をせねばならない。
都内、しかも土曜日なら時間の都合はつくので、メールと電話で連絡を取り合い
高田馬場で待ち合わせをすることになった。
もちろん『べんてん』に行くためである。

ところが、東京のお天気は雨。しかもかなり寒い。
午前中、空港に着いた時点で電話を頂いたのだが
「とにかく、高田馬場で待ち合わせ、空模様を見て考えましょう」ということになった。

毎度書いているが、『べんてん』は都内でも屈指の行列店である。
しかもここのファンに「雨だから」という理由はない。
むしろ「雨なら並ぶ客は少ないだろう」と、行列がかえって長くなるという
気合いの入りまくった、コアなファンがいる店なのである。
なにしろ今年の2月の大雪の日でさえ、いつも通りの行列が普通に出来ていたという。
まさに『全天候型』ファンと言っていいだろう。

自宅から一旦会社に行き、時間を見計らってバイクで高田馬場へ。
天候は霧雨程度であったが、途中から雨足が強くなったため、
池袋にバイクを停め、電車に乗り込む。
約束の時間は午後1時であったが、20分も前に着いてしまった。
しかし一向に雨足は弱まる気配がない。

この雨で並ぶか?

一応念のため、代替案も考えた。
ひとつは、やや『べんてん』より行列が少なく、回転が良い目白の『丸長』
ここの「つけそば」なら『べんてん』と比べても遜色はない。
沖縄へは月曜日の夜の便でお帰りになるとのことなので
最悪、『べんてん』は月曜日の昼という手もある。
もうひとつは池袋に戻って、やはり「食べたい」とおっしゃっていた
カレーうどんの『古奈屋』か、もしくは『すみれ』
この2店は東武のレストラン街にあるため、雨の心配は無用である。
そんなことをぼんやりと考えながら、改札口を睨んでいると
携帯のメールを受信する音がした。てんもりさんからだ。

“べんてん前です。15~6人並んでます”

改札前でという約束だったのに、いきなり店に行ってしまったらしい。
さすが「がちまやぁ」の面目躍如である。
こんな雨などものともしないということか。
急いでオレも『べんてん』に向かうと、すでに行列の最後尾に加わっておられた。
再会の挨拶を交わし、オレも行列へと加わる。
仕事の関係での上京かと思っていたのだが、伺ってみると
ただ単に旨いものを喰うためにおいでになったらしい。
さすがである。

「今日は何を喰うか、決めましたか?」
「ラーメンのつもりだったけど、つけ麺もいいなぁ…辛つけが喰いたい…」

『べんてん』の看板メニューは「つけ麺」である。
おそらくは80%の客が「つけ麺」を注文するであろう。
オレは逆に、ここに来ると8割方「ラーメン」なのである。
どちらが旨いというわけではなく、あくまでも好みの問題だが
いつでも来られるオレはともかく、東京は3年振りというてんもりさんにとっては
オレが沖縄で地団駄を踏んだように、まさに究極の選択であろう。

「だったら今日はつけ麺にして、月曜日にラーメンではどうです?(笑)」
「やっぱり1週間くらい居ないとダメですね」

いろんな話をしながら、順番を待つ。
行列は、毎度の事ながら40分程度。
「ご注文は?」という店員の言葉に、てんもりさんは
ややメニューを睨んで考え「つけ麺で」
麺好きのてんもりさんにとっては、当然の選択だったかもしれない。
オレはいつも通り「ラーメン」に「味玉」をプラス。
てんもりさんは、それに呼応したかのように店員に言う。

「あの…味玉を追加してもらえますか?」

ムフフ…いいぞ。そうこなくちゃ

麺の茹で時間の関係で、オレのラーメンが先にやってきた。



まさか恋人同士じゃあるまいし、半分ずつ喰いッコなんぞ
オッサン同士でやるわけにはいかないので、
箸をつける前にカウンターの上に用意されたレンゲを取り

「よかったらスープ呑んでみます?」
「あ、じゃぁ…ああ、旨いなぁ」

ややすると、てんもりさんの「つけ麺」もやってきた。
無言で麺を啜る至福の一時。
一足先に喰い終わったオレは、並んでいる客もいるので

「外で待ってます。あ、“スープ割”してもらって下さいね」

と言い残して先に退店した。
店の外で雨宿りをしながら、てんもりさんの喰い終わるのを待つ。

「どうでした?」
「いや~旨かった。でも“スープ割”してもらったらラーメンにすれば良かったかな」

腹ごなしに、駅前のコーヒーショップに寄り、ゆっくりと話をさせて貰った。
今夜は湯島の『大喜』に行かれるということだ。
1時間ほどダベって、帰りの電車に乗り込む。

「もし月曜日の予定が決まっていなかったら
お昼には目白の『丸長』にご案内します。お気軽に声をかけてください」

今回の東京訪問ではラーメンばかりでなく
「東陽町・来来軒でタンメンと餃子」
「レストランカタヤマのステーキグラタン」
「神保町揚子江の上海やきそば」
といった候補が挙がっておられるとのことであるが、
わざと意地悪に言ってみた。
とくに“麺好き”に『丸長』は欠かせないと思ったからだ。

「『丸長』の“つけそば”は目からウロコが落ちますよ」

撒き餌をカマして、困ったような顔をされるてんもりさんと別れた。



お土産に頂いた「サーターアンダギー」を夕食のデザートにいただき、
「がちまやぁ」との「巨頭再会」ならぬ「巨腹再会」の夜は更けていく。


人と人とのふれあいは…

2006-05-12 | 生活


毎年のことであるが、オレの誕生日はGWにかまけて忘れられがちだ。
休み明けの9日が本当の誕生日であったが
週の前半はニョウボが不在。木曜日は会社の懇親会ということで
ようやく今日、3日遅れにして誕生会を開いてもらえた。
毎年の誕生日は、うちの家族に義母や義兄が集まって
食事会をすることは以前にも書いた。
義母の意見で、誕生会は誕生日を遅れて祝ってはいけないのだそうだが
スケジュールが合わないことには仕方がない。
「もう誕生日が嬉しい年齢でもあるまい」と言われそうだが
これがなかなかそうでもない。
幾つになっても「誕生日」というのは、なにかしら感慨深いものだ。
一番の楽しみは、もちろんプレゼントである。
これは年齢に関係なく嬉しいものだ。

そういえば去年もこの焼鳥屋での誕生会であった。
板橋の駅近くにある「S」は安くて旨い、オレのお気に入りの店だ。
今回は所用で義兄が欠席だったため、うちの家族と義母の5人で集まった。
オレの喰うのは毎度お馴染みである。



鳥皮の唐揚げは、カリッとした歯ごたえが旨い。



クジラベーコン。これも家族全員の大好物である。



じゃん玉は豆板醤が入ってピリッと辛いオムレツ。



〆にはおにぎりに味噌汁と、自家製のコロッケ。
ウーロンハイをチビチビやりながら、その他にも串焼きや刺身をつまみに
ささやかながらも楽しい一夜を過ごす。
なんらかの理由をつけて、こうして家族が集まり食事会を開く
お馴染みの行事であるが、オレは自分の会はもちろんだが
家族で集まってこぢんまりとしたこの催しが楽しみだ。

また一つ年を取った。
子どもの頃、46歳というのは信じられないくらいの年齢であった。
人生の半分以上を生きてしまったわけだが、年を重ねていくということは
いろいろな面でつらいこともあるが、またぞれも楽しみの一つである。



人と人とのふれあいは
酒のまろみでつくられる

「S」のトイレに張られた掛け軸の文句が
しみじみと腹に染みる。



肉じゃがにダマされるな

2006-05-07 | 料理


「得意な料理は『肉じゃが』でぇす」

こんなセリフを聞いて「ああ、なんて家庭的な娘だろう」などと
鼻の下を伸ばして、うじゃじゃけている人は多い。
しかしダマされてはイケナイ。
「肉じゃが」なんぞ誰だって作れるんである。
そう、オレでさえ。
もちろん旨い不味いはある程度あるだろうが、
こまめに味見をしながら作れば、大抵は旨いものが出来る。

そもそも「肉じゃが」=「家庭的」という図式はいつから出来たのだろうか。
おしなべて「煮物」や「煮付け」という言葉にはオフクロの味的な匂いがする。
しかし、逆に簡単だからこそ奥が深いとも言える。
中華の「チャーハン」やイタリアンの「カルボナーラ」と同じように
基本中の基本で、まず「肉じゃが」の良し悪しで料理人の腕もセンスもわかる。
高級な鰹節を惜しみなく使った出汁で煮るプロの「肉じゃが」は
ちょっとやそっとで家庭で出来るものじゃない。

思えば「肉じゃが」が旨いというより
「肉じゃが」をおかずに、家族で喰った団欒の味であろう。

というわけで、GW最後の日
肉じゃがが喰いたいというニョウボにそそのかされて作るハメになった。
じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、牛肉
これらを醤油、味醂、砂糖をベースにして煮込んでいく。
牛肉は灰汁が出るので、これをこまめに取るのだが
この「灰汁とり」が結構面白かったりする。
一時間も煮込めば、野菜類も柔らかくなる。
実に簡単で、もちろん旨い。



汁沢山の肉じゃが、もちろん最後は白飯を投入して
ザブザブとかき込むシヤワセ…
やっぱり「肉じゃが」はエライ。

そういえば母親の作る肉じゃがは、甘みが強くて汁気が少なく
じゃがいもの煮くずれ状態が絶妙であった。
しかも玉ねぎやニンジンはちゃんと歯ごたえを残していた。
オレの作ったのは、すっかり玉ねぎなど溶けてしまっていた。
「簡単だ」などと大口を叩いたが、やっぱりまだまだ修行が足りない。

「得意な料理は『肉じゃが』でぇす」という女の子が
絶品の「肉じゃが」を作ってくれたら、本当にコロッとマイってしまうかも知れない。
それほど「肉じゃが」は魅力的で、奥が深い。

オレも旨い肉じゃがを作れるようになって
家庭的なオジサンを…目指してドーする!

嗚呼…無明長夜もかくばかり…


こどもの日は…

2006-05-05 | 雑感


昨日の晩、家族ぐるみでお付き合いさせていただいている友人が来た。
まだ子供らが小さかった頃は、もう一家族を加え
大人5人に子ども7人という、大変賑やかな飲み会を恒例としていた。
子供らが大きくなるに連れ、次第に無沙汰してしまっていた。
で、楽しい一夜を過ごしたのにはワケがある。
その彼女が、ボクシングの招待券をくれたのだ。

「こどもの日は亀田の日」

そう。あの亀田兄弟のダブルメインイベントである。
オレはプロレスの生観戦は、一時よく行っていたのだが
ボクシングは初めてである。
しかも話題の亀田兄弟の試合だ。
電車で「国際展示場駅」に降りる。開場は有明コロシアムだ。



会場に近づくと、すでに観客が会場を取り囲むように溢れ返っている。
しかし世界戦でもないのにこの人気。
亀田兄弟については、随分メディアでも取り上げられているし
家族揃って個性が強いキャラクターも面白い。




前座の試合を楽しみながら、いよいよダブルメインイベントの時間になった。
亀田家の次男・亀田大毅の試合なのだが、テレビ中継の関係か、
結構な時間のインターバルがある。
一服しようと、招待券をくれた彼女と喫煙所に行ってタバコを吸っていると
スーッと何人かの取り巻きを連れた、派手なお姉ちゃんが通った。

「あ!叶姉妹だ!」



急いでタバコを消し、後を追いかけたが間に合わず。
それにしても派手である。姉の恭子さんは真紅のドレス。
妹の美香さんはオレンジのドレスで、さすがに背も高く颯爽としている。
リングサイド席に行くと、案の定カメラのフラッシュを浴びていた。
ややすると、また会場がざわめきだした。
あのアントニオ猪木の登場だ。
ファンの中には猪木さんのそばに行き、握手だけに留まらず
なんと「闘魂注入」のビンタをお願いしている人もいる。
サービス精神満点な猪木さんは、何人かのファンに「闘魂注入」
オレもそばにいたらやってもらいたかった。
今はプロレスも見なくなってしまったが、アントニオ猪木はオレのヒーローなのだ。

その他にも、オレが確認できただけでK-1の山本“KID”徳郁選手
“サッチー”こと野村沙知代さんなどの顔も見えた。
いかに注目度が高いかが分かる。

ようやく亀田大毅の試合が始まった。
「浪速乃弁慶」の異名よろしく、弁慶の出で立ちで五条大橋の花道を渡っての入場だ。



試合はアッと言う間。
第一ラウンド1分30秒でノックアウト。



公約通り、金のマイクに金のマイクスタンドで
ハウンドドッグの「ff(フォルティシモ)」を熱唱。

第5試合を挟んで、いよいよメインイベントは
「浪速乃闘拳」亀田興毅の登場だ。



入場を促すリングアナには、まさにハウンドドッグの大友康平さんが登場。
“亀田トレイン”にて入場。



こちらも試合はアッと言う間の2ラウンドTKO。



帰宅して留守録しておいた中継を見ると
過去の映像を駆使して、まぁ引っ張る引っ張る。
実際は7時半には全て終わっていたのとうのに…
それでも視聴率は関東で30%を超えていたそうだ。

寡黙であることが良しとされていたアスリート選手の中にあって
ボクシングもエンターティメント化されつつある。
この亀田兄弟などは、まさにその申し子のようなものであろう。
しかしあの「ビッグマウス」には、凄まじいほどの練習量が裏打ちされている。
今回の2試合は、やや相手選手が「噛ませ犬」的な匂いがした。
とにかくスピードがまるで違うのである。
デカイ口を叩く、しかしそれは恐ろしいほどのプレッシャーでもある。
これで負けでもしたら、「そら見たことか」と一斉に叩かれるであろう。
実際、あとでテレビ中継を見ると、二人の緊張感が手にとるように分かる。

とにかくいい選手が出てきたものだ。
今年の秋頃には、いよいよ世界戦に挑戦するらしいし、
彼らならやってくれるであろう。
期待大である。


作るアホウに喰うアホウ

2006-05-02 | 料理


一週間のご無沙汰です。
GW中は殆どが仕事でした。
ま、家にいても何にもやることがないし、それはそれでいいのですが
なんだかんだとブログの方が滞ってしまいました。
それでも毎日覗きに来て下さった方々、ありがとうございました。

というわけで、後付日記。
口調もガラリといつも通りに…

「黄色いカレー」の後日談をば少々。
カレーというのは、実は本当に旨いのは翌日なのだ。
で、楽しみにしていた翌朝、鍋の蓋を取ってみて驚いた。
とにかくコッテコテに固まっちゃって、見るからに不味そうな有様なのである。
とりもなおさず、これは小麦粉の入れすぎが原因だ。
その夜、オレが家に戻ると、勝ち誇ったようにニョウボがいう。

「あ、カレー、美味しくしておいてあげたから」

「美味しくした」ったって、水を加えて市販のルーを追加しただけなのだが
いかにも旨そうな、「いつものカレー」に生まれ変わっていた。
しかし量が増えた事によって、さらにその翌日もカレーという
しばらくはカレーは見たくもないと言う状態であった。

実はオレが「黄色いカレー」を作ったとき
ゴールデンウイーク中は、なにかしら「お互いに料理を作ろう」と決めていた。
オレが帰宅し、玄関に入るとフワ~ッとニンニクの香りが漂ってくる。

「お、今日の晩メシは何?」
「パエリアとアホスープ」
「アホスープ?」



「アホ」とはスペイン語でニンニクのこと。正式には「ソパ・デ・アホ」。
ブイヨンにタップリのニンニク、溶き卵と一口サイズのフランスパンを入れたもの。
パエリアは赤ピーマンに、ムール貝やイカなどの海鮮を使用した、ごく一般的なものだ。
「味噌汁かけごはん」「玉子かけご飯」に並ぶ『世界三大ご飯』の一つである(嘘)。

「パエリア鍋まで買って来ちゃって…」

美容院にいった帰りに、スペイン料理本を買ってきて奮闘していたニョウボに言うと

「何言ってんの!パエリアは3回目だよ!」

すっかり忘れてしまっていたが、ニョウボが自宅でパエリアを作るのは三度目らしい。
そういえば以前に喰ったような記憶が、うっすらと蘇ってきた。



出来上がって小皿に取り分けたパエリアは、料理本のおかげかなかなか旨い。
過去に作った事を忘れた後ろめたさも多少はあったが
お世辞抜きで、良くできたものであった。
「アホスープ」もなかなかいい。

明日からGWに突入する。
降圧剤が切れたので、久々に病院に言ったのだが
前回の尿検査の結果が出た。
一番心配していた「糖尿病」は、やや兆候があるものの、「予備軍」程度であったし
その他は肝機能も正常、尿も綺麗ということらしい。

「この身体の割に健康なんですね」

お褒めの言葉なのかわからないが、あとは体重を減らすことだ。
人間、健康が第一ということが身に滲みた。
ニンニクを喰って、元気に乗りきりたいものである。