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ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(装飾庭園殺人事件)
![]() | 装飾庭園殺人事件 (扶桑社ミステリー) |
| ジェフ・ニコルスン | |
| 扶桑社 980円(価格は変わる場合があります) |
![]() | The Knot Garden |
| Geoff Nicholson | |
| Hodder & Stoughton Ltd 2,007円より (価格は変わる場合があります) |
読むと、一番知っているのは本人、たぶん。
(ジェフ・ニコルスン著)
リチャード・ウィズデンは高名な造園家です。ロンドンのハンコック・ホテルで死体で発見されます。睡眠薬自殺と思われますが、それに納得のいかない妻リビーは独自に調査を始めます。リチャードに関係する人々、またはリビーが調査を依頼した人々がそれぞれの視点からリチャードを、そして彼の死を語ります。妻のリビー、リチャードの亡くなったホテルの警備責任者、娼婦、リビーの友人で医者、リチャードの昔の愛人とその息子、英文学教授、銀行家、カメラマン、ジョークショップの店長、俳優、サンチャゴ・インのフロント嬢、ハーブ園芸家、著名な実業家、そしてリチャード自身。
リビーは彼の書いたものや写真からもて手掛かりを得ようとします。そして調査が進むにつれそれぞれの関係者の運命も変化していきます。
ちょっと奇妙なお話です。リチャードを知っていた人、あるいは知らなかったけれどもその彼の表現したもの、書き物や写真から知った人、など、さまざまな人々が彼について知りえたことを語るのですが、それはリチャードの一部であり、それらがジグソーパズルのようにだんだんと全体を構成していきます。しかし、最後のピーズをはめるのはリチャード本人です。
造園家の殺人事件ですが、登場人物の語りに魅せられて、事件解決に向かっているのだということを忘れてしまいそうです。親しくしていた人でさえ、なんとその人のほんの一部しか知らないということを発見するのは驚きであり裏切られたような理不尽な気持ちにもなります。
本の訳者あとがきによると、ジェフ・ニコルスンは1953年イギリスシェフィールド生まれ。ケンブリッジ大学で英文学を学び、エセックス大学で映画と演劇を専攻。教師、ゴミ収集人、家具のセールスマン、警備員などの職を経て、TVやラジオのシナリオやコント台本を執筆。1987年にフォルクスワーゲン・フェチの男のロードノベル長編Street Sleeperでデビュー。この作品は長編の第2作だそうです。
主人公: リチャード・ウィズデン(造園家)
場所: イギリス、ロンドン
グルメ: なし
動物: なし
ユーモア: 小



