海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(ウーロンと仮面舞踏会の夜)
![]() | ウーロンと仮面舞踏会の夜 お茶と探偵10 (RHブックス・プラス) |
ローラ・チャイルズ | |
武田ランダムハウスジャパン | |
¥924(価格は変更になる場合があります) |
![]() | Oolong Dead (A Tea Shop Mystery) |
Laura Childs | |
Berkley | |
¥583(価格は変更になる場合があります) |
読むと、Trustは信頼できる?。
(ローラ・チャイルズ著)
インディゴ・ティーショップのオーナー、セオドシアのシリーズ第10弾です。いつの間にかもう10作品目なんですね。原作はすでに12作品出版されているようですので、まだまだおいしいお茶のシリーズは楽しめそうです。
セオドシアはチャールストン・クロスカントリー競技大会に参加し、月毛のキャプテン・ハーリーにまたがってまさに第五障害を飛びこそうとしたところで、急に馬が何かにおびえていななき暴れ始め、セオドシアは落馬。目がまわって倒れたところからようやく正気になってみると、そこには障害にもたれかかっている女性の死体が。
それはセオドシアの元カレジョリーのいとこでニュースキャスターのアビーでした。やり手のアビーは新しいニュース局に移ったばかりでなにやら昔の誘拐事件を追っていたらしい。セオドシアは、ジョリーに頼まれて事件を調べ始めます。
セオドシアの住むチャールストンは、仮面舞踏会の話でもちきり。その前にティモシーのお屋敷でのパーティもあり、華やかな雰囲気に包まれています。
インディゴ・ティーショップもさまざまな催しがあり、セオドシアやティー・ブレンダーのドレイトン、パティシエのヘイリーたちは大忙しです。
ジョリーはセオドシアに未練があるのか、パーティへのエスコートを申し出たりします。そこでおもしろくないのは現在のカレのパーカー(ビストロのオーナー)です。セオドシアが事件の調査にのめりこむのにつれ元カレとの接触が多くなり、パーカーはちょっと怒ってしまいます。さて、セオドシアはジョリーとよりを戻すのか、またはパーカーとの関係を続ける方を望むのか、女心は揺れそうです。
昔のプランテーションの跡地は歴史的建造物として残そうという活動があるのですね。
「地下鉄道」がちょこっと出てきますが、これは病院が嫌いな猫につうずるものがあります、ちょっとだけですが。
今回は、セオドシアの愛犬アール・グレイの出番はほとんどありません。残念!
お茶のウンチクとレシピがあります。
■シリーズその他の作品
過酷な広告代理店勤務からティショップを開店することになったセオドシアのシリーズは10作品が翻訳されています。その他はこちら。
ダージリンは死を招く
グリーン・ティーは裏切らない
アール・グレイと消えた首飾り お茶と探偵 3
イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部 お茶と探偵4
ジャスミン・ティーは幽霊と
カモミール・ティーは雨の日に
ブラッドオレンジ・ティーと秘密の小部屋
ロンジン・ティーと天使のいる庭
ホワイト・ティーは映画のあとで
もうひとつのシリーズは、卵料理のレストランです。
あつあつ卵の不吉な火曜日
チェリーパイの困った届け先
日本語訳になっていないシリーズに、Scrapbookのシリーズがあるようです。こちらも読めると良いですね。
主人公: セオドシア・ブラウニング(インディゴ・ティーショップのオーナー)
場所: USA、サウスカロライナ州チャールストン
グルメ: ティとお菓子
動物: 犬:アールグレイ(セオドシアの愛犬、セラピー犬)
ユーモア: 中
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