ワニと読むミステリ（ブラン・マントー通りの謎）

読むと、悪だくみはさらに悪だくみを呼ぶ。

（ジャン＝フランソワ・パロ著）
ニコラ警視シリーズの１冊目です。
ワニは、鉛を呑まされた男から先に読んでしまいました。
第１作目で、ニコラ警視の出生の秘密が明かされていました。
ニコラは、生まれ育った土地を離れ、パリへと追いやられます。侯爵の一人娘イザベルと恋に落ちたため、イザベルとの仲を裂くために侯爵がニコラをパリ裁判所付の見習い警視として送り出したのです。名付け親としてニコラをかわいがってくれた侯爵がどうしてこんなむごい仕打ちを。ニコラは悩みます。
が、最後に秘密が明かされるのでご安心を。
なにかと噂の絶えない警察内部をさぐるべく、ニコラはシャトレ裁判所付警視の宅に寄宿することになります。王国を揺るがす陰謀に加担しているかもしれないと思われていたラルダン警視が疾走し、ニコラが行方を捜査しますが、見つかりません。ラルダン警視の再婚相手は夫が行方不明だというのに、複数の男友達と堂々と出歩いています。その男友達の１人が殺され、容疑者となったのはほかの男友達です。痴情のもつれ？
ポンパドゥール夫人も事件に関心があるらしく、ここは慎重に捜査を進めないといけません。
ちょっとした失敗をすぐにくよくよしたり、イザベルとのことを思い出しては嘆いたり、どうも頼りなさそうなニコラですが、結局は立派に事件を解決します。
　フランスではTVシリーズになっているそうですが、これだけ面白ければドラマになりますね。
　ニコラ役の俳優はどういう人なんでしょうか。ハンサム？

　これは、１８世紀フランス　パリが舞台です。

主人公：　ニコラ・ル＝フロック（シャトレ裁判所付の見習い警視）
場所： 　フランス、パリ
グルメ：　なし
動物：　　なし
ユーモア：　小

ブラン・マントー通りの謎 (ランダムハウス講談社文庫) ジャン フランソワ パロ ランダムハウス講談社 １８世紀のパリを旅しよう