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ワニと読むミステリ(予期せぬ夜)

読むと、本人確認は難しいとつくづく思う。

(エリザベス・デイリイ著)
古いです。1940年。
本格推理ですよ。探偵の名は、ヘンリー・ガーマジ。
アメリカで絶大な人気を誇ったシリーズの1冊目だそうです。という折り紙つきの名に恥じず、実に面白いです。こういうのが推理小説っていうのですねぇ、と、ワニはとてもうれしいです。アガサ・クリスティと同時代だから、雰囲気は似ていますよ。
場所は、アメリカ東海岸の避暑地です。このころの避暑地はお金持ちしか行きませんから、なんともはや優雅なものです。
お話の始まりは、アンバリーという病弱な青年の避暑地への旅行です。アンバリーは21歳になると莫大な遺産を相続することになるのですよ、その誕生日の前日からが始まりです。
霧にはばまれて、アンバリーとその妹と後見役の伯母と家庭教師の一行は、真夜中過ぎにホテルにつきます。つまり、ホテルに着いたときは、アンバリーはもう21歳になっているのですね。莫大な遺産相続人です。
病弱とはいえ、これからの何不自由ない人生が待っているはずだったのに、翌日、崖の下にアンバリーの転落死体が発見されます。
発作を起こして、転落?
それとも、なんらかの殺人? アンバリーが書いていたはずの遺言状もなくなってるみたいだし。
うーむ、微妙。
アンバリーの親戚と交友のあったヘンリーが、事件の真相を探ろうと、州警察刑事ミッチェルとともに謎に挑みます。
アンバリーの旅行の目的は、いとこ(俳優)の夏季劇場の初日にぜひとも出席したかったこと。そして、そのいとこの金銭的援助をすること。このいとこがちょっと変わっているのですけど、俳優ならこのくらいは普通かも。
劇団の女優の不審な死やら、アンバリーの相続人が命の危険にあったりと、事件は続くのですが、その関係がわかりません。そもそもそれぞれの事件の間に関係があるのかも不明。
でも結局お金の問題みたいです。

ワニとしては、絶対シリーズ全部の翻訳を望みます。
一緒にハヤカワ・ミステリに要望しましょう!

主人公: ヘンリー・ガーマジ(探偵)
      Male
場所:  USA、東海岸
グルメ: なし
動物:  なし(しかし、ヘンリーは、猫を飼っているらしい)
ユーモア: 小


予期せぬ夜

早川書房

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