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ワニと読むミステリ(フランス鍵の秘密)

読むと、いったい誰が利益を受けるのか、よーく考えてみる。

(フランク・グルーバー著)
まず、フランス鍵って、なに?
これもニューヨークものです、良いですね。いつも言いますが、ワニはニューヨークが好きです。
ニューヨークの地図を広げて、xx丁目、xx番街、グランド・セントラル駅、とジョニーたちと共にニューヨークの街を移動するのが好きです。
事件の始まりは、ジョニーとサムがホテルの部屋を閉め出されるところからです。宿泊費滞納。
フランス鍵でロックされていますが、そんなことではめげない二人は、隣室の窓から自分たちの部屋に入り込みます。が、そこには見知らぬ人物の死体が! 右手に1822年製5ドル金貨(15,000ドル、1940年ごろの15,000ドルですよ)をしっかり握り締めています。
犯人にされそうになったジョニーとサムは、仕方なしにというか、好奇心からというか、まず古銭関係から調べ始めます。
古銭収集家の収集欲はつきることがありません。
すでに廃鉱になった金鉱から、また金は掘り出されるのか?
大会社の社長の邸宅の庭から、熊の置物が盗まれて、その後返されたのはどうしてか?
サムが街頭で力自慢を見せ、ジョニーはそれをネタに本を売るセールスマン。タンカが面白いですね。
オートマット(軽食自動販売機のカフェテリア)がでてきます。それと、もうこのころには、私書箱サービスがあったんですね。
フランス鍵というのは、柔らかな金属で作られた鍵で、これを鍵穴に入れて折ってしまう。そうするとドアは開かなくなる。開ける時は、先端の尖った堅い金属製の特殊な鍵を鍵穴に差し込んで柔らかな金属鍵に突き刺し、鍵穴の中の折れた鍵を回して引き出す。カード式になった今では考えられない工夫ですね。
シリーズものの全訳を期待したいです。

主人公: ジョニー・フレッチャー(本のセールスマン)
     Male
場所:  USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


フランス鍵の秘密

早川書房

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