「ヒミズ」【映画】

園子温監督作品、染谷将太・二階堂ふみ主演の、

映画　「ヒミズ」を観た。


「生きろ」と、君が言った。


感想。

①タイトルの発音に迷う。（「ミミズ」と同音）

②「ごめんなさい」は６文字だよ。

③よく殴り、よく殴られる・・。


見所。

①住田語録。

②泥まみれ。

③絵具まみれ。


うーん、別に面白くはなかった。衝撃作ではあるけれど、どうなんだろ。わっかんね。

主演二人の演技が凄い・・というか、身体張ってた。原作はどうなんだろ。わっかんね。

震災の情景や遭遇も描かれていたけれど、あんま関係はないよね。

あの震災で壊れた家族は沢山いるだろうけど、この作品の家族たちは元々壊れていたようだし。

とってつけた感じが否めない。「日本頑張れ」の希望も込めたのだろうが・・。

★★★☆☆


でも、最後に一つだけ。

この作品を “今” 観ることが出来て本当に良かった。


今の私は、過去最低に落ちていて、自分でも判るくらいに情緒不安定。

今まで溜め込んでいたモノが少しずつ溢れ出してしまった感じ。


とにかく今まであまり出てこなかった暴力的で破壊的な感情に、自分でも戸惑うくらいで、

無性に喚きたくなるし、初めて殺意というものが湧いたし、誰かを肉体的に傷付けたくなるし、

誰かに無性に縋りつきたくなるし、でもその腕を掴んで奈落の底に引き摺り落としてやりたくなるし、


生きていて本当に楽しくなくなった。

大好きな趣味にも手が出せなくなった。


何もしたくなくて、何もすることがなくて、でもイライラモヤモヤをとにかく消したくて、

負の感情を涙と一緒に全部外に出して、「睡眠」と「仕事」の毎日を繰り返した。


理性を保つ為に、殺人シュミレーションを頭の中に何度も何度も展開し、

「どうしようもなくなったらもう殺るしかない」という言葉を心の拠り所にしていると言ったら、

これはもうどうなんだろうね。自分でも遂にキたなと思ったわ。


でも、そんな中、この作品を観て、私の中に希望が湧いたのは事実。


共感・・と言ったらあまりシックリこないけど、私の代わりに壊れてくれてありがとうと思った。

冷静になれた。まだまだ自分は大丈夫だと思った。