サナダ虫 ~解体中~

Go on and fuck yourself

「月の影 影の海」【小説】

2013年09月22日 | 批評 「読」 
「月の影 影の海」(著:小野不由美)を読んだ。

十二国記シリーズ第1弾。


「お捜し申し上げました」

謎の男に、突然異界へと連れ去られた高校生の陽子。

見知らぬ国で、ことごとく裏切られてもなお迸る「生」への執着を描く!


感想。

①と、登場人物、一気に増え過ぎー!

②ほたほた。

③楽俊、イケメン過ぎやしないか。


文庫本(上下巻)で読むも、批評はまとめて。

上巻では裏切られっぱなしの陽子、下巻で漸く救いの手が差し伸べられてホッとする。

複雑な世界観ではあるけれど、何も解らない読者と同じ視点(陽子)で進むので、

安心して物語の中へと入っていける。巧いな~。

★★★★★


山田章博氏の挿し絵も妖しく美しい。

挿し絵がある小説は苦手だけど、ファンタジーは別。

挿し絵がないと中々掴めない。もっと入れてほしいくらい。

「魔性の子」【小説】

2013年09月17日 | 批評 「読」 
「魔性の子」(著:小野不由美)を読んだ。

十二国記シリーズ番外編(エピソード0)。


自分の居場所はここではない―

クラスで孤立する高里少年の周りで次々と起こる事故。

そして、更なる惨劇の果てに明かされるものとは・・。


感想。

①下の名前が出てこない。

②“広瀬”っていう生徒でもいるの。

③おっかない!


一応シリーズではあるけれど、単独のホラー小説としても楽しめるかな。

合間合間にシリーズに繋がるキーワードが出て来る程度で、

まだ何が何だか全然解らないというのに、物凄く引き込まれる!

ファンタジーは苦手なのに、続きが読みたくて本屋へ走った作品は久し振りかもしれない。

★★★★☆


遂に、「三国志」(全巻完備)を差し置いて、「十二国記」に手を出してしまった・・。


小野不由美だもんな~。面白くない訳ないんだよ。

解説等でも語られているけれど、もう“ライトノベル”の域を超えてるね。


完全版(新潮文庫)で集めていくので、どんどん新刊を出して頂きたい。

「オー!ファーザー」【小説】

2013年09月06日 | 批評 「読」 
「オー!ファーザー」(著:伊坂幸太郎)を読んだ。


ギャンブル好きと女好きと博学卓識とスポーツ万能の父子小説。(何)


感想。

①お母さん、やるなァ~。

②三島と井伏??

③一体誰が本当の父親なんだろう・・。(誰でもいいけど)


父親が4人(母親は1人)いるという設定は面白くて斬新。

だけど、テンポが悪いのか、途中でダレてしまい、読むのに時間がかかってしまった。

キャラクターや設定が良かっただけに、ちょっと物足りなかったかな。映画は期待?!

★★★☆☆