凡夫の日常(たんたんぴー日記)

たんたんぴー(キジョラン)は綿毛のついた種です。風に吹かれてどこに飛んでいくやら。淡々坦々にも通じる気持ちです。

お雑煮、すっかり生活の中から消えた、おせちも

2019-01-04 | 日記
昔から美味しいと思ったことない。大根やら菜っ葉やが入っていて全然おいしくない。でも正月は食べていた。それしか食べ物がないからだ。食べないと親父のげんこつが飛んでくる。母親は料理下手、ガスコンロもなく子沢山で家事に追いまわされ料理どころではなかった。結婚したら嫁が料理下手で作らない。子供は当然食べない。餅はきらいと食べない。料亭風に作ったが食べなかった。油脂のないあっさり食べ物には見向きもしない。おせちも。

子供ころの餅はうまかった。木の臼で杵つきだ。手返し水もあまり使わない。しっかりした食感だ。機械搗きになって不味くなった。水を多く入れるから水っぽい。練って作るためからだ。機械捏ね餅は不味いというので杵つき餅が現れた。日東あられの切り餅は昔の餅の味に近った。しかし30年ほど前に倒産し消えた。本業以外の投機失敗だとか。その後新潟県の切り餅が日本中を席捲しているが食べない。理由は言わずもがな。

現代の餅がまずいのはデフレのせいだろう。20年前より安い。前安い物しか売れない。安い物しか作れない。美味いもの出ないのは当然だ。