サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

量子力学とカルマの法則

2017-10-14 16:00:31 | 日記
科学者は、自分たちの発見は内なる実在に関する聖賢たちの発見ほどは重要なものではない、と謙遜しなければなりません。
〜科学は、手軽さと快適さをもたらし、病を癒し、物質を分析することはできますが、平穏や平静、平安や至福をもたらすことはできません。
科学は、荷車を改良して荷車をより頑丈で起動性のあるものとすることはできますが、馬を向上させたり馬にインスピレーションを与えたりすることはできません。18/6/68

ポニョ:昨日は量子力学と意思の力についてお話ししましたが、神の意思って少し分かりにくいな。

ヨシオ:神の意思の事を知ろうと思ったら、遠くに見える大きな山の例えが分かりやすいやろな。ポニョは山登りが好きやから、あちこちの山を登ったと思うけれど、登る前に登山ルートやら、気象条件やら、水の確保やら、その山の事を一生懸命調べてからでないと登山しないやろ。

ポニョ:当たり前やぜよ。登山が成功するかどうかは、事前にどれだけ時間をかけて、その山の調査するかにかかっているんやぜよ。特に冬山は危険が危ないぜよ。

ヨシオ:でも、ポニョがその山そのものだったら別に調査しなくてもええやろ。だって自分が山そのものやから、山の事は何でも知っている。

ポニョ:自分が山そのものやったら、山の事はなんでも知っているから調査なんて必要ないズラ。例えば、山の中腹に咲いているヤマツツジの根は地下に五十二センチのところまで伸びているとか、三万四千二百二十八匹の蟻が山に住んでいて、毎日、全ての蟻が歩く歩数は五百十二万三千二百四十三歩だって事も分かるし。

ヨシオ:蟻の歩数って…えらい細かいな。まあ、それと一緒なんや。
この宇宙は、神の神聖な意思の力によって創造されたので、その神の意思を知れば、別にスイスの地下で大きな実験装置を莫大な金をかけて作らなくても、この宇宙の全ての事を自動的に知ることが出来るんや。

ポニョ:科学者達も色々と苦労しているぜよ。昨日紹介した二重スリットの実験の結果、科学者達はやっと、意識が物質世界よりも根源的だと考えれるようになったもんな。
その結果、量子が物質化するのは、人間の意識が介在した時だって事が分かったんや。だから、人の意識によってこの物質世界をコントロール出来るのではないかと思い始めたんや。その結果、人の意識の研究が進み始めたんや。
また、量子力学によって、意識が物質世界よりも根源的だと分かったので、物質である脳が、肉体が滅んだときに死んだとしても、意識は残るのではないかと言う推測が成り立つから、近似死体験の研究も盛んになって来たし。
今の科学者たちは、おいら達がとっくの昔から知っている基本的な霊的法則をやっと認めることが出来たんや。昔から悟った人たちは、「霊主体従」って言って来たもんな。
そういう意味で、科学者って大きな岩山を少しずつ大変な努力をしながら登っているようなものやな。やっと頂上にたどり着いたと思ったら、そこにはヨギが座っていて、「君たち。それだけ労力と時間と金をかけてやっとここまでたどり着いたんか。先は長いぞ。まあ、しっかり頑張りたまえ。」と励ましてもらうようなもんなんかな。

ヨシオ:それだけではなく、神さんは、一瞬にして物質を違う物質に変える事だって出来るんや。だって、全ての物質は自らの意思によって創造されたから、その創造された時と同じ意思によって、天を地に、地を天にだって、一瞬に変える事が可能なんや。
今、科学者達は量子が物質化するのは、人間の意識が介在した時だって事が分かったばかりやろ。人間の意思に比べたら神の意志は計り知れないぐらいスケールが大きいんや。
そういう意味で科学者達は、もっと謙虚にならないといけないよな。だって、自分たちが知り得た知識は、ヴェーダンタの膨大な霊的な知識のほんの入口の部分に過ぎないんや。
例えば、今ポニョが、人の意識は物質をコントロール出来るって言ったけれど、人の意志の力とカルマの法則はどちらが強力ですか?と科学者に聞いても誰も答えてくれないやろ。

ポニョ:その質問は論理的ではないと、スポックのように言われるぜよ。だって最初にカルマの法則って何かを科学的に証明しなくては、答えられない質問やと言い出すのに決まっているぜよ。

ヨシオ:「科学者の皆様、カルマの法則って何ですか?もしあるとすれば、その法則の力は何に基づいているのでしょうか?」と聞かなければいけないのかな。こんな簡単な、基本的な霊的な質問にでさえ、今の科学者はまともに答えられないやろな。

ポニョ:簡単って言ったけれど、その答えを言ってくれますか?カルマの力って何に基づいていて、人の意思の力とカルマの法則の力のどっちが強いんやろか。

ヨシオ:ポニョ吉は人に聞く前に、もっと自分の頭で考えろや。簡単やないか。それじゃ聞くけれど、その前にカルマって一体何やねん。

ポニョ:カルマって…人が行為をして…そして…その結果が自分に返って来ることなんかな。

ヨシオ:さっき、宇宙は神の意志で充満し、その意志で全てを構成し、愛に満ちていると言ったけれど、その神も、自分を自分自身で見たいなと欲したんや。するとその神の欲望によって瞬く間に物質世界が現れ、四方八方に爆発的にそれが広がり、また、それらが収縮して、また一つになる卵型の世界が出現したんや。

ポニョ:トーラス、またの名をリンガムっていうんやろ。その卵型の頂点、地球でいえば北極の辺りにホワイトホールがあって、そこから膨大な量の物質が吹き出しているんや。それをビッグバーンと呼んでいるんやろ。そしてそれらの物質がリンガムの上半分を膨張しながら進み、リンガムの赤道を越えると逆に途方も無い重力で引っ張られながら収縮し始めて、全宇宙の物質がリンガムの一番下にある巨大なブラックホールに吸い込まれてしまうんや。
そしてリンガムの中心にある核に、全ての物質が融合するんや。そこでは、ヒスイやサファイヤなどの宝石でさえ、莫大な圧力と熱の為に溶けて液体状になっているって、サイババさんは言われたよな。そしてその核からまたリンガムのてっぺんに向かって物質が上昇し、ホワイトホールからビッグバンのように物質が飛び出て創造が繰り返されるんや。ところで、この事と、カルマとどう関係があるんでっか?

ヨシオ:今、ポニョが言った全ての事が、愛に基づいて行われているんや。全ての生きとし生けるもの。人類もこの壮大なリンガム上で繰り広げられる宇宙ドラマの役者なんや。そこでは、全てのものは、物質から生き物へ、そして人になり愛に包まれて最後に宇宙の創造神である、神自身とならなければならないんや。それはリンガムのホワイトホールからビッグバーンによって飛び出して来た全ての物質がたどる道筋なんや。

ポニョ:単なる物質から、愛そのものへの道やな。最初は創造神ブラフマーによって宇宙が創造され、そしてホワイトホールからブラックホールまでは宇宙を維持するヴィシュヌ神によって維持され、最後ブラックホールに吸い込まれて全てが融合するところまではシヴァ神によってコントロールされているんや。それってめちゃ壮大な宇宙ドラマやぜよ。

ヨシオ:もちろん、全ての物質は、原始的な生き物から、植物や昆虫、獣になって人になるんやけれど、人になったばかりの人は、まだまだ獣の性質を持ったままなので、リンガム上で神に向かって流れている大きな愛の流れに沿って上手く流れて行かないんや。

ポニョ:つまり、大きな愛の流れに逆らった行為をしてしまうって事なんか。

ヨシオ:そう。それがカルマを作るって事なんや。愛の流れに逆らった行為がカルマを作る行為なんや。もし、人が大きな愛の流れに沿った行為をしているのであれば、カルマは作らないんや。もちろん「自分が」良い事をしていると思い込めば、エゴがそこに絡んで来るから、人は「良い」カルマを作るけれど。その「良い」カルマも、人を天国に連れて行き、「良い」カルマを消費さすだけで、またこの世に送り返してしまう作用しかしないから、実は良くないんや。
だからさっきの話に戻るけれど、人は自分の中に持っている獣性、つまり欲望やエゴ、執着心によって、大きな愛の流れに逆らって生きて行けば、いつかはその愛に逆らった逆流は、大きな愛の流れによって元の愛への流れに引き戻されるんや。だから自分のした、大きな流れに逆らった行為は、必ず例外なく支払わなければいけないんや。それを支払っているときは、もちろん自分のやった間違った行為に対して罪を償わなければいけないので、どうしても苦痛を伴うんや。
でもそれは、その人から獣性を取り除く働きをするので必要な事なんや。
だからカルマを支払っている時に、とても辛くて、苦痛を取り除きたいと人が意志しても、カルマの法則が、その人の意思を凌駕するので、その人の意思はカルマを乗り越えられないんや。だからカルマの法則の力の方が人の意志よりも上にあるんや。

ポニョ:うーん。なるへそ。でも、その苦痛が余りにも大きいと、神さんの恩寵で苦痛を苦痛と感じなくさせて下さるんやろ。

ヨシオ:それは、その人が神さんに向かって祈り、お願いした場合だけや。神さんを信じない人は、神の恩寵をどうやって得ることが出来るんや?例え神さんが哀れんで、その人の苦痛を少し取り除いても、その人は「やった!ラッキー!」と思うだけで、神さんへの感謝の気持ちなんてほんの少しも示さないやろ。そんな人に神さんが恩寵を与えても、なんの意味も無いやないか。

科学者は、物質だけを詳しく調査して、魂を無視しています。
この二つの部分は、ヴェーダーンタ用語ではプラクリティとパラマートマと呼ばれてきました。
科学者は創造物(スルシティ)の本質を探究する人です。
聖者は創造主を知ろうとする人です。
科学者は創造物を研究することだけで頭がいっぱいです。
創造主についてはどうですか?
ひとたび創造主を理解すれば、すべての創造物を理解できます。
それゆえ、聖者ティヤーガラージャは言いました。
「ラーマよ、もし私があなたの恩寵(アヌグラハ)を得るならば、すべての惑星(グラハ)は私の手中に収まるでしょう」と。
このように、創造主を理解すれば、創造物についての一切は容易に知ることができるのです。31/8/88


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