サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

インタビュー特集(26)千の耳と目の巻

2017-03-18 16:00:58 | 日記

ポニョ:今回のインタビューでサイババさんはヒスロップさんに聴衆のレベルに合ったような話をしなさいって言われたけれど、どうやって聴衆のレベルなんて分かるんやろうか?

ヨシオ:質問の内容とか聞いたら大体分かるやないか。俺も毎日のように人がやって来て累計で三千人ぐらい来たけれど、すぐにその人やグループがどんなレベルか分かったで。だからそのレベルの内容の話をすると喜んで帰って行ったな。ある人にはアナーシャクティヨーガの話をしたと思ったら、次のグループにはアボリジニがディジャリードゥという楽器を使って如何に病を治したり、ヒーリングしたりするかという話をするんや。また霊的なバックグラウンドが無い人達にはエリザベスキュープラロスさんの話をしたりするけれど、最後はサイババさんの教えに導いて行くんや。それが俺の仕事やしな。

ポニョ:今もまだやってるぜよ。早くサイババさんが出て来てくれないかな。もう顔が長いおっさんとばかり話すのは飽きて来たぜよ。

ヨシオ:それはお互い様や。というわけで、今日もヒスロップさんにサイの組織の運営上の注意を与えているお話から始まりました。さあ。皆さんサイババさんがお待ちかねですよ。


サイ: 昨日の、外国人に向けた話で、あなたは人々を混乱させました。

H : どのようにでしょう? スワミ。

サイ: あなたは彼らの理解を超えた観念を語りました。彼らはあなたの言ったことをもとにして質問してくるでしょう。そうしてさらなる混乱が作られます。 あなたの理解力はとても高く、彼らの理解力はとても低い。彼らはスワミの教えを知る必要があります。理解を超えるような概念を知るのではなく。あなたの返答には大きな価値がありますが、彼らの理解力を超えています。グループのレベルを見極めて、そのレベルでスワミの教えを話しなさい。

H : しかしスワミ、もし自分が理解していることを話さないとしたら、その人たちを騙してしているような気になります。

サイ: それは彼らに必要な薬ではありません。それはあなたの薬です。彼らには彼らのレベルに合った言葉でスワミの教えを話してもらう必要があるのです。

H : よくわかりました、スワミ。次回はもっと上手くやります。ところで、スワミはこの小部屋におられ、レクチャールームはずいぶん離れています。この部屋で見えるのは壁だけです。

サイ: そう、壁だけです。しかし、スワミには千の耳と、千の目があるということを知らないのかね? スワミはすべてを聞き、すべてを見ています。

H : ババはどの側面において、すべてを見、すべてを聞いていらっしゃるのですか? イーシュワラ〔シヴァ神/至高神/主〕の側面ですか?

サイ: スワミは、普遍意識として、すべてを見、すべてを聞いています。

(スワミが、普遍意識として、すべてに気づいていて、すべての質問と回答を聞き、 人々の多様な心の反応を知っていた質疑応答は、マンディールのインタビュールーム から 300 ヤード〔約 274 メートル〕ほど離れていた。)

(翌日)

H : スワミ、私は昨日のイタリア人たちに対しては、いくらかましでしたか?

サイ: ええ、悪くはありませんでした。あなたはスワミの教えを話しました。一人の人がイエスについて語られたことで混乱しました。それと、言葉の問題もありましたね。

H : ええ、スワミ。英語を話せるのは通訳だけでした。

サイ: 何人くらいいたのかね?

H : おそらく50 人くらいだと思います。

(私がイタリア人グループに会ったのは 25 号シェッドで、マンディールのスワミ の部屋からは、だいぶ離れていた。シェッドとマンディールの間には、数階建の住居棟がいくつもある。)


1990年 2月17日

午前8時30分ごろ、スワミに呼ばれる

サイ: 何かね?

H : スワミ、解脱というものが、よくわかりません。その概念の価値は、どのようなものであり得るのでしょうか? 常に姿形が存在します。もしヒスロップの姿でなければ別の姿があります。

サイ: 先ず意識する存在がいます。それから、自覚、すなわち、普遍的な意識です。それが解脱です。

H : スワミ、私が観察するとき、私は、経験の意識たるものが、物事――恐れ、 喜び、怒り、見ている出来事、自分に起こっている出来事――を意識している場を横切っていくのを見ます。しかしそれと同時に、それを見ている存在、 見られている物事に影響されない存在がいます。しかしこのすべては、意識している状態が分割された一部なのではないでしょうか?

サイ: そうです、混合はあり得ます。意識と混合して、行きつ戻りつ、ごちゃ混ぜに見ています。けれどもそこには清らかで汚されていない、目撃者というものも存在していて、それ自体が解脱です。

H : スワミ、目撃は目撃であり、起こっていることとは無関係である。これは正しいのですね。であれば、経験することから離れたままで、目撃を観察し続けること、見続けることは、正しいことなのでしょうか?

サイ: ええ、それは善いことです。それは正しい方法です。あなたのサーダナについては、また別の機会に話しましょう。

1990年 2月18日

(1990 年 2 月 18 日、バジャンの前の、午前 8 時 10 分ごろ、スワミは私と新しい通訳者を中に呼んだ。腰を降ろすとすぐ、私はスワミにメモを 3 枚手渡した。1枚目は2月23 日の夜のボンベイ行きの便についてだった。フライトはキャンセルとなり、 私は一日早く発つべきかどうか迷っていた。ババは少しの間メモを見て、それから元の計画を続行すべきだと言った。次のメモは、セントラル オフィスが私に講演を依頼してきたことだった。スワミは、講演をするようにと言った。最後のメモは、サティヤ サイ ブックスアンド パブリケーションズ トラストの主幹、シュリ P.K.スリに関することだった。スワミは「イエス」と答えた。)

サイ: アメリカのサイ センターはどうですか?

H : 遅いです、スワミ。かろうじて100ちょっとですが、300から400はあるべきです。

サイ: 成長が遅い一つの理由は、ヒスロップの規律があまりにも手厳しいことにあります。サイ オーガニゼーションは、穏やかさ、優しさ、愛、調和を通して働きます。アメリカでは、人々は率直で、強い意見や見解を持っていて、それらはしばしば手厳しくもあり、同じような手厳しい支配をもって立ち向かわれると対立が起こり、進歩と向上は止まります。説得は、穏やかに優し さをもって行うべきです。やがて人々はそれを受け入れ、変わり、自分たちがすべきことをするようになるでしょう。

H : スワミジ、何ヶ月もかけて穏やかに説得しても効果がないと、断固とした行動を取らざるを得ません。

サイ: それは、人々があなたのことを、規律を担う役割にある存在として見ていて、 霊性のリーダーとは見ていないからです。アメリカでは女性は男のようです。 アメリカ女性は、男がしているのと同じように、強く手厳しい見解を持って人生に立ち向かいます。あなたはかなりの霊的な力を持っており、霊的な物事に関する長きにわたる広い経験があり、自分自身のサイへの信愛については完璧主義者です。その完璧主義が、帰依者たちには手厳しさに見えます。手加減しなければいけません。そうすれば、人々はあなたを霊的な人物、霊性のリー ダーとして見るようになります。そして、サイ オーガニゼーションにとって 不可欠なことをすることに賛成するでしょう。あなたが規律を敷いて抵抗に遭うとき、それはあなたに影響を及ぼします。 あなたは憂鬱になり、心を乱されて悩まされます。あなたは年を取りつつあり、 憂鬱な気持ちと悩み多き心が体を蝕みます。体はそれに苦しみ、老化します。 スワミはあなたのために、あなたに明白な真実を述べます。あなたの家庭で もまったく同じ状況が起こります。あなたの奥さんは霊的な女性で、長きにわたる深い霊的経験を持っています。奥さんは短気で、その気性と悩みが彼女の健康に影響を与えます。あなたはそれに反応し、それがあなたの健康を損ねる要因に加えられます。しかしこれら一切があなたの霊的な力に影響を及ぼすことは なく、その力は弱まることなく存在し続けます。あなたは幸せでいようと決意しなければいけません。そして、悩みと憂鬱を受け入れたり許容したりしてはなりません。
あなたの霊的な力、あなたの長きにわたる経験、そしてサイへの信愛のゆえに、あなたはアメリカにおける先任の帰依者なのです。サイはヒスロップに 絶対の信頼を置いています。何か組織の問題はあるかね?

H : はい、スワミ。私は責任を負っているので、必要なときには拒否する権限、 必要なときには行動する権限を持つ必要があります。

サイ: あなたには、必要とされることを言う権限があります。そのときには、優しく忍耐強く説得しなさい。アメリカに関しての問題は、すべて現地の責任者と話し合えば全般的な合意にたどり着けるかどうかを見ることができます。 しかしあなたには、正すべきものに見えることを言う権限があります。


1990年 2月21日

(スワミは帰依者の一グループと共に私を中に呼び入れた。私がいくつか個人的にババと言葉を交わす順番になると言った。)

サイ: あなたは善い帰依者です。スワミにはそれがわかっています。あなたにもわかっています。スワミがあなたのすべての面倒を見ます。幸せでいなさい。 いつ発つのかね?

H : 23 日の午前 11 時です、スワミ。

サイ: その前に会って、奥さんへの特別なプラサード〔神から流れ出る恩寵の意。
神が恩寵として信者に与える菓子などの食べ物〕をあげましょう。