血は争えない

上の子（大学2年）は、色々な面で私の実兄に似ている。しかし息子は兄に会ったこともないし養子に出た私は戸籍上は一人っ子となっており子供達も私が一人っ子と思っている。彼らの祖父母も血の繋がった祖父母と思っている。


別に隠しているというほどでもないが、小さい頃は説明するのが難しかったし、思春期になった頃には何となく微妙な年頃の子達に言いにくいなと思って言わずにいたら大分年月が経ってしまった。子供達がもう少し大人になったら言おうかと思っている。


体格や性格などで息子と兄が似ているなあと思うところは多々あるのだが、いちばん驚いてしまうのが筆跡である。小さい頃から何となく兄の筆跡を彷彿する字を書くなあとは思っていたのだが、息子が高校くらいの時、ある日なんとなしにその辺に置いてあった彼のノートを見たら、もう兄の字そのものである。この子は兄の存在さえろくに知らず、会ったこともないのにこんなに同じ字を書くなんてあるのだろうか、その時はちょっと背筋が寒くなるような感じさえした。


この間親戚の告別式に行った送迎バスの中で、私のちょっと上の従兄弟が、〇〇（兄の名）と最近会ったのか？、お前は実の母親には会ったことあるのか？等と大声で聞いてくるのでちょっと焦ってしまった。娘が一緒にいたのだが彼女にもそういったことを言ってないのだ。それまでうちの家族、親戚たちさえもそういうことをおおっぴらに話す人は誰も居なかった。暗黙の了解で話さないことになっていたかのように。


大人になった今は何とも思わないが小学生や中学生の頃はやはり自分の出自のことを考えると思い悩んだものだ。だから悩んで悩んで消化して、そして大人になったのにお気楽に大声で不意打ちに聞かれたことに驚いてしまったのだ。そんなに軽いものなのかと。でも子供達はやはり真実を言ったら驚くだろうし多少の動揺はあるだろうと思う。


成人したら言うか、母が亡くなった時に言うか、一生言わないか。
ちょっと迷う。

宝くじ

ちょっと前にアメリカで史上最大の830億の宝くじを当てた人のニュースを見たが、何だが庶民の私には想像つかない金額である。海外は寄付をしたり税金が掛かったり何だりで実際に受け取る額はだいぶ減るのかもしれないが、それにしても凄い額だなと思う。



昔は年末になると一組だけ買っていたが、もう随分と長い間買ってない。年末にささやかな希望を胸に買ってちょっとドキドキするのが、まああれはあれで楽しみだったかもしれないが何年も買って当然億どころか数千円とかも当たらなくて、そのうちどうせ当たらないんだから、としらっとした気持ちになってしまって買うのを止めてしまった。


日本の宝くじの最高額ってどれ位か知らないけれど、830億には遠く及ばないにしても数億なのかな、それでも生活変えられるかなという夢をもてるかも。それにしても830億ってとてつもない金額だなあと思う。常々5億なんて当てたいと思わないから5000万くらい当たらないかなと微妙に現実的に生活感のある額を夢見る私って…宝くじ購買対象として想定されてる？人じゃないのかもしれない。


当たらない宝くじより定期貯金に頼りたい私は先週満期を受け取り新たにまた契約してきました…。でも年末はまた買ってみようかな、宝くじ。