星を見ていた。

思っていることを、言葉にするのはむずかしい・・・。
良かったら読んでいってください。

眠り男(2)

2012-07-01 20:09:38 | 眠り男
それから僕は、昼でも夜でも唐突に異様に眠くなるということがたびたび起こった。
睡眠はそこそこ取っている。夜は12時か1時頃には寝るので5,6時間は寝ているだろう。
人によって必要な睡眠時間というものは違いがあるらしいので、僕には睡眠時間が足りないのだろうと最初は思った。朝の起床時間は変えられないので夜早く寝るようにした。といっても残業や付き合いがあると遅く帰宅するので仕方ないのだが、何もないときは早く寝るようにした。

夜型の妻はそんな僕を、もう寝ちゃうの、つまんないなあ、と言っていたが、たった今話をしていた僕が次の瞬間には眠りに落ちていることなどが度々あると、何かの病気じゃないのかと心配してくれたりした。
僕自身は病気だとは思わなかった。ごくたまにこういったことがあったにせよ、体は何の問題もなかったし、それに十分な睡眠を取った後にはそういったことはあまりないように感じたからだ。

だがある日、これはちょっとおかしい、と思うことが起こった。
土曜の夜、その日は妻が会社の社員旅行に出かけていていなかった。どうせ妻もいないし、休みなので目覚ましを掛けなかった。翌朝随分と遅い時間に目が覚めた。深く眠ったという感覚が体にあった。感じ的に昼ごろではないかと思い時計を見ると時計は3時を過ぎていた。

夕方3時まで一回も起きずに寝過ごしてしまったのか。僕は呆れた。
しかし夕方にしては辺りはやけに暗かった。カーテンを開けてみた。辺りは暗く、静まり返っていた。そばらく考え、そして今は朝の3時なんだと理解した。随分長い間眠った感覚が体中にあったのだが、案外3時間ほどしか寝ていなかったのだ。メガネを掛けもう一回時計を見た。やはり3時10分過ぎだった。秒針もきちんと動いている。

まだ朝まで時間があるのでそのまま寝た。ほんの3時間程度しか寝てない割になかなかそれ以降寝つけなかった。そのうちだんだんと夜が明けてきた。布団の中でもぞもそとしているうちに携帯のアラームが鳴った。

目覚ましの設定は平日だけにしてあるし、昨晩は掛けないで寝たはずだがいつのも癖で掛けたけたのだろうか、と一瞬思い時間を見てみると6時だった。いつのも起床の時間だ。
頭の中で、時間の感覚がよく掴めないままじっくりと携帯の時計を見た。
デジタルの数字を数秒間見つめた。曜日の表示が月に見えるが間違いだろうかと思いつつさらにじっと見た。最初は理解できなかったがやはりそれは月曜の朝6時だということが分かった。

何か腑に落ちない感じがして、とっさにベッドサイドにあるテレビのリモコンに手を伸ばし電源を入れた。
やはり月曜だった。いつも見ている平日の朝の情報番組をやっていた。

僕は何時間眠っていたのだろう。
丸一日以上眠っていたのか。
さすがにこれはおかしいと思った。土日は目覚ましを掛けず寝坊することは多々あるがどんなに遅くても昼前には起きていた。
酒を飲んだわけでも、睡眠薬を飲んだわけでも、寝不足だったわけでもないのに。
僕は自分の体の状況を、うまく把握することができなかった。

にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ
人気blogランキングへ
コメント
この記事をはてなブックマークに追加