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ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

機械冴ゆ

2005年12月22日 | 俳句雑考

寒風が吹いているのに、戸を開けっ放しのちいさな町工場があった。
なかがまる見えだった。機械や部品が乱雑を極めているようだったが、きちんと使いやすいように配置してあるのかもしれなかった。
新しそうな機械もいくつかあり、男がひとり忙しそうに働いていた。
「写真を撮らせてください」
と、声ををかけると、こちらを一瞥して
「どうぞ」
と、いって、また仕事をつづけた。
画像は19日、印西市大森で撮した。

   過程音いま決定音機械冴ゆ      草田男

断続的にきこえていた不揃いの試作の音が、安定した連続の音に変わったのだろうか。
「冴ゆ」が冬の季語。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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聞こえてた! (トントン)
2005-12-22 21:20:05
機械冴ゆ。

子供の頃、祖母の家に行くと、周りに一軒だったか、何軒もあったのか・・工場があって、機械の音が、バッタンバッタン聞こえていた。

隣におばの家もあり、そこにはいとこもいて、祖母の家に行くことは、そのころ一番の楽しみだった。

今でも、テレビでこの音の場面が出てくると、その頃の、祖母の家のまわりの風景を思い出す。

機械の音が冴え渡った冬でも、とっても暖かな気持ちだった。
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トントンさんへ (北総生)
2005-12-23 05:49:38
小生にも似たような環境のいとこがいます。子守り歌がわりに機械の音で育ったせいか、技術につよくなり、IT関連のしごとをしています。

いまは閑静な住宅街になりましたが、町工場はこちらのほうにも移転してきているのですね。大きな工業団地でして、そのうちに写真を撮ってこようと、いま、思いつきました。
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近くの工場 (自然が好き)
2005-12-23 17:46:30
子供の頃、家の近所に1人か二人でやっている工場というよりは作業場がありました。鉄の加工の仕事だったので時折グラインダーでよくベーゴマを削ってもらった記憶があります。その人も寒くとも仕事してました。その頃のことを思い出しました。がんばれぇ。
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自然が好きさんへ (北総生)
2005-12-24 05:53:31
手づくりのベーゴマですか。勝負に強かったでしょうね。小生は不器用なので、きちんと紐がまけませんでしたので、つぎの句のように、よろよろと回りました。

「べい独楽のおどけがましう廻りけり 

               麦人」
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