磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆の子●20●空白への挑戦 もう一人ではない

2006年07月09日 | 読書日記など
朝日新聞夕刊1991年7月20日
原爆の子●20●
空白への挑戦

もう一人ではない
広島捨てたはんこ職人


「被爆体験の手記は先生からの宿題だった。子ども心にも悪口を書いてはいけないと気にしながら、三時間ほどかかって仕上げた冒頭の作品は、他の七編とともに雑誌『世界』(一九五一年八月号)に掲載される。『原爆の子』になる三カ月前である。先生がよくやったね、大事にするんだよ」といって『世界』をプレゼントしてくれたことは、いまもよく覚えている。けれども、ほめてもらえると思って帰った家の反応は冷たいものだった。小島は回想する。「一応はね、仏壇にそなえなさいといわれて、そうしたんですが、いつの間にか本はなくなっていた。捨てられたんです。世話をしている遠縁の人たちのことには全然触れず、ぼくは不幸ですと書いた内容が気に入らなかったんです。」


小島純平さん。少しは広島を冷静に振り返る
ことが出来るようになったという
=東京都渋谷区の自宅で



小島さんは『原爆の子』が本になったのも、
「原爆の友の会」が結成されたこともしらなかった。

それは中学を卒業する広島の印章店に一年勤め、
東京に職をもとめ、住みついたからだそうです。

小島さんは、『原爆の子』の仲間たちが、
見つけ出してくれたことに感謝しているという。

もう孤立無援ではない。
機会があれば被爆の語り部もやりたいと
思っているそうです。

こんなことがあったのも、滋賀県での悲しい事件があったから努力されたのかもしれませんね。







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