『重松日記』
重松静馬・著/筑摩書房2001年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「「黒い雨」の創作モデルとなった幻の被爆日記ついに刊行。
生々しく記された被爆直後の広島の惨状。」
目次にあるように、重松さん以外の方も書かれています。下「」引用。
「目 次
火焔の日--死線上の彷徨………………………………………………三
被爆の記…………………………………………………………………八九
続・被爆の記…………………………………………………………一六七
*
広島被爆軍医予備員の記録(岩竹博)…………………………二一九
重松静馬宛井伏鱒二書簡…………………………………………二五三
解説(相馬正一)………………………………………………………二七三
装禎 多田 進」
戦争になるとラジオ放送もつまらなくなるのか……。下「」引用。
「考えてみると、僕の家でも最近ついぞ笑ったことがない。ラジオ演芸放送の万才も落語も士気を鼓舞する内容で、心から笑ったことはない。」
僧侶でもないが、重松さんはお経が読めるので、お経を頼られたという。
この言葉の意味も被爆された方からなら、よくわかります……。
「『最も正しき戦争よりも、最も不正な平和を私はえらぶ』キケロ、ローマの政治家……と印刷してあった。
正しき戦争より不正な平和をえらぶ、正しき戦争より不正な平和をえらぶ……。この句にとびついて、力の限り抱きしめて、はなしたくない。胸中で何かがむらむらとわき上って来た。」
正しき戦争などはなく、不正から戦争は生まれる……。
「正戦論」も正義の戦争ではなく、してはならない戦争を主張されたもので、正義の戦争などではないと、藤原帰一はのべていた……。
戦争よりはいいなんて、それで不正を許してはならないとも思う。
確実に世の中は悪くなる……。いつものことは続いているが、薬害C型肝炎の報道は、薬害エイズの時よりも数段おちているとしかボクはに思えない。いつものことが悪化しているのだ。それにつれて、正戦論などと、いかがわしい論理を展開する輩も増えている……。
不正が「戦争」の原動力。
ヒトラーは単なる引きがねをひいただけという方もいます。
解説にこう書かれてあります。下「」引用。
「現存の二人の往復書簡を見る限り、「黒い雨」が文字どおり井伏と重松の二人三脚で書き進められて行った経緯がよく判る。」
この本には、井伏さんの書簡はあります。
しかし、重松さんのはなかったと思います。
井伏さんは丁寧に対応されたのだと思いました……。
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重松静馬・著/筑摩書房2001年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「「黒い雨」の創作モデルとなった幻の被爆日記ついに刊行。
生々しく記された被爆直後の広島の惨状。」
目次にあるように、重松さん以外の方も書かれています。下「」引用。
「目 次
火焔の日--死線上の彷徨………………………………………………三
被爆の記…………………………………………………………………八九
続・被爆の記…………………………………………………………一六七
*
広島被爆軍医予備員の記録(岩竹博)…………………………二一九
重松静馬宛井伏鱒二書簡…………………………………………二五三
解説(相馬正一)………………………………………………………二七三
装禎 多田 進」
戦争になるとラジオ放送もつまらなくなるのか……。下「」引用。
「考えてみると、僕の家でも最近ついぞ笑ったことがない。ラジオ演芸放送の万才も落語も士気を鼓舞する内容で、心から笑ったことはない。」
僧侶でもないが、重松さんはお経が読めるので、お経を頼られたという。
この言葉の意味も被爆された方からなら、よくわかります……。
「『最も正しき戦争よりも、最も不正な平和を私はえらぶ』キケロ、ローマの政治家……と印刷してあった。
正しき戦争より不正な平和をえらぶ、正しき戦争より不正な平和をえらぶ……。この句にとびついて、力の限り抱きしめて、はなしたくない。胸中で何かがむらむらとわき上って来た。」
正しき戦争などはなく、不正から戦争は生まれる……。
「正戦論」も正義の戦争ではなく、してはならない戦争を主張されたもので、正義の戦争などではないと、藤原帰一はのべていた……。
戦争よりはいいなんて、それで不正を許してはならないとも思う。
確実に世の中は悪くなる……。いつものことは続いているが、薬害C型肝炎の報道は、薬害エイズの時よりも数段おちているとしかボクはに思えない。いつものことが悪化しているのだ。それにつれて、正戦論などと、いかがわしい論理を展開する輩も増えている……。
不正が「戦争」の原動力。
ヒトラーは単なる引きがねをひいただけという方もいます。
解説にこう書かれてあります。下「」引用。
「現存の二人の往復書簡を見る限り、「黒い雨」が文字どおり井伏と重松の二人三脚で書き進められて行った経緯がよく判る。」
この本には、井伏さんの書簡はあります。
しかし、重松さんのはなかったと思います。
井伏さんは丁寧に対応されたのだと思いました……。
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