磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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146“悪法も……”

2007年03月17日 | ライト小説
アカネさんシリーズ001
恋のタイムマシーン

十二、結婚よ!



146“悪法も……”


それは、全く、生まれ育った環境がちがうからよ。

わたしは西崎グループの社長令嬢、彼は貧乏学生。

彼には悪いけれど、大学になんて通える身分じゃない人間かもしれない。

あがいている小一郎と、優雅なわたし。

そのちがいでわたしは小一郎のことが気になるのよね。

貧乏な小一郎は貧乏な聖フランシスコが好きなのよ。

『金持ちが天国に入るのはラクダが針の穴を通るより困難である』と、小一郎は聖書の言葉をいうわ。

でも、現代ではそんなことはないのよ。そんなことを言うのは、小一郎とあの老人ホームの田宮老人くらいなものよ!

「悪法も法なり!」なんて、永山さんが言ったら、田宮老人は言ったわ。

「それは、訳が間違っとる! 『悪法も法によっては正しい!』が正確な訳だ。サー・トーマスの名文句じゃ。この諺ができたのは、中世のイギリス、国王ヘンリー六世の時代じゃ。国王は離婚して再婚したかったわけだが、教会がそれを認めなかった。巨大な権力をもっていたが、国王は教会を恐れていた。国王はサー・トーマスにきくのじゃ、ローマ教会のいうことが正しいのか、国王か! サー・トーマスは神学者ではないから、法律的なことしかいわない。それで、答えをもとめた。そこで、サー・トーマスはいったのじゃ、『悪法も法によっては正しい!』と、それで、サー・トーマスは死刑となったのじゃ。つまり、国王は離婚したかった。だが、離婚を認めない教会こそが間違っていると言わせたかった。ところが、サー・トーマスは法律学的に物を言ったのだ。例え、悪法であっても法律に従ったサー・トーマスは王を侮辱したという罪で死刑となった。そんないい加減な意味で使われたものじゃない!」

田宮老人は惚けが混じっているそうで、本当かどうか知らないけど。

そのあと、王は離婚して、再婚した。

自らの教会、英国国教会をつくった。

今じゃ、教会にそんな力があるとは誰も思っていなわ!

そんな力があったら、こんな世の中にはなっていないものね。

『悪法も法によっては正しい!』っていうのも時代遅れだと思うわ!

悪法は改正されるべきよ!

それが民主主義の時代ね!

『悪法も法なり』なんてね諦めの言葉はいけないわよ。プラス思考! プラス指向よ!








閑話休題

国際法は大国に有利にできています。

あきらかに差別ですね。

これを改善しないかぎり、

テロの撲滅も望めない気がボクもします……。

武力ではなく、言論で解決できる

国際社会になってほしい。

03/15  核廃絶署名の若者 新たな平和活動組織 結成【NBC】










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