磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波新書 青版49 原子力と平和-アメリカの知識人はどう見るか-

2009年07月17日 | 読書日記など
『岩波新書 青版49 原子力と平和-アメリカの知識人はどう見るか-』
   カール・W・ドイッチュ、他(著)/
     飯野紀元(訳)/岩波書店1950年

どうもピントがずれているような感じがしてならなかった……。



■目 次■
原子時代における支配力と平和の危機  1
      カール・W・ドイッチュ著
 1 支配力とその西洋文明における意義  2
 2 絶對兵器の時代における強制力の危機  12
 3 國連憲章における強壓と同意の関係  25
 4 世界的規模の多數決主義による世界政府案による強制的要素  29
 5 原子力エネルギーの國際管理--新しい問題の最初の大きなテスト  64
 6 今後數十年間の可能な過渡的解決としての主權國家の廣範圍な軍縮  80
 7 長い眼でみた眞の世界協同社會へのチャンス  95
原子時代における精神衛生  103
      フランツ・アレキサンダー著
原子エネルギーの建設的利用のために  123
      ヘンリー・N・ワイマン著
 1 建設的行動への第一義的條件  126
 2 現情勢の分析  129
 3 何をなすべきか  132
 4 国際關係  141


フランシス・ベーコンの迷言? 下「」引用。

「自然を統御するあらゆる試みは、「自然を征服せんがためにまず自然に従わねばならぬ」というフランス・ベーコンの卓見を第一歩とする。」

征服なんて、そもそもできるものではないのでは?

自然は私たち自身もその一部であるのだから……。


奇襲はできなくなるという。下「」引用。

「イェール大學國際問題研究所の編著『絶對兵器』の執筆者たちは、原子爆弾をもった數カ國のあいだの長期にわたる不安な平和の可能性を豫想し、この爆弾や長距離攻撃兵力が大都市からかなり遠い所に分散されてあれば、各國は他國に大きな危害をあたえうるであろうが、どの國も報復をまぬがれる希望はもちえないし、またその勝利を確固たるものにすることもできぬとみている。こういう事情の下では、奇襲の軍事的価値は「一般に想定されているよりも重要性が少いかも知れない」し、どちらの側も先制的に戦闘行為を開始することから、多くの期待することはできないであろう。このような期間を通じて、最終的な衝突に至る前に、軍縮なり國際管理なりの交渉を再開する機會は充分にあるであろう。」

今まで、なかったということだけではないのか?

核兵器を持つということ、原発を持つということを、もっと大きな目でみる必要があるだろう……。













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