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核拡散のゆくえ-核大国の世界か- A world of nuclear powers?

2009年07月17日 | 読書日記など
『核拡散のゆくえ-核大国の世界か- A world of nuclear powers?』
   アラステア・バッカン(編)/
     鹿島平和研究所(訳)/鹿島研究所出版会1968年

そもそも英知や自制心があったら、核兵器も、原発にも手を出さなかっただろう。
--いくら大胆であったとしても、まだ基礎的研究の段階だろう……。
便所のないマンションという原発をよく作れたものである……。



「序」 下「」引用。

「この本は「核兵器に関する国際会議」のために準備されたものである。同会議はカナダ国際問題研究所(トロント)、英戦略研究所(ロンドン)、カーネギー国際平和基金、アメリカン・アッセンブリーが協力して実施しているもの。カナダのオンタリオ州スカーバラで開かれ、二十五カ国から六十五人の著名な人々が個人的な資格で参加し、核拡散防止問題を討議した。討議の報告書は、それぞれ別個にパンフレットでだされ、アメリカン・アッセンブリーで入手できる。
 ラステア・バッカン英戦略研究所の監修でまめとられたこの本は、この国際会議の討議の基礎資料とするために作られたものである。しかし、核拡散防止問題のさまざまな会議の基礎資料として、米国はじめ各国で使われているだけでなく、大学のテキストにも使われている。一般の読者にとっても、興味深いものであろう。
 この本で述べられている意見は、それぞれの筆者の意見であり、かならずしもアメリカン・アッセンブリーの意見ではない。アメリカン・アッセンブリーは公開討議にかける諸問題について、どんな立場もとっていない。また、核拡散防止問題にかんするこの計画について、全面的な協力を惜しまれなかったカーネギー国際平和基金に、深く感謝するとともに、ここで述べられた意見が同基金の意見でもないことをあらかじめお断りしておきたい。
    アメリカン・アッセンブリー会長
      クリフォード・C・ネルソン」

ルソーの寓話と国際関係……。下「」引用。

「-略-ところが、そのとき野ウサギが一匹とび出してきた。一人の空腹を満たすためには十分である。五人のうちの一人がそれを捕らえた。そのため、その男の飢えは満たされたが、シカは逃げてしまった……。
 ルソーはこの寓話で、国際紛争の根源となっている特定国の利害と、各国共通の利害との相克を説明しようとした。ルソーがこれらを書いたのは二百年も前で、まだ核兵器はなかった。しかし、この寓話は、今日もなお、いきている。」

アメリカがウサギをとりまくっていた……。
--そして、常任理事国、すべてが、それに倣った……。

確率が高まる……。下「」引用。

「第一に、核保有に踏み切る国がふえれば、紛争のさい核兵器が使用される確率が高まる。-略-しかし、重要な点は、核保有国がこの主張を信じていることだ。」

しかし、ピストルを例にとれば、そうだろう。
日本では数がそもそも少ないから、アメリカよりは確率は低いのでは?
--そういう場合もあるだろう……。

英知があるなら核兵器は保有しないだろう。下「」引用。

「ホフマン氏はその論文(後出)の中で次のように述べている。
「核兵器をもてば、すぐに英知と自制心をもつようになり、バカなことはやらないようになるのであれば、世の中は簡単なものだ。バカなことをやらないようにするという点では、二大核大国体制も、他のいかなる核国際体制と同様、あまりいいものとはいえない。英知と自制心があれば、核拡散を問題にする必要もないからだ。問題は、核兵器がたとえその所有者を利口にするとしても、たかが知れたもので、長つづきはしないということだ。」

インドと倫理……。下「」引用。

「また、核武装を主張する人たちは、インドが世界の他の国民より、道徳的にいっそう完全だとは信じていない。」

ガンジーは、インド政府とはもはや関係がない!
--ジョン・レノンが英国政府と関係ないように……。

中国は……。下「」引用。

「ソ連の核開発は主に対米関係の観点からとらえられていた。中国の核実験も、米国との対決に関連があることは明かだが、中国の場合、それらは日中関係にも直接影響をもつ。」

それよりも、米軍基地があることが大きいだろう……。












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