磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆と文学 創刊号

2008年06月05日 | 読書日記など
『原爆と文学 創刊号』
   原爆と文学の会・編/四国五郎・絵/原爆と文学の会1972年

この本は山口勇子さんが、東京に引越したので、つくられた冊子のようです。

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「月夜のラッカショウ」山口勇子・作が掲載されていました。

被爆二世関連について書かれてありました。下「」引用。

「  被爆二世 五つのこどもが 白血病という
    みれば史樹と 瓜二つなり

 これ『ぼく生きたかった』の名越史樹ちゃんの父親が日記にかいたものである。彼はこれをよんだのだろうか、史樹ちゃん父親は、『私自身、被爆教師ではありません』(『未来を語りつづけて』)といっているのだから奥さんが被爆者だとわかる。-略-
 史樹ちゃんのお母さんは「史樹への手紙」のなかでつぎのように書いてる。
「そして、もし、“ぼくのせい”じゃなくてあなたの病気が、お母さんが被爆していたせいだったとしたら、ほんとうにどうしよう。原爆をつくり、そして、それをヒロシマに落としたアメリカは、今すぐ史樹は“もとの体にしてよ”と永遠に叫びつづけるのです。
 “ぼく生きたかった”と史樹と同じように小さく死んでいった人たちと手をつないで、お母さんがんばります。
 もう、二度と原爆を落とさせまい。日本中、世界中、どこの国の子供たちも、“ぼく生きたかった”と泣かないですむように。」」

“死んだ女の子”ナジム・ヒクメット作詞。
--二つの訳がありました。一つは歌、一つは詩集。

一連目でもかなり感じが違う。
--まずは、飯塚広の訳詞。下「」引用。

「とびらをたたくのはあたし
あなたのむねにひびくでしょう
小さな声がきこえるでしょう
あたしの姿はみえないの」

--そして、中本信幸の訳。下「」引用。

「開けてちょうだい たたくのはあたし
あっちの戸 こっちの戸 わたしはたたくの
こわがらないで 見えないあたしを
だれにも見えない死んだ女の子を」

YouTubeでもアップされていますね。

W・L・ローレンスの言葉が掲載されていた。下「」引用。

「原子爆弾に対しては、ただ一つの防御が存在し得るだけである。すなわち平和である。それはすべての科学者たちが一致してのべている   W・L・ローレンス」

W・L・ローレンスはウソの記事を書いた。下「」引用。

「広島の廃墟に放射能なし。
陸軍調査官、大地の溶解もなしと報告--六万八千戸の建物に被害。
東京九月十二日=W・L・ローレンス(ニューヨーク・タイムズへの電報)」
広島TODAY』より

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この冊子が生れるまでのことが書かれてあります。下「」引用。

「今年の三月、山口勇子が東京に存在することになって、いきなりわたしのとろこに電話がかかってきた。そして文学における原爆のたたかいをすすめる話になり、『原爆と文学』を創刊すること話に発展した。しかし、多忙な日々のなかで、いっこうにその計画ははかどらないまま、創刊を八月にまにあわせるにはぎりぎりの日限がきてしまった。そこで、急拠、連絡とれるところだけでも連絡をとりあい、一気呵成にこの創刊号をつくりあげた。」










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