磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

145畳(たたみ)

2006年08月10日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

九、京都議定書

145畳(たたみ)



「この畳っていいよね。香りもいいわ」
「夏涼しく、冬温かくというものさ」
ミス・ホームズはザ・ビートルズの国から来ただけの人であり、三味線に興味をもったらしい。

もちろん、ザ・ビートルズのメンバーも日本の楽器に興味を示した。

ホテルに帰る。
「ここは眠るため、休むためだけの場所だなあー。日本庭園なんてないものなあー」

「眺望があるだろう」と、勇気。

「でも、それよりも、日本庭園の方が、心休まるね」
「アメリカ人がいうことかよ」

「勇気はそう思わないのか?」
「眺望の方がいいよ」

「そうか、それは個人の嗜好の問題だなあー。僕は日本庭園の方が、落ち着いて楽しい気分になれたよ」
「マイクは、盆栽っていうのにも興味があるような気がしてくるよ」
「もちろん、あれは芸術だ」

「案外、マイクも日本好きだなあー」
「そうだよ、だから来たわけだよ」
マイクはやわらかな表情で笑っていた。

「でも、日本じゃ、盆栽は年寄りの趣味だよ」

「まあ、芸術を理解できるには、年齢をへる必要がある人たちもいるからなあー」
「なんか、僕をおバカにしてない?」

「……気付いた? すまないね。あははは……。今日は日本に来て、やっと楽しい思いがしたよ。ディズニー・ランドも、本場はアメリカだからね。僕がいうのも、何だが、江戸や京都の文化を日本人は大切にしていて欲しいね。伝統とやらを受け継いでいってもらいたいものだ」

「マイクでも、思うのかあー。そんな物に価値があると思うのかあー。言われてみないとわからないものだなあー」
「京野菜は、栄養価も高いそうだよ」

「そうらしいね。あのお漬物、べったら漬けは、お肌にいいって、お母さんが話していたよ。お土産はそれでいいってさ」

「僕は舞妓さんを見て、キッスを思いだしたよ。ママがファンだったよ」
「あのロック・グループも日本の影響を受けていたそうだね。僕の家じゃ、お父さんがファンだよ」

「そうさ、歌舞伎からヒントを得たらしいね」
「でも歌舞伎の元は中国らしいよ」

「そうだなあー。いろいろな文化が影響しあっているというわけだ。アメリカ一国だけじゃ、そんなことはなかったなあー」

「アメリカは世界一だろう」
「でも、歌舞伎はないね、京劇もない。そのくらいはわかっているさ」

翌朝、蹴上げに行く。
「明治にこの水道はつくられました。京都の産業、生活をして行くには、水は大切なものです。この蹴上げ上水では、日本最初の発電がおこなわれ、その電気で日本初の市電が運転されていました」

「京都はめずらしい物好きだからね」
京都の街を散歩する。

「この疎水も明治につくられたもので、この哲学の道を西田幾多郎などの哲学者が歩いて、哲学的な考えを思い浮かべたらしいよ」

それから、湯葉屋さんに行く。
「老舗ですね」とマイクは日本語で話していく。








閑話休題

京都の観光地には、
歴史があります。

伝統を大切にしている人たちがいる。

そういう生活はうらやましい気がする。

畳のサイトがあります。

tatami-shop.net通販ページ






↓1日1回クリックお願いいたします。

ありがとうございます。






Index[Ra.]











最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。