磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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035 いじめにあうのはよい子

2007年05月14日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

二章、首つりの木の下で




035 いじめにあうのはよい子


少年は水面を見つめていた。ソーリィーは何も話さぬ少年の顔をのぞきこんだ。
「おじさん、本当に僕のこと知らないの?」

「知っているさ。でも、忘れたほうがいいことは忘れることにしている」

「それで、忘れることができるの?」

「できない!」

ソーリィーも少年も笑った。

「おじさんの娘って、自殺したんでしょう」

「真美か……。そのとおりだ」
眉間に皴ができるソーリィー。

「どうして自殺したの」
「いじめがあったからだよ」

「弱かったんだね」
と、自分のことは棚にあげる少年。

「そんなことはないさ。しっかりしたいい子だったよ」
ソーリィーは力むことなく、自然に口にした。

「母親が幼稚園のときに交通事故で亡くなったんだよ。それなのに、わたしは何もできなくって、真美のほうが親みたいだったなあー」

「親みたいだったの?」

「そうさ、食事なんてつくっていたのは、わたしよりも真美の方が上手だった。だから、その数も徐々に真美の方がよくつくるようになった」

「いい子だったんだね」
「そうとも、いじめにあうような子供はよい子なんだよ」

「よい子?」
自分もよい子なのかもしれない……と頭の隅で少し思った。でも、すぐに否定した。

「いじめにあうような子供はよい子が多いんだよ。そして、自殺するような子どもも、よい子が多いんだよ」

「そうかなあー。そうでもないと思うよ。おじさんの娘の真美さんは、そうかもしれないけどさあー」

「いいや、文献にはそう書いてあるんだよ。わたしの思いこみじゃない……」








閑話休題

母の日はアメリカからきたようです。

母の日【goo Wikipedia】

その白いカーネーションを贈られた亡き母は、

献身的に平和運動されたAnn Marie Reeves Jarvisという。

「平和を祈るイベントが始まりだった」
と書いておられる方もいます。

『私たちの夫は、虐殺の血の臭いに満ちて
帰って来るべきではない。

私たちの子供は、今まで私たちが教えてきた
慈悲、寛容、忍耐を忘れるために、
戦争に連れて行かれるべきではない。

私たち、この国の母親は、
どこまで優しくなっていくのでしょう。

自分たちの子供が、相手の国の母親の
子供を殺すのをだまって見過ごすほどに
優しくなってしまうのでしょうか。』

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