磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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097 教室の独裁者

2007年07月15日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




097 教室の独裁者


「いくらでも方法はある。でも、まず仲間をつくることだ。“いじめ”の問題は学校の先生だけでは、なくなるもんじゃないんだよ」

「友達は大切だな……」

「しかし、進学校じゃむずかしいかもねえ」

「多くの大人も、教育のことを考えるのが、先進国では当たり前のことになっているし、地元の人たちが、学校づくりに取り組んでいるんだよ。法律もそうできている。地方の人たちが関わるようになっているんだよ」

「大人の人たちが……」

「そう、教師が教室の独裁者になってはいけないからだよ。きみのクラスの担任は、それでは独裁者じゃないか」

「でも、先生はこれがもっとも進んだ民主主義だっていっているよ」

「間違っている」
ソーリィーはため息をついた。

「人権を大切にしない人たちが民主主義を語るなんて、そんな権利こそないのよ。民主主義とは、一部の人のためにあるんじゃないのよ。人権というものは、何をしなくっても、そなわっている、人間として生まれもった権利なのよ」
沙也加は怒りがこみあげてきた。

「でも、そんなこと世の中では通用しないことだよ」

「少年のいうとおりさ」
高橋青年は冷たく笑った。

「でも、あるカトリックの神父が、黒人解放の説教をしたとき、多くの黒人たちは、彼を非難した。そんなことをしたら、白人になにをされるかわからない。でも、その聴衆の中に、あのキング牧師がいたんだ。そして今では、誰もが人種差別はいけないと知っている」
ソーリィーは思いこめて話した。

「民主主義という言葉を気楽に使う人がいるけど、そんなのは民主主義ではないわ」

「平和だって同様。ヒトラーも日本軍も「平和のための戦争」と話していたそうだよ」

偽善者は言葉の意味をかえる……。

戦時中は、街にも住んでいる草の根、軍国主義が日本をつつんでいた……。








閑話休題

キング牧師は、

そう期待されるほどの人物でなかった。

バスボイコット運動をしているうちに、

どんどん、大きな運動になっていく……。

最初は、キング牧師もあれほどのことには

なるとは思っておられなかっただろうと

書く方がいますね。

I have a dream……。

いい夢ですね。

イマジンしましょう。












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