磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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142伝統

2006年08月07日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

九、京都議定書

142伝統



「京都にはいろいろな伝統的なものがあります。でも、本当の伝統というのはただ伝えていくのではなく、それを伝承したものが、その時代にあったものに創意工夫していくものです。新しい物好きの京都人と他の地方の人からは言われます」

「伝統かあー。僕の生活に伝統なんかあるのだろうかなあー」
と、勇気は考えてみる。

「伝統は自分たちで守るものですね。今の日本人って多くは古い日本のことを、ダサいとか言っているのはがっかりするわ」

「そんなことはないさ。むしろ、軽率な今の日本の文化より、よほど優れているよ、江戸の文化もなかなか素敵だよ」

「何でも、西洋の物がよいというものではないよね。インドの時計が世界一と言われているよね」

「どうしてか、東洋の物を日本人は低くみてしまう」と、勉。

「山菜寿司が運ばれてきた。食べてくださいね」
「鱧の出汁でつくられたお吸物もおいしいですよ」

「刺し身湯葉もどうぞ。明日は湯葉のお店と、豆腐のお店を見学しますよ」
「京都の水、水は命をささえる大切なものですね。それも勉強してくださいね」

「この野菜はなんという野菜なの」
「壬生菜どす」
「壬生菜って聞いたことないなあー」

「これは、京野菜といって、これも伝統ある野菜です」
「野菜までに伝統があるのか?」
マイクはびっくりしている。

勉はあることを思い出した。
「壬生浪って言葉あったよね。たしか新撰組のことだったよね」
「そうです。ごろつきとかわらないから、壬生浪って陰口たたかれていたんですよ」

「この水菜はおいしいね」
「水菜と壬生菜は煮ていますけど、違うもんどっせ。壬生菜と水菜は葉っぱがちがうんです」

「美味しいよ」
「美容と健康にもいいにのよね」

「そうでっせ。京野菜は京都がほこる野菜でっせ。伝統が息づいております」
「へえー、知らなかった」と勇気。

「このごろは、品種改良というのをするでしょう。ほら、放射能をかけて、遺伝子に傷をつけて、ええ野菜をつくろうと実験してはるでしょう……」

「でも、人間なら遺伝子が傷ついたら、ガンになるっていわないかい!?」」

「そうでしたね。そんなことして欲しくもないのにね。金儲けのためにしている人たちがいます」
「また、アメリカだなあー。遺伝子組み換え食品とかいうのあったよねえー」

「まったく、アメリカってあきれるよー。拝金主義者でいやだねえー」
「アメリカン・バッド・ドリーム」と、あきれる博士。

「京都はアメリカみたいに環境を破壊しないで、品種改良も伝統でやってきたんだよ」
博士はうれしそうな顔をして、壬生菜を箸でつまんで食べた。
「栄養もえいよ」

勉からならった日本語のダジャレであるが、確かにいい。







閑話休題

遺伝子組み換え食品は、
これも、アメリカからものですね。

BSEもあきれたと、
マスコミでも、
杜撰な管理体制に
非難の声をあげていましたね。

しかし、BSEの場合は、
どうもフグの毒のように考えていては、
やはりまずいと思います。
もっと抜本的な解決を願いたいものです。

プリオン説はほとんうか?をご紹介したいです。

【電子号外】
【中国新聞】'06/8/6 〈1〉 〈2〉 〈3〉








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