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現代史・戦後篇 24 アメリカ 1 核の時代 The atomic age

2008年08月19日 | 読書日記など
『現代史・戦後篇 24 アメリカ 1 核の時代 The atomic age』
   グロッジンス、ラビノビッチ(編)/
     岸田純之助、高榎尭(訳)/みすず書房1965年

世界史の資料を集めた本といっていいかと思います。これまでに読んだ本に引用されているのもありました……。



■目次・主なものだけ■
第一部 失敗  9
第二部 危機  157
第三部 恐怖  325
第四部 希望  463

--例として『第一部 失敗』の目次の一部引用。


第一部 失敗
諸言
広島以前
 1 アインシュタインの手紙  16
 2 原子爆弾と戦後世界におけるアメリカの立場  17
 3 陸軍長官への報告  23
 4 アメリカ大統領への請願  31
 5 原子爆弾使用の決定  33
原子力国際管理の失敗
 6 啓示への表示灯  46
 7 原子力の国際管理  53
 8 国際管理の失敗  64
 9 なぜ失敗したか  75
 10 次の措置  89

65タイトルの史料が掲載されています。



--世界政府について。
「14 アルバート・アインシュタインの世界政府支持について」セルゲイ・バビロフ、A・N・フルムキン、A・F・ヨッフェ、ニコライ・N・セミヨーノフ(著)」

ソ連の学者たちが、書いている。下「」引用。

「この九月、アインシュタインは、国連参加国の代表たちにあてた公開状で国家主権を制限する新しい計画を提案した。彼は、国連総会を再組織して安全保障利子害よりも大きい権限を持った常設の世界議会にかえるべきことを提案した。安全保障理事会は拒否権行使の結果麻痺しているとアインシュタインはいうのである(これはこの問題についてアメリカ外交の召使いたちが日夜主張していることと同じである)。アインシュタインの計画によって再組織される総会は、最終的な決定権を餅、大国間の一致という原則を捨て去ることになる。またアインシュタインは国連の代表は、現在のように個々の似の政府によって任命されるのではなく、一般民衆の投票によって選出されるべきだと提案している。一見するとこの提案は進歩的であり、急進的に見えるかもしれない。しかし、実際には現状を少しも改善することにはならない。」

--アインシュタインはソ連の学者たちに答える。

「15 アインシュタインの回答」アルバート・アインシュタイン(著)1948年2月。

■ソ連の学者たちに指摘する。
・ほとんど際限のない孤立主義へ向かう傾向以外の何ものでもない防御的な心構えが存在している。
--ソ連とたたかう道具としてヒトラーが支持された……。

・1つの可能な社会方法にすぎないもを、それに属さない人々を、悪人とすること。
 (※いわゆるクラウゼヴィッツ人のことだろう……)

--「社会主義それ自体があらゆる社会問題の解決とは見なし得ない」

・拒否権の乱用をされてきたことが問題。
--目標は完全な破壊の回避。「世界政府」を支持するとき、アインシュタインの心にあるのはこのことだけであるという。

【磯野鱧男の感想】
ソ連の学者は、大国の傲慢体制が維持できないといっているようにボクには思える……。
--常任理事国のすべてが核保有国であり、「死の商人」の国である。
そもそも平和を語る資格さえないのではないか?
--これに逆らい核兵器保持国になろうとすれば、ならず者国家と呼ばれる。
そのならず者国家よりも、やっているとが同じ、あるいは、もっとひどいものをしているのなら……。
常任理事国は、ならず者国家のチャンピオンリーグではないか?
彼らに平和をつくることはできないのではないか?
--どう考えても公平ではなく、二重スタンダードである。
アメリカだけでなく、常任理事国すべてが……。











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