磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

042 本当は一つ

2007年05月21日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

二章、首つりの木の下で




042 本当は一つ


「物理的な時間ね。でも、人生の長い間に短い生活がなくなったわけではないだろう」

「そうだろうなあー。生活がなかったら、生きてらんないよ」

「だから、三つに分けているのが、おかしなことなんだよ」

「えっ、どうして」

「命がなくなれば、生活もなくなる、生活がなくなれば人生もなくなる。一つなんだよ、一つだけなんだよ」

「わかる気がする」

「これは、正三角形なんだよ」

「正三角形?」
「そうさ」

小枝をとって、ソーリィーは地面に三角形をかく。そして、三角形に日本の直線をひき、一番したをさして、
「これが、命だとする。そして、その上が生活、その上が人生とする」
「うん、それで」

「一番大切なのは命なんだ。この命が不安定になって、人生や生活が大きくなるとする」

ソーリィーは今度は逆三角形をかく。

「こうなってしまうと、こけてしまうんだ。そして、LIFEはなくなってしまう。つまり、人生よりも生活よりも命が大切なことであり貴重なことなんだよ。ところが、日本では命は軽いもので、生活はそれよりは重く、一番大切なものは人生だとでも思っている御仁(ごじん)が多いんだ。」

「ふーん、一番大切なことは命なんだ」
「そのとおり、その命があやゆい時代、軽んじられる時代、そんな時代には、いくら人生や生活が素晴らしくっても砂上の楼閣というわけだよ」

「そうかー、命か、わかったよ」

「そうだとも、命だ。“よい子”というのは、命よりも生活や人生が大切なこととでも思っている。命より大切な生活なんて100パーセントない」


「そうだろうなあー、命がなくなったら、生活も人生もないんだもんなあー」

「命は地球よりも重いものなんだよ、わかったね」
「うん、なんとなく、そう思えるようになってきた」









閑話休題

外国は「愛国心」によって、

「愛国心」のない政治を糾弾するという。

偽物の「愛国心」を「愛国心」と認めてしまった人たち。

その人たちが、正しいとはやはり思えない。

しかし、彼らが受けた「愛国心」でいかに、

彼らが傷ついたかは理解できる。

偽物の「愛国心」と言い換えてもらいたいのだが、

彼らは歴史主義にはならず、体験主義でしかない。

いくら彼らが、彼らを正義と訴えたとしても、

内容はそんなものであるような気がする。

結局、偽物の「愛国心」同様、身勝手なもので、

歴史主義とはなってもらえそうにないとも思う。

残念なことだと痛切に感じます。


過去の責任と現在の法 ドイツの場合











下、クリックお願いします。
人気blogランキングへ
ありがとうございます。





















最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。