総理がコジキでコジキがソーリィー![]() 042 本当は一つ 「物理的な時間ね。でも、人生の長い間に短い生活がなくなったわけではないだろう」 「そうだろうなあー。生活がなかったら、生きてらんないよ」 「だから、三つに分けているのが、おかしなことなんだよ」 「えっ、どうして」 「命がなくなれば、生活もなくなる、生活がなくなれば人生もなくなる。一つなんだよ、一つだけなんだよ」 「わかる気がする」 「これは、正三角形なんだよ」 「正三角形?」 「そうさ」 小枝をとって、ソーリィーは地面に三角形をかく。そして、三角形に日本の直線をひき、一番したをさして、 「これが、命だとする。そして、その上が生活、その上が人生とする」 「うん、それで」 「一番大切なのは命なんだ。この命が不安定になって、人生や生活が大きくなるとする」 ソーリィーは今度は逆三角形をかく。 「こうなってしまうと、こけてしまうんだ。そして、LIFEはなくなってしまう。つまり、人生よりも生活よりも命が大切なことであり貴重なことなんだよ。ところが、日本では命は軽いもので、生活はそれよりは重く、一番大切なものは人生だとでも思っている御仁(ごじん)が多いんだ。」 「ふーん、一番大切なことは命なんだ」 「そのとおり、その命があやゆい時代、軽んじられる時代、そんな時代には、いくら人生や生活が素晴らしくっても砂上の楼閣というわけだよ」 「そうかー、命か、わかったよ」 「そうだとも、命だ。“よい子”というのは、命よりも生活や人生が大切なこととでも思っている。命より大切な生活なんて100パーセントない」 「そうだろうなあー、命がなくなったら、生活も人生もないんだもんなあー」 「命は地球よりも重いものなんだよ、わかったね」 「うん、なんとなく、そう思えるようになってきた」
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