総理がコジキでコジキがソーリィー 043 “よい子”病 価値観は心にあるんだ。だから、ないと思えばなくなるし、あると思えばあるんだ。何か、騙されたような気もするけど、本当のことかもしれないと思う。 「“よい子”病というのを知っているかい」 ソーリィーは笑っていた。 「“よい子”病? よい子がかかる病気のこと?」 「そうじゃない。よい子は病気ってことさ。まったく、ひどいことを言うだろう」 「そうでもないと思うけど、普通の大人は言わないだろうなあー」 「“よい子”病というのは、大人がつくりあげた病気なんだよ」 「大人が?」 「そのとおり、でも、誰でもがかかる病気でもない」 「どんな病気なの」 「きみのように、真美のように自殺してしまうような“よい子”のことなんだよ」 「ぼくのことかあー。あの、どうしたら、その病気はなおるの?」 「それより、どうして“よい子”って言われるか知っているかい」 「どうしてって、それは悪い子じゃないからだよ」 「“よい子”って決めるのは子供かなあー」 「大人ですよ」 「そう、大人だよねえ。大人にとって都合のいいのが“よい子”というわけだ」 「大人にとって都合がいいのが、“よい子”。なんか、よい子ってバカみたいじゃないか」 「そうかもしれないね。真美も“よい子”だった。わたしの都合のいいように育ってくれたってわけだ」 「ふーん、おじさんがしちゃったってことなの」 「それもある」
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