007世界の平和はアメリカ合衆国が守る

ラヂオアクティヴィティ［Ra.］ 第一部ブロック・バスター 一.大海原で語ろう 007世界の平和はアメリカ合衆国が守る 勉はナンシーの主張を読む。 「こんにちは、私は平和会議に参加したくって、応募しました。 作文は一生懸命かいたし、参加できると、 うれしいなあと思っていました。 日本に行ったことはないので、 日本のことを少し勉強しようと思っています。 そして、今、とても熱心にある本を読んでいます。 そのことを研究してみてはどうかと、エリックからメールをいだたきました。 それじゃ、日本で会える日を楽しみにしています！」 リーダーは勉の肩を叩いて、 手刀をつくり顔の横でふって部屋から出ていった。 「ナンシーちゃんね。覚えておかないといけないね」 にこにこしている勉。 そうだとも、全員の名前と顔が一致するように覚えておこう。 これは重要なことだ。 「次はマイク、なかなか利発そうなアメリカの少年だな！」 マイクは熱心な共和党支持者の家に生まれたとある。 「世界の平和はアメリカ合衆国が守る。 それは正義と自由と民主主義である」 なかなか、意欲があるなあーと思ったが……、 果してそうなのだろうかと、勉は思った。 それぞれのメンバーを知れば知るほど個性豊かな人選だと思う。 このメンバーの肌の色も違えば、思想も違う。 そんな人たちが集まり合って平和について語るのだ。 勉は家に帰り、テレビのスイッチを入れた。 地上波のテレビには、夏八木アナウンサーが映し出されていた。 「先日、ケーブルネットテレビのニュース専門局ができました。 これは、世界的なメディア王エリックが創設した会社です。 エリックは世界にさまざまな新聞社を持ち、 アメリカの三大ネットワークの一つも所有しております。 映画界にも、その影響力があり、 ほとんどのメディア関連の会社を持っています。 日本にも、ついに彼のエリックイズムといわれる。 報道体制が敷かれたわけです」 テレビに、会長の写真がうつっている。 「日本では、紐つきの報道番組しかなかったけれど、 ついにできたのです。 わが社は他社と違い、スポンサーは視聴者です。 企業や政治家のための報道はしません」 そして、画面は夏八木と男のアナウンサーに変わった。 「しかし、この番組も、 もちろん視聴者のことを考えて放送しております」 男のアナウンサーは人差し指で眼鏡をなおして話す。 「そうですとも、直接のスポンサーはおいしいお菓子の丸月製菓ですが、 間接的な、本当の意味でのスポンサーは、 それらのスポンサー丸月製菓の商品を買って下さる消費者、 つまり視聴者というわけです。 そのために、丸月製菓が提供してくださっているのです」 会長は負けてはいない。 「しかし、人間はお金をくれる人を、 一番意識するものですね」 夏八木は、何度もスポンサーの名前を 連呼した男のアナウンサーを軽蔑していた。 よくテレビで、何度もスポンサーの名前を連呼して、 その会社の製品が届けられたということを聴いて、 バラエティー番組に出ていたときに、彼はうらやましいと話していた。 本当に話すなんて、どうかしているわ！と夏八木は思った。 「えっ、この会社の創立に当たりまして、 当会社との共同のイベントがあります」 閑話休題 ホリエモンのことについては、 いろいろありましたが、 しかし、大手マスコミの実権を若者が 握ったら、どんな放送を されるか興味がありました。 だけど、すぐにあまりにも俗な方だと知り、 その希望もすぐにさめました。 言論の自由といっても、 社会的にもっているのは、 マスコミでも極一部の人たち ですね。 それを打開できるのが、 インターネットといわれています。 むかしupした本がおもしろいです。 ↓１日１回クリックお願いいたします。 ありがとうございます。 Index［Ra.］