磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊現代 2011-6-25

2012年05月09日 | 読書日記など
『週刊現代 2011-6-25』
    鈴木章一・編/講談社2011年

特集名 仙谷「何様のつもり?」



【モノクロ口絵】「マグロと原発 日本人の選択」下「」引用。

「本州最北端に位置する青森・大間。
マグロで有名なこの地にも
新たな原子力発電所が
建設されている。
はたして原発はこれ異常必要なものなのか。
住民の揺れる心中に迫った。
 建設工場は3月11日の震災以来止まっている。事業主の電源開発は、防潮堤の設置などを提案して再開を目指しているが、いまのところ目処はたっていない。'14年11月の運転開始は難しい状況になった。-略-」

「【スクープ】緊急調査で判明 原発から60km人口29万 福島市内が危ない」 下「」引用。

「基準値の10倍以上。
コバルト60まで出た。いますぐ子供たちは集団避難すべきだが、政府はもちろん黙って知らんぷり」
「線量を測るベラネク氏。チェルノブイリの汚染調査にも参加したエキスパートだ
異常な量の放射性物質を検出」
「恐れていたことが現実になろうとしている。
「ここ福島市は、子供が住んではいけない場所になってしまいました。本来は集団避難するしかないんだ。でも政治家は誰もそれをわかっていない。いや、むしろ知りたくないと思っているんでしょう」
 福島市に住む中手聖一氏(50歳)は、怒りをこえらてこう語る。-略-
「浪江、飯舘のようにまんべんなく放射線量が高いのではなく、いわゆるホットスポット(突然数値か高くなる場所)があちこちに隠れているのが福島市なんです。でも政府が『安全だ』と言い張るから住民の危機意識が低い。そのことが事態をより深刻にしています」(中手氏)
 安全でないことに住民が気付けない--放射能汚染が「目に見えない」ゆえの恐怖だ。そして目に見えないのをいいことに、対応を先延ばしににするのが今の日本政府の常套手段となっている。」

隠蔽を願う現地の医者……。下「」引用。

「チームが調査を始めようとする。まさにその時だった。一人の年配男性がやってきて、いきなり抗議を始めた。
「あんたたち、もうやめてくれないか。数値をはかられるのが嫌だという住民もいるんだ。『ギャーギャー騒ぎ立てるな』というのが本心だよ。私は医者だが、この地域に住んでも問題ないと思っている。子供? それだって、危険を証明するデータなんてないだろう!」
 そうまくし立て、去っていった。-略-」

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除染がすんだ地で年間240ミリシーベルト。下「」引用。

「今回、除染が済んだ土に測定器を近づけると、それでも45マイクロシーベルトを表示した。基準値の約12倍。国の計算では年間に240ミリシーベルトを浴びる量だ 。-略-」

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忘れてはならないこと。下「」引用。

「本来、住宅地の線量は0.1以下だ。-略-国が定めた3.8マイクロシーベルトは、けっして「安全」を意味していない。これは、小佐古敏荘参与が「子供の安全に責任を持てない」と涙し辞任した、年間20ミリシーベルトから産出された、まやかしの安全基準なのだ。」 

グリーンピースのトップ、クミ・ナイドゥ。下「」引用。

「厳しい表情でこう語った。
「いまフクシマは、親が住むのに世界で一番つらい場所かもしれない。誰もサポートしてくれない。私の出身地、南アフリカもそうでしたが、子供に危険が迫った時、守ってやれないのは親として悲しく切ないことです。今日はその現実を目のあたりにしました」」

チェルノブイリでは。下「」引用。

「チェルノブイリでは、福島市内と同レベルの汚染地域はすべて避難区域に含まれていた。世界最悪の放射能汚染は、今この瞬間も、静かに進行している。」

「36人もの東電社員かが霞が関で「国家公務員」として働いていた 内閣官房、内閣府、そして「原子力委員会」の事務局にまで」 下「」引用。

「監督・指導すべき官庁に、なぜ東電社員が非常勤とはいえ、国家公務員となって入り込んでいるのか。しかも公にならないよう細工もしてある。こうした見えない癒着システムが原発事故の底流にある。-略-」

内部文書……。下「」引用。

「ここに、内閣官房と東京電力の間で交わされた2枚の内部文書がある。
 1枚は2010年7月26日付で内閣官房・佐々木豊成副長官補から、東京電力労務人事部長宛にの送付されたもの。文書には1名の東電社員の名前が記されており、〈国家公務員制度改革推進本部事務局参事官及び内閣官房行政改革推進室員として御就任いただきますよう御依頼申し上げます〉とある。
 もう1枚は同年7月30日付で菅直人総理宛に東電労務人事部長が送付したもの。1枚目の文書への返答という形を取っており、要請され役職に東電社員が〈就任することを承諾します〉と書かれている。-略-」

国会質疑(共産党・吉井英勝議員)が↑のことであったという。その時にとりあげらた資料。下「」引用。

「〈東京電力(株)からの在籍したままでの国家公務員(非常勤)採用〉
 そう題された資料には、約10年間にわたり東電社員が官庁に国家公務員として採用されてきた実績が克明に記されていた(左表)。採用数は省庁再編の行われた'01年以降で36人(内閣官房12人、内閣府15人、文科省9人、在籍は1~3年ほへどと短期間)に及んでいる。
「今年に入って、経産省幹部が電力会社の副社長ポストに天下りの指定席として確保してきたことなど、東電と霞が関の馴れ合い構造が騒がれた。エリート官僚が退官後の就職先として電力会社やその関連会社・団体に天下っているのとは逆に、今度は多数の働き盛りの東電社員が官庁に採用され、短期間公務員として働いている実態が明らかにされたわけです」(全国紙政治部記者)
 しかも霞が関で採用された東電社員の担当業務を見ると、「原子力の研究開発」「原子力防災に関する調査分析」など原発関連が目立つ。内閣府の原子力委員会に至っては、日本の原子力政策の基本方針を策定すると謳う「原発推進」の中枢である。委員会で吉井氏はこうした実態を「官民癒着」と指摘、海江田万里経産相も「おかしなものがあるなという感じを正直言って持ちました」と認めた。-略-」

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「累積被曝50ミリシーベルト 浜岡原発「被曝死」した作業員が遺した「3冊のノート」 「白血病になって、わずか29歳で逝った 18歳から被曝労働に従事した嶋橋伸之さん」 下「」引用。

「今年、浜岡原発は止まった。ちょうど20年前、その原子炉の真下で寡黙に働き続ける、ある青年のいのちが止まった--。人知れず彼が書き綴っていたノートが、被曝労働の真実を白日の下に曝け出す。-略-」

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「原発担当大臣なのにその気になってる海江田万里」 下「」引用。

「「原発担当大臣に後継総理の資格なし」が世の常識だが、むしろ原発事故が意欲の原動力というから、政治家の神経はわからない。-略-」

「「いわき出身」を涙で訴える班目委員長夫人の言い分」 下「」引用。

「「実は……私の実家は福島県のいわき市なんです。いわきにのは、いまも親戚が何人もおりまして、福島第一原発事故の住民の方々のご苦労は、ナマの話としてうかがっています。みなさん、どれほどお辛いか、どれほど苦しいか……」
 夫人はそこまで話すと、声を詰まらせた。
「私の両親は、2人ともいわき市の出身です。親戚は(福島第一原発から半径」30km圏から少し離れたところに住んでいますが、『(多くの周辺住民が放射能汚染のためにの)避難ささせられ、いても立ってもいられない』と申しておりました。私は申し訳なくて、泣いてしまいました」
 夫人の言葉には、苦衷が滲み出ていた。
 放射能被害に苦しむいわき市の親族・知人に対し、心苦しさを感じているのだろう。-略-」

その親戚のインタビュー記事はなかった。

山下俊一が被爆二世というが如しでしょうか?……。

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