磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマの意味

2008年02月04日 | 読書日記など
『ヒロシマの意味』
    小黒薫・編/日本評論社s48年

これも古い本ですが、読んでみてよかったと思います。




◆ 目 次 ◆


八・六の意味するもの l ……………………………………… 四 竃 一 郎  1
八・六の意味するもの  2 ……………………………………… 浜 井 信 三  19
八・六の意味するもの 3 ……………………………………… 原 田 東 眠  45
八・六の意味するもの 4 ……………………………………… 橋 本 栄 一  55
八・六の意味するもの  5 ……………………………………… 栗 原 貞 子  67
八・六の意味するもの  6 ……………………………………… 小 黒   薫  85
キリスト教と非暴力 ……………………………………………… 関 屋 正 彦  101
ヒロシマこの二十五年 …………………………………………… 小 倉   信  117
八・六、広島の意味するもの …………………………………… 松 元   寛  133
朝鮮人と原爆 ……………………………………………………… 金  信  煥  157
私の解放の闘いにとっての八・六 ……………………………… 森  昭  夫  177
ヒロシマの生と死 ………………………………………………… 小  黒  薫  193
投下の決定は正しかったか ……………………………………… D・ハートマン  217
広島はいまもわが故郷 …………………………………………… E・レイノルズ  243

あとがき ……………………………………………………………………… 編 者  275



これは迷言のように思えます。
「戦争するくらいの人間はやはり復興も速い」
取り返しの付かないことを、忘れられるとは……。

後に市長になられる浜井信三さんは、当時広島市の配給課長だったが、アメリカ軍がまいたビラのことを書いておられます。

ビラはなかったという人もいますが、あったという方もいますね。

しかし、市長になったら、すべて本当だというわけでもありませんね。下「」引用。

「アメリカ人も広島で落した爆弾のことをリトル・ボーイと言って、あだ名をつけているぐらいの小さな爆弾なんです。」


これは間違いですね。
はじめ計画したのより、小さなものを造らねば仕方がなかった。
そうでなければ、B29に搭載できなかったから……。

栗原貞子さんが『大田洋子』について書かれています。
大田洋子が理解できないとヒロシマについて本当には理解できていないんじゃないかとボクなどは思います。

index


『キリスト教と非暴力』関屋正彦は2度読みました。 
ローマ帝国の公認宗教になり、妥協が生まれ、義戦という観念が生まれたという。
非戦平和を守ってきたのは、全体のキリスト者では、きわめて少数派。
メノナイトとかブレズレンだとか、クエーカーという人達だけであったという。

しかし、ローマ帝国が国教としたのは、そもそも戦争に勝つためであって、義戦などという観念が後につくられたわけではないとボクは思います。

ロイド・ジョージは、牧師達を前にして。下「」引用。下「」引用。

「諸君、宗教家はいつまでも戦争の提灯持ちをするんですか。われわれ政治家は遺憾ながら、戦争をやめてしまうことはできませんでした。しかし諸君宗教家達が、私たちの尻を引っぱたいてくれれば、われわれ政治家といえでも止むをえず戦争をやめなければなくなるだろう」


これがほとんどのキリスト教ですね。

これもそうなのかとがっかりしました。下「」引用。

「『広島原爆医療史』とか非常に部厚い、何冊にも分かれている本がありまして、詳細にその当時の書情況が記録されているにもかかわらず、朝鮮人がどのように治療を受けたか、朝鮮人がどのようになったか、ということに対しては一人も名前が出てきません。一行だに触れられていません。もちろん現在までに日本政府が被爆朝鮮人の実態調査をしたとか、広島市が広島市内におる朝鮮人の実態調査をしたということは一回も行われことはありません。」


『被爆者教師の会』が全国にあると書かれてありました。

なかなか、いいことが書かれてあったとボクは思います。








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